1.転生
こんにちは、はじめまして!こゆきです。
作品を見てくれてありがとうございます!
作者は学生につき不定期連載、誤字脱字多めです。初めてなのでおかしなところもあると思うのでどんどん感想などで報告してくれると嬉しいです(*^^*)
頭が割れそうにいたい。
ずっと布団にいるせいで髪の毛はボサボサ。
じじょが汗を時々拭いてくれるけど、それでも拭ききれない汗のせいでベタベタと張り付く服が気持ち悪い。
くるしい
苦しい
かあさまととおさまはいそがしいから夜しか来てくれない。
しょうがないことだとは分かっているし、私のことを嫌っていないのもわかってる。
でも、
さびしい
寂しい
体が熱くて、でも寒くて、息が上手くできない。
もう、楽になりたいな。
だんだん頭がぼんやりしてきた。私はもうすぐしんでしまうのかもしれない。
だんだん霞んで行く意識の中、私は夢を見た。
かわいい女の子が、本を読んでいる夢。その女の子には私が見えていなくて。
それだけなら普通の夢だろうと私も思っていたかもしれない。
いつもと違っていたのは、そのお話の中身も頭の中に入ってくるということだった。お話の内容も不思議なことに
このままだんだんとおさまとかあさまとにいさまの仲が悪くなって、私が悪い子になって、私じゃない人を好きになった婚約者っていう人に嫌われて、ころされて、婚約者さんと婚約者さんの好きな人がしあわせになるというものだった。
なぜだか分からないけれど、たまたまでは無いと思った。私は何となくわかってしまった。『アレ』は未来の私のお話なのだと。
もちろん怖くなった。だけど変なことに死ぬのは怖くない、と思った。
それで私は夢から覚めた。
でも、寝る度に女の子の夢を見るようになった。
だんだん女の子のことがわかってきた。
夢の中の女の子には、じゅみょうって言うものがあんまりないみたい。
女の子は泣いていた。苦しそうだった。助けたいとおもった。
なぜだか他人のような気がしなかった。
何度目かの夢で、女の子は死んでしまった。じゅみょうが理由ではなくて、火事で日に焼かれてしんでしまった。
女の子は幸せになれないまましんでしまった。
女の子は魂になっても泣いていた。
もう一度、生きたい。今度は幸せになりたいと女の子はいった。
私はいいことを思いついた。女の子に私の体をあげればいい。
この女の子なら未来もかえて、幸せになれそうな気がした。
ねえ、私の体をあげる。
だから、未来を変えて、幸せになって?
そう言って、私は女の子を自分の方に引っ張った。
そんな、彼女がしたことを莉々奈が知ることになるのは、もう少し先の話である。
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