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川を流れる花の名は  作者: 一条悠
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帰り道(二人視点)

お寺の帰り道

[花琳視点]

気づいたら馬車に乗って屋敷に帰っている途中だった。

宣に茉莉花の絵をもらったのは覚えているが、そこからどうなったのか記憶にない。

「お嬢様、ずっとうわの空ですが大丈夫ですか。」

「大丈夫よ。」

花琳は巻物を開いた。

お寺で見た茉莉花と全く同じように咲いている。

今も絵から茉莉花の香りが漂ってくるような気がする。

「きれいな茉莉花ですね。茉莉花の花言葉は純真無垢ですよ。花びらの白さが花言葉にぴったりですね。」

先ほどのことを思い出すと顔が赤くなって胸が高鳴るのを感じた。

「お嬢様、今日のことはくれぐれも奥様には知られないようにしてくださいね。」

「わかってるわ。雨桐、協力してくれてありがとう。」

「主を止めるのが侍女の仕事ですが、主の願いを叶えるのも侍女の仕事です。」

雨桐は堅苦しいだけに見えるが案外そんなこともない。

花琳の考えや気持ちをちゃんと汲み取ることができる。そんなところが気に入っている。

「明日は兄上が帰ってくるわね。とても楽しみだわ。」




[楊宣視点]

寺からの帰り道、楊宣は人影のない林の中にいた。

「青」

楊宣が一言呼ぶとどこからか覆面の男が現れた。

「調べは」

「もう少しかかりそうです。」

「1週間待つ」

「御意。」

青と呼ばれた覆面の男はまた林の中に姿を消した。

(花琳のためにまず私の出自をはっきりさせねばならない。)

(曹家のあの男に遅れをとってはならない。花琳は何もないと言っていたが親の機嫌一つで突然どこかに嫁がされかねない。時間はあまりない。)

(花琳、私がそなたを幸せにする。)

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