第四話
加賀国を越中国に変更しました。足利義輝を足利義藤に変更しました。ややこしく、してしまい申し訳ございません。m(__)m
天文十七年 (一五四ハ年) 三月 越前国 一乗谷 朝倉氏館
今日、当主として初めての評定する。とても緊張する。だが、家臣達に舐められないよう、堂々とせねばならない。...今になって大名になった事を、後悔して来た。どうせなら、家康の家臣に転生させてくれよ。なんで大名なんだよ。そんな事を思っていると、評定の間に行く時間になった。
天文十七年 (一五四ハ年) 三月 越前国 一乗谷 朝倉氏館 評定の間
評定の間に入ると綺麗に左右に分かれて家臣達が座っていた。俺に気づいて家臣達が頭を下げ始めた。
家臣達の視線が突き刺さる。家臣達は下を向いている筈なのに。...早く座ってしまおう。
「面をあげよ。」
そう言うと、家臣達が顔を上げ始めた。俺の顔を見て心配そうな顔をする者、無表情の者、期待する様な顔の者、いろんな家臣達がいる。...此処で心を掴まねば天下は取れない。深呼吸をしてから、声を出す。
「皆の者、俺が朝倉家第十一代目当主朝倉延景だ。こんな若者が主君で心配な者も居るだろう。三年だ。三年の間、何も言わずに従ってくれ。必ずやその間に成果を出す。決して、後悔はさせない。」
そう言うと宗滴が
「はっ!仰せのままに!」
朝倉家の筆頭家老が、いの一番に承諾の声を上げたお陰で他の者達も続々と承諾の声を上げ始めた。
「お前達の信任に感謝する。では、まずやって貰いたい事がある。農業についてだ。今まで、田植えは田んぼに苗を、適当に植えるだけだったが、これからは、五寸間隔を空けて苗を植える様、指示を出してくれ。」
「何故に御座いますか?」
小泉長利が問いかけて来た。
「森や山の木を見てみろ、大きい木の近くには、木があまり無いだろう。この事から分かる様に、苗が大きく育つには、ある程度の間隔を空けてやる必要があると、思ったのだ。」
「なるほど。では、何故五寸なのですか?」
「小さな田んぼで試した時、最も収穫量の多かった間隔だからだ。」
「なるほど。分かり申した。」
「他に疑問のある者はいるか?...いない様だな。それでは、皆の者頼んだぞ。」
その後、今後の方針など決めて評定は終わった。
天文十七年 (一五四ハ年) 九月 山城国 京
「...此処が日の本の中心、京か。」
「ええ、何というか...寂れていますね。」
そう俺に返答したのは前波吉継だ。こいつは、俺が当主になる前から、供回りとして俺の近くにいる。余程、京に憧れていたのだろう。思っていたより寂れていて、残念がっている。
「取り敢えず、御所に行って代替わりの挨拶をしに行くぞ。」
「はっ。」
そう、俺は将軍に代替わりの挨拶に来ている。そして、ついでに越中国の守護職を貰いたいと思っている。やはり、上杉謙信は脅威だ。上杉から攻撃されてもいい様、越後からの攻撃に守りやすい越中国を抑えておきたい。そして何より、越中国は開発すれば日の本有数の米所になる。早くに押さえておきたい。そんな事を考えているうちに、御所に着いた様だ。ついに、足利義藤と対面する事になる。気を引き締めないと。
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