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第六話

遅くなって、申し訳ございません。m(_ _)m

天文十八年 (一五四九年) 三月 越前国 一乗谷 朝倉氏館


 宗滴の寿命の事を考えると、ならべく早く領地は拡大した方がいい。攻めるとすると、やはり加賀国と越中国だ。雪が溶けて出陣出来るのは、五月頃だろう。

 ...家臣達に、戦の準備をする様に伝えておくとするか。それにしても、早く嫁が欲しい。


天文十八年 (一五四九年) 五月 越前国 


 もうそろそろ加賀国に侵入する事になる。我等の軍勢は一万五千、出せる兵力を全て動員した。俺は今回の戦で速さを重視している。何故か、加賀国をある程度攻めたら、加賀国を攻める軍と越中国を攻める軍の二つに軍を分けて、加賀国と越中国を攻めるつもりだが、越中国は甲斐の武田と上杉の代理戦争が起っている国だ。越中国を攻めたら、武田と上杉が介入してくるだろう。なので素早く攻め取ってしまい、守りを固めて介入出来ない様にしてしまいたいからだ。それに越中は越後からの攻撃に、防衛しやすい土地でもあるし、上杉の裏庭である越中国を抑えたら、上杉に圧力を掛けやすくなる。


「伝令!伝令!本願寺勢二万が小松に布陣したとの事!」


「...些か敵兵力が多くないか?」


「恐らく越中一向一揆も加勢しているのでしょう。」


 そう返答したのは宗滴だ。


「そうか。...宗滴、俺はまだ一回しか戦をした事がない。この戦は、我が朝倉家にとって非常に重要な戦だ。お前に全権を委任したい。」


「...分かり申した!必ずや勝利を献上いたしまする!」


「ありがとう。」


天文十八年 (一五四九年) 五月 加賀国 小松 前川


「宗滴、敵の編成を教えてくれ。」


「はっ、僧兵三千、騎兵に五百、歩兵(農民)一万六千五百の合計二万で御座います。対して、こちらの編成は騎兵二千、歩兵一万三千の合計一万五千に御座います。」


「敵の大将は、下間頼照と言う名将と聞く。厳しい戦いだろうが頑張ってくれ。」


「はっ!」


天文十八年 (一五四九年) 五月 加賀国 小松 前川 朝倉宗滴


「今、朝倉軍と本願寺軍は前川を挟んで対陣している状況だ。だが、川は梅雨の影響で増水している。」


「宗滴殿。ならば梅雨が明けるまで待つしかござらんな。」


 発言したのは、河合吉統だ。

 

「河合殿、確かに、そうすれば確実に川は渡れるだろう。しかし、それでは奇襲効果がない。それに我々は、戦力が敵よりも少ない。真正面からやり合うのは下策だ。」


「では、如何されるのですか?」


「これから、軍を川の前で整列させる。そして、その間に偵察隊を送り、渡河出来る場所を探させる。渡河出来る場所が見つかり次第、攻撃を開始する。」


「軍を川の前で整列させる理由は、何でござるか?」


「敵に対して渡河するぞ、と圧力を掛けて士気を下げるのが目的だ。」


「なるほど!心得た!」


 そうして、軍議は終わった。


天文十八年 (一五四九年) 五月 加賀国 小松 前川 自陣 朝倉宗滴 


「養父上、お呼びでよしょうか?」


「ああ、来たか。ちと、景紀に頼みたい事があってな。」


「何でしょう?」


「秘密裏に渡河出来る地点を探して来てくれ。」


「!!。...御意!」





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