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第十一話

砦を城に変更しました。m(_ _)m

 朝倉軍は、前回の戦である前川の戦いの後、二つの軍に分かれた。加賀を攻める部隊は、一週間ほど兵を休ませてから侵攻を開始した。だが、敵軍はほとんど居らず、局所的な抵抗こそあったものの、一週間ほどで加賀国を制圧した。

越中国を攻略しに向かった部隊は、たいした抵抗もなく越中一向一揆の領地を奪い取り、そのまま他の勢力を滅ぼした。越中国を攻略するにニ週間ほど掛かった。


天文十八年 (一五四九年) 七月 越前国 一乗谷 朝倉氏館


 戦が終わり、今後の方針を決める為に評定を開いた。


「まず、加賀、越中の攻略ご苦労だった。」


「お褒めのお言葉を頂き、恐悦至極に御座います!」


 家臣を代表して宗滴が答えた 。


「うむ、それでは評定を始める。」


「「「はっ!」」」


「今後の方針だが、暫くの間は内政に力を入れたい。」


「なるほど、確かに新たに手に入れた領国の支配を万全な物にしたいですしな。」


「宗滴、その通りだ。この方針に反対の者はおるか?遠慮はするな、ここは、話し合いの場ぞ。...反対はないようだな。それでは宗滴、お前は越中宮崎の地に城を築き、長尾の侵攻に備えよ。」


「御意。」


「他の者はまず、領地で田の形を四角にせよ。そして、景忠例の物は出来ているか?」


「はっ、完璧に出来ております!」


「良くやった!」


「殿、何の話をされておられるのですか?」


 そう尋ねたのは、高橋景業だ。


「ああ、すまぬ。新しい特産品の話だ。...景忠、説明してやれ。」


「はっ。...新しい特産品と言うのは椎茸、石鹸、清酒で御座います。」


 そう、俺は堀江景忠に新しい特産品の研究を任せていたのだ。


「椎茸と言えば、あの山でごく稀に取れると言われる椎茸のことか?」


「はい、その椎茸に御座います。」


「では、石鹸と清酒とは何だ?」


「はい、石鹸とは汚れを簡単に落とし、病などを防ぐ物で御座います。そして、清酒とはその名の通り澄んだ酒に御座います。」


「なるほど、ありがとう、堀江殿。」


「いえ、お役に立てたようで、何よりです。」


「お主達には、これを領内で作って貰いたい。」


「良いので御座いますか?領地が豊かになるので構いませんが、殿が独占したらもっと儲けれるのでは?」


「そうだな。だが、俺はこの特産品を売って得た銭で、お主達には常備軍を作って貰いたいのだ。」


「常備軍で御座いますか。」


「そうだ、常備軍を持てば農繁期でも戦が出来る上に農兵よりも確実に強い。ただ、ちと銭がかかるがな。」


「なるほど、分かり申した!」


 こうして、他にもいくつかの事を決めて、評定は終わった。




こんにちは!御舘田黄門です!投稿が遅くなってしまい申し訳ございません。m(_ _)m


でも、APEXが僕の事を誘惑してくるんです!(>人<;)


次回は、ならべく早く投稿したいです!


読んでくださり有難うございます!

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― 新着の感想 ―
[気になる点] もう書かれてますが日本でマツタケが高級品になったのは電気が一般的になってかまどを使わなくなってからです 山の管理がされなくなり、松茸が生えなくなるわけです マツタケはそれまでは当たり前…
[気になる点] この時代でしたら、松茸は一般的なきのこであり(庶民の口に入るレベル)、稀に取れるきのことは言い難いです。 椎茸の方がはるかに貴重なきのこになると思います。
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