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アマタの錬均術師  作者: 桜雪風月
3/10

レベルアップ?


 グリモアを見ていると、さっき800だった数字が600に減っている。そして、なにやら少しだけだるさを感じる。まぁ、死闘をしたから当然なのだが、そういっただるさとは種類がちがう。そして、600の後のページには、さっきみることができなかったが健康器具と書かれていた。


 はてさて、健康めっちゃ大事だよ。でもね、生きるか死ぬかのときに健康に気遣ってる暇はないよ。不健康で死ぬとかは別だけど。そして、その後は白紙が続き最後にバジコッコと書かれていた。さっきの巨大ニワトリはバジコッコというのかな。


 戦闘中に手放して、拾っておいた孫の手を、今は表にだしてあるグリモアに入れてみる。バジコッコの下に孫の手×2と表記された。ほむほむ、100も入ればいいけど、やっぱ無限がよかったな。レベル上がれば増えるかしら。


 謎は残しつつも、検証する時間ももったいない。そうこうしているうちに、町の入り口までたどりついた。町が見えたときに、これで助かったと思ったほどである。


 門番に嘘をいいつつ、なんとか町へ入ることができた。


~~~


 「記憶がない?あやしいものだな。」


 「はい、そう思います。ドラゴンに会ってしまったのですが、その時の恐怖で記憶をなくしたらしいのです。」


 「たしかに、ドラゴンが飛んでいるのを見て、町がざわめいたが、それでは証拠にならん。」


 「名がアルマということと、魔法が使えるので、たぶんここに学びに来たということは微かに記憶があるのですが。なにか身元がわかる方法があれば、受け入れます。」


 「ほう、魔法がつかえるのか。まぁ、全部は忘れてないみたいだな。」


 門番の兵士が何かを持ってくる。


 「これは魔道具で、犯罪歴があるかどうかがわかる。試してみろ。」


 魔道具で私の無実は証明された。


 「金はもっているのか?」


 「ドラゴンに会ったときに、落としたみたいで。」


 「それは災難だったな。しかし、保証金がないと入れるわけにはいかない。なにか、ないのか。」


  バジコッコを取り出した。 

 

 「これは、お金になりますか。」


 「ほう、バジコッコか。これなら、値がつくだろう。それに魔法が使えるのも本当みたいだな。容量にもよるが収納系は希少価値が高い。手数料は貰う事になるが、バジコッコで町に入ることを許そう。」


 そして、いくばくかの小銭をもらい。簡単に貨幣価値をならって、町に入ることができた。まぁ、作品によっては騙されたりもするが、しょうがないだろう。むこうも悪戯に評判は落としたくないだろう。しょっぴかれなかっただけでOKである。


 門番の人から聞いた、安宿に1日分のお金を支払いやっと安堵することができた。まずは、資金集めと情報収集であろう。魔法が貴重ならば、生きていける可能性は高い。資金集めは、D型ダンベルを売れば生きていけるかもしれない。


 しかし、グリモアの数字が減った事をみると1つ召喚で100数字が減ると仮定するといいかもしれない。ドラゴンからもらった魔石が1000ということになる。魔石を買い、D型ダンベルがそれ以上で売れれば、生きていくことは可能である。


 他に何か召喚できないかな。できれば換金率が高いもの。そういえば、魔法と学術都市だっけか。勉強関係のもんでも召喚できれば高く売れるかも。紙とか高い世界なら嬉しい、しかもペンとか召喚できたら一生食っていけるかも。結果、だめでした。うんともすんとも言わない。


 「なにがいけない、レベルでもあげなきゃいけないんだろうか。となるとダンジョンか。」


 レベルアップしたいと願っていたら、グリモアが光りだした。新しい事が書かれていた。それは、『文房具』である。しかし、数字が600から100に減っていた。あぁ、しまった。D型ダンベル6個は召喚できたのに、レベル上げに魔力を使ってしまったのだろうか。


 自分のミスに落ち込んでいたけれど、悩んでもしょうがない。グリモアを魔力でレベルを上げれること、召喚できるものを増やせる事がわかれば問題ない。しょうがない、町へ繰り出して資金集めと情報収集だ。


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