目覚めは朝チュンと共に
私が目覚めたときには、朝日がのぼっていた。朝チュンならよかったのに、ご褒美はなかったみたいですね。宿代損したけど、しょうがないか。
「あ、目が覚めたんだ。母さんが朝食を用意したから食べにきて。」
カエデに着いて行って、アスカさんの朝食を頂いた。その後に商談を始めることにした。
「昨日はありがとね、あんたのおかげで何とか依頼を達成する事ができたよ。」
どうして、そんな状況になったかというと。まぁ、簡単に言えば、父親が行方不明ということらしい。アスカさんの旦那はドワーフということらしく、カエデはハーフドワーフということになるらしい。ドワーフは作品にもよるが普通はごっつい。男も女もごっつい、作品によっては女性に髭も生えたりするらしい。カエデは背は低く、胸は大きいがごつくない。まさに、いいとこどりであろう。
そんなドワーフの旦那さんは、たまに鉱石のなどの採集などに行くらしく今回が初めてではないらしい。そして、受けていた依頼をカエデ一人がこなしていたのだが、今回の依頼を忙しさで忘れていたらしく頭を抱えていたらしい。
「報酬はどうすればいい、魔石の代金は引かせてもらうけど。」
さて、どうしたものか。高額を請求して縁を切るか、安くして縁を結ぶかである。もちろん、美人親子との縁をとらないわけがない。
「報酬は安くてもいいですよ。そのかわりに、いくつかお願いしてもいいですか。」
彼女達に、自分が記憶を失った事。鍛冶に興味があるので、時間があるときに教えてもらう事。手持ちが少ないので商売をしたいことなどを伝えた。
「わかった、それでいいよ。でも、鍛冶仕事は遊びじゃないから舐めた態度だと教えないよ。」
「あらあら、カエデちゃんに弟子ができるのね。」
「よろしくお願いします。」
「すいません、誰かいますか。」
「お客さんみたいですね。」
「じゃぁ、私が見てきますね。」
アスカさんが接客へと向かっていった。そして、すぐに戻ってきた。
「アルマくん、昨日の短剣の刃をまただしてもらえるかしら。」
「どういことでしょうか。」
ようは、昨日の依頼の出来がよかったので追加注文らしい。
「全然大丈夫ですが、報酬をいただいていないので。チラッ。」
そう、おぱーいである。おぱーいは正義である。私は貧乳派でも巨乳も好きである。
「まぁ、約束だから揉ませてやってもいいけど、たぶんあんたのこと嫌いになる。揉まなければ、いつかあんたのこと好きになるかもしれないが。」
なんですとー。それは本当かしら、罠かしら。罠に決まってるよね。
「あらあら、カエデちゃん思ったことは、すぐに口に出しちゃうから。」
私の心は決まった。嫌がられて揉む胸になんの価値があろうか。まぁ、嫌がれるのを揉むのも価値はあるだろうけどねw
「いやいや、あんなの冗談ですよ。喜んで刃をださせてもらいます。」
「じゃあ、依頼を受けてくるわね。前回と同じく100本の小刀。納品は一週間後でいいかしら。」
まぁ、3日もあればよかったが十分でしょう。
「私は大丈夫ですよ。」
「問題ない。」
「じゃ、依頼を受けてくるわね。」
アスカさんは、そう言うとお客さんへの対応へと戻っていった。
私はいくつかの刃を出して、ポキポキ折りながらカエデと話していた。
「ねぇ、カエデ。どこか、魔石を手に入れるとこはない。」
「うーん、魔石なら購入するのが手っ取り早いけど、金がないんじゃダンジョンで魔物を倒すしかないかな。」
「ちなみに、ちかくにダンジョンなんてあるの。」
「あるよ。物理攻撃職には人気がないけど、この魔法学園がある街では人気のあるダンジョンがね。」
「へぇー、どんなの。」
「その名も、スライムダンジョン。」
ここで、女騎士などが服や鎧を溶かされている姿を想像するのは当たり前だろう。実際にあったら、かなり嫌な死因である。溶かされる、もしくは窒息させられるであるかただ。
「ちなみに、ダンジョンは誰でも入れるの。スライムは弱い?」
「ダンジョンは誰でも入れるけれど、命を落とす可能性があるから絶対に油断しない事。階層が浅いスライムは弱くて動きも遅いけど、物理は効きにくいから魔法の練習にはもってつけみたいだよ。」
これでレベル上げと魔石のめどは一応たちそうである。
「ちなみに商売とかしたいんだけど、そのへんはどうすればいい。後は、身分証とかかな。」
「商売を本格的にするなら、ギルドに登録しないといけないからお金がかかる。露天商とかなら、スペースや場所が限られるけど安く権利を購入できる。ちなみに、私の弟子という事なら短剣とかも私が売って上げることもできる。身分証とかも同じ理由で解決できるかな。」
やっぱり、おっぱいに惑わされずに縁をとって正解だったらしい。ちなみに、弟子?みたいなものだから、お住まいもやっかいになる事にした。この恩はいずれ返さなくてはならないだろう。