仮
…
鳴り響く歓声、光輝くステージ
ファンのみんなの笑顔
そう、私が求めてたのはこれだ・・・・
…
「・・なさん!」
私は何もない真っ白な世界にいた。
体は軽くて流れるプールにぷかぷかただ流れている感覚
全身の力が抜けて、すこく心地いいのに
誰かが呼んでいる声が聞こえる。
誰?・・私のことを、呼んでいるの?
「レイナさん!!起きてください!!!」
「レイナさんがいなかったら、、俺たち・・」
れいなさん?レイナ?誰なのそれ・・・
私はもうすこしこのままゆっくりしたいんだけど・・・
「レイナさん、レイナさんがいなくても俺たち、やっていけると思ったんすけど、無理っす、〜〜だったら〇〇になっちゃうし、ご飯もお肉とお米だけしか食べてなかったら肌荒れしてちょっと燃えてるみたいだし、俺たちどうしたらいいんですかああああ」
いや、前者はわからないけど後者は食事管理の話?自分でどうにかしてくれ やかましい
「レイナさんがいなくても俺らどーにかなると思ってたんす。でも唯一やってたネットの番組も外されちゃったし」
「次のシングルが週間オリコン10位に入らないと、若手グループを推す方針に固まるから、ワンチャン契約解除もありえるってえ」
「まじで俺ら生活できへんくなりそー」
「「「「レイナさん!!!!!起きて下さい!!!!!!!」」」」
「うるせーーーーー!!!!!!!!!」
あまりのやかましさに飛び起きた私の目に
広がる景色は・・・・・
「これ、どこ?何?え??」
顔面が著しく整った四人の男が私の顔を覗き込み
ベッドと、ここは・・ホスピタル・・・なの?
え?てかこの人たち・・
「誰?」
「「「「「え!!!!記憶喪失ですか?!!」」」」
また声を揃えて言うもんだから
「うるせー!!!!!」
私も思わずまた声を張り上げてしまい
「ちょっとあなた達!!病院では静かに・・・
寺島さん?!目を覚ましたの!?先生を呼んできますね!、!!」
おそらくナースの方、に注意をされながら
私はなんとなく察したのである。
私は異世界に転生してしまったのだと・・・・・。