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登下校で打ち抜きたい①
一通りの挨拶を済ませ2人は共に登校する。正直その間行われる会話は粗末なものである。
「ねぇ、昨日の数学の宿題はやった?鬼束先生は怒ると怖いわよ」
「….」
「あら、やっぱりやってないのね。しょうがない私の見せてあげるわよ、この天才幼馴染に感謝してよね」
「…やった」
「な!?、ふ、ふーん。じゃあいらないわね。もっと早く言ってよね、カッコ悪いじゃない」
「ごめん」
と、このような会話を続けているのだ。
(はぁー、毎朝、毎朝同じ会話、何も進展がないわねー。まぁあんなことがあったら意識せざるを得ないのよねー我ながら単純というかちょろいというか)
それは数年前、小学生の時に遡る。
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