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川を流れる花の名は  作者: 一条悠
1/22

少女の名は

初投稿です。

よろしくお願いします。

すぐ読み終わる長さです。


絶賛勢力拡大中の煌煉帝国。

10年前、先帝が崩御して現帝に変わってからどんどん発展している今まさに成長真っ最中の大国である。



四大貴族の一つ徐家

7歳になったばかりの少女が妹と共に走っている。

「姉上、置いていかないで」

「ほら、早くしないと凧が落ちちゃうよ。」

2人が母屋で遊んでいると空に浮かぶ凧を見かけ、誰が上げているのか見に行こうとしている途中である。

庭の飛び石も関係なく一直線に突き抜けていく2人。



如何せん四大貴族の屋敷であるため広すぎて走っても走っても凧には届かない。

そろそろ近くなってきたところで凧は落ちてしまった。


凧が落ちても凧が上がっていた方向に向かう2人。

妹が疲れた歩きたいもう戻りたいと喚き、その声はどんどん小さくなる。



しばらくして後ろを向いたが妹の姿はなく、再び前を向くとすぐ近くで凧が上がっていた。



どうやら父上の部屋がある建物の隣から上がっているようだ。

バタバタと駆けていくと、庭で1人の青年が凧を上げていた。

青年が少女に気づき振り向く。

見知らぬ青年を見て、今朝母上に言われたことを思い出す。

(そういえばお客様が来るから父上の部屋の方には来ちゃだめなんだった。)


バレたら後でこってり叱られるに違いない。

来た道戻ろうとした所で父上の声が聞こえてくる。

やばいと思い急いで茂みに隠れる。

青年はずっと少女の方を見て微笑んでいた。

隠れているのもバレバレだ。

そうこうしているうちに父上と誰かの声が近づいてくる。


「凧は一度しか上げないんじゃなかったのか。」

父上が青年に話しかけるのが聞こえる。

「そのつもりだったんですが、凧を上げると空で何か釣れるかもしれぬと思い2回目上げてみました。」

話し声が大きくなり足音と共に近づいてくる青年は少女が隠れる茂みの前で止まった。

「そしたらなんと、可憐な少女が釣れました。」

そう言って青年は茂みを見る。

しっかり少女と目が合った。

青年の視線を追って父上ともう1人が少女を見た。

父上から逃れるためにわざわざ隠れているのをわかっていてわざと言ったのだろう。

なぜ見逃さずに父上に言うのか。

少女は青年を睨みつけた。

「おや、ご息女ではないか。」

父上と一緒にやってきた1人がハッハッハと笑っていた。

「愚娘が失礼したな。花琳、立ちなさい。」

バレたものは仕方ない。

花琳は茂みから出てきて父上の横に立った。

全く何をしているのかと父上も笑っているが、目は全く笑っていない。

花琳は逃げるようにしてその場から立ち去った。


幸いな事に親しい仲のお客様だったためそこまで叱られることはなかった。

その後青年からは凧が送られてきた。

隠れているのバラした代わりに凧で許してねとでも言っているようだった。

これが彼と少女の出会いだった。


読んでくれてありがとうございます。

次話は3日0時です。

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