Vol 10. サードスリル v2.0 マジカ地域統括データセンター
2024年1月に変国大都市に行く事を内示されていたのが
麦ドル高・月本園安でコストがかかるからと中止になって神京で待機
2月中旬を過ぎてから配属先が決まり通達メール
鄭国で投資判断サーバーの設置作業に関わった君は
マジカ統括事業所に併設されている
データセンター運営職務に従事してくれたまえ。
という指示メール。
データセンターと社宅がある鉄道駅を降りると
一面が関係会社施設と関係者が住む団地だけしかない
小さな街に収容される事になった
鄭国プサムにいたマフィアっぽい人間は皆無に近い
関係会社内で無菌培養されたような関係者ばかりだ。
”我々の職務遂行のための常識に沿った生活
我々の商習慣に沿った常識
全ては職務のため。他の雑事を気にするな”
というポリシーを社内に浸透させてきたけれど
コンプライアンスとか国際世論とかが煩くなってきた
コイツラ 放っておくと
今まで通りに、”世間常識を無視した職務遂行”をして
その結果・・・ やばいな隔離しよう
という事にでも なったんだろうなってのが数人
データセンターに昔からいた多数派の理系君は
今まで見た事が無い外国人を見るような眼で見てきている
逆に俺らからしたらデータセンター語だけを話す理系君達の方が
今まで見た事のない人種のように見えるのだが。
社員寮に到着、作業開始は3月1日からで
2月21日の今日から一週間ほどは準備期間となるらしい
2024年になってから、もう2ヶ月が経過
本当に時間が経つのが速い
WEBテレビ電話を使っての暇つぶし雑談
同期とかと世間話をすると結構、不謹慎な内容になってくる。
”愛国精神あふれる国家全体を考え国のために奉仕する変国人”
が聞いたら怒り狂って暴れるような
変国の不動産バブル崩壊での中国不動産会社の
巨額損失ざまあ話が流行の世間話
・・・・
データセンターに集結させて余計な事をやらないようにしたけど
さて、コイツラに何をやらせる?
遊ばせておくのもなんだなモニタリング作業でも一旦させとくか
為替取引AIや株式指数取引AIを統括管理している
資金運用システムのモニタリング作業を
そういったシステムに素人な人間にやらせるとは
ずいぶん乱暴な話だが、
AIによる通称ミサイル(Master Invester Support AI R Unit)
のログチェックをする場合、今までの前例とかシステム常識などを
知らない人間がチェックをして間違い探しをして
造形の深い人間が分析をして改善点探しをする方が
何故か効率が良くなる
という不思議な現象、前例が発生しているので
今の所、それがシステム運用常識になっているとの事だった。
数年前から発生しているインフレ物価高
それに連動した先進国株価高騰が各国の国営放送・新聞などで報道
その市場環境要因をチェックした各国の資金運用機関が
買い手口を開始して人的操作要因を発生させて買いが買いを呼び
世界同時株高、通貨変動などの上昇相場が発生した
「いやー こうなると1月に買いポジを確保すれば
利食って儲かったのになー」
人間とかだったら そんな事を言うのだろうが
そこはAIなので淡々と稼働しているのをモニタリング
感情の無い取引用AIが、経験則で取引している人間を
根こそぎ蹂躙していく光景が刺激的だ
同業他社で手作業でやっている会社の手口を粉砕するかのように
ミサイルが発射され、逆手口側を爆発炎上させていく光景とかを
ハリウッドのアクション映画を見るかのように見入ってしまう
もう止まるんじゃないか、もう下がるんじゃないかと
想えるほどの株式市場指数高騰が市場指数の史上最高値を更新
ジェットコースター乱高下が株や為替で発生した3月上旬が過ぎ
15日締め処理やら 時価会計での有価証券取引損益確定額や
為替差益とかの集計結果が3月26日に社内公表
そこで例年だと一段落するのだが今年は止まらず
5月15日の某大企業グループ決算確定時期に
上抜けに次ぐ上抜けを繰り返した天井打ち抜きトレンドが
少しだけ終息して横這いになった
淡々とモニタリング作業が続いていき、6月に入ってからの月曜
モニタリング作業の合間にメールチェックしていたら
”投資判断サーバー「ハナフダ3・イデン2(仮)」
改良作業プロジェクトについて”
とかいう表題の指示メールが飛んできた
今年はゼロから新規投資案件を検討する作業は無い予定
取引AI改善作業というか保守作業をしていてくれたまえ
せっかくデータセンターで働く事となったワケだし
というような内容が ご都合主義な上司から送られてきた
メールに11月までの大雑把なスケジュールが添付されている
4年毎の作業は毎回4月頃から始めているのに
今回は実に十数年ぶりに月本銀行による利上げで
マイナス金利・ゼロ金利政策が解除する影響
および金融政策全体を見極めるために6月から開始
となったらしい
麦国大統領選挙の大統領候補が正式に指名される日までに
”クリキントン”や ”バナナ”からのリソースで構成された
投資判断サーバー ”イデン”と
”レーズン” ”プッシュ”や ”ハナフダ1&2”
からのリソースで構成されたサーバー ”ハナフダ3”に関して
前例通りに持ち越しリソースと廃棄リソースとの判別分類作業
もちろん、ハナフダ1の時にショールーム・ダミーとして使われた
新興国債権関連とか、ブッシュの時の不動産債権関連とかは
もう微々たる小銭くらいしか投資金額を割り振られていない
少なくとも12年から16年くらいはマイナスの市場環境象徴として
手を出さないから、底値低迷状態を確認する程度なのだろう
11月の本選挙で ”ハナフダ”勝利なら”ハナフダ3”運用資金増額
”イデン”勝利なら ”イデン2”運用資金増額
と同時にファースト・ショールーム・ダミーを
これからの金融商品として大々的に宣伝
2025年3月までの半年ベースや
2026年内までの2年ベースの初期投資案件を
10月中旬までに仮運用設定として完了する
というような凄く大雑把な予定しか書かれていない
”どうせ詳細を書いても御前等は読まねーだろ”
とでも言いたげな内容のメール
午後になると大雑把な作業項目概要が送られてくる
”ハナフダ2” ”イデン”で
損失を出した投資判断サブシステムのシステムバグ探し
”ハナフダ2” ”イデン”での巨額損失事象の再発防止策
まずは直近4年の巨額損失事象の資料を見て
システム自体に何か間違いがあるのか とか
同じ時期に逆手口で儲けた同業他社の手口を見て
どういった攻撃をされているとかをチェックして
週末金曜までに調査分析経過を報告しろ
御前等とかも今まで前々から思っていた事あるだろ?
コレってシステムバグだから同業他社が気づいて攻撃したら
巨額損失が発生するんじゃないか? 何故に変えない?
って感じで思っていた事が? 言っていいぞ
できれば代替え案とかも考えて欲しいトコだが
最低でも原因分析ツールでの単純分析くらいは、やって欲しい
後、システム常識として設定されて広まった経過も
過去資料をトレースして調べてくれたまえ”
というような内容の指示。
マジカ地域統括事業所併設の同じデータセンター敷地内でも
モニタリング作業部署エリアより色んな設備が豪華な場所に移動
投資案件と営業シナリオがゴッチャになっているシステムバグが
潜在しているように思えます
営業業績管理ならば、前年比、前月比といった
直前の営業業績をチェックして
業績に応じた歩合給を営業職員に支給する
といった概要で良いのでしょうが
4年前や20年前の麦国大統領選挙当時と同様の要因を
重要視するべきな市場環境要因なのに
直前半年の市場環境要因データを重要視した
勘違い手口を誘発しそうな直前データチェックをしても
無意味なのでは? 参考にはなるかもしれませんが
経済サイクル予測をする市場環境要因分析AIを開発して
システム運用常識を改善できるのであれば
そうした方が良いのでは?
という原因分析ツールでの単純分析結果を提出すると
すぐさま、その指摘者全員に同じ内容のメール
あまり、この職務に関して理解していない事が理解できました
営業管理職から投資判断職務へと配属された方もいるので
仕方ない事とは思いますが、説明させてもらいます
前例確認は今まで資金運用のプロとして仕事をしてきた我々が
常識という事で周知徹底してきた事です
慎重に投資判断を行うために必要なので
前例確認は実施する事が当たり前ですし
この手続きをする前は担当者の思いつきや思い込み
前任者や後任者との足の引っ張り合いなど
我々の職務に関係ない人的操作要因によって
状況判断の不都合が発生した事への対応策としての前例確認です
たしかに経済サイクル予測AIの開発に成功したら不要になりますが
今の所、再現可能性を示すレベルの
経済サイクル予測AIしか開発運用されていません
なので慎重に投資判断をするためには
この前例確認ルールは必要不可欠なのです
御理解いただけましたか?
そんな内容の現状通りを維持したがる人の反論が発生した
不都合な人的操作要因とは発生するもので、その防止策らしい
この現状維持AIの回答に言い返して
攻略しようとしてみてくれ
そういった内容のメールが上司から送付されてきて
挑戦してはみたものの誰も攻略には成功しなかった。
・・・・
5月20日の夕方、今までに無い変な指示メールが送られてきた
”変国首都から産業交流労働者って事で来ていた元変国公務員が
変国マフィアに取り込まれSNS投資詐欺の実行犯になって
逮捕されるという事件が発生しました
元同僚に変国交流労働者がいる人は注視して下さい
今回、逮捕された方も我社で働いていた時は
勤勉で有能な人材でした。”
というような内容、マフィアに札束で頬を撫でられて
裏社会に引き釣り込まれ金融詐欺犯罪の実行犯にされた
変国交流労働者が発生したらしい
「一部の国の政府では、国を統治するために
政府が裏社会の人間を闇仕事をさせる事があるようです
『我が国の国民なんだから我が国全体を考えている我等が
綺麗事で回らない世界を、どうしようと我が国の勝手だ
関係無い他国の部外者が内政干渉するな』
の一言で、客観的な国際世論常識からしたら非人道的な
”我が国 独自の裏社会人間による闇仕事での調整作業”
を実行する御国柄なので
変国に常駐する我社従業員も非人道的な ”調整作業”に
巻き込まれる可能性があり危険ではないでしょうか
変国国内に閉鎖した形式で現地子会社を所有するだけにして
現地労働者を雇用して生産、現地顧客に販売するようにして
労働者交流などは段階的に無くす方向にして
資本参加して子会社からの資金還流をするだけにして欲しい
違う国に移転可能な事業所があれば移転するべきだ」
とある管理職が主張していた内容を邪魔と感じた
”変国の愛国主義な裏社会労働者”が実行犯だった
犯行指示の元締めをした変国首都にいる人間は判明しなかった
というか証拠が一切無いので実行犯が勝手に実行した犯罪
という事になったらしい。
データセンターのある地域自体は
変国と鎖国状態に近い地域で、他国の大都市のように
変国人が集まる変国街とかが無いから
”え? 変国人労働者? いたの?”と思った人すらいたようだ
儒教思想で教え込まれた ”年配者の言う事を聞きましょう”
という道徳観を持つ変国人労働者が抱えている血縁を利用して
労働者の親世代を経由して心に植え付けられた狂信的愛国思想
自分と同じ狂信者以外を排除して同じ狂信者を増殖させる
”心の病気”の流行は終息しそうになく
社内政治家になる事があるワケじゃない待遇で仕事をしている
俺みたいなのにまで通達メールが送られてくるって事は
本当に深刻な集団発狂が変国で発生して大変な事態なので
ワクチンのような終息策を誰でもいいから考えてくれ
という事なんだろう
不動産バブル崩壊で不動産利権が崩壊した事を利用して
政府に不都合な活動をする集団の中心になった高齢者とかを
狙い撃ちして社会的に抹殺。無理やり鎮圧
その見せしめと同時に愛国スローガンと
隣接国への批判をエスカレート
”我国は正しい 正しい我国の主張を受け入るのが当然だ”
といった宣伝を開始してトンチンカンな主張を始めたので
その鎮圧作業をボランティアで やってくれたまえぃ
てな事なんだろうか などなどと漠然と思い浮かんだ
そして、しばし時は流れ
「どう考えても もう4年はイデンをメインにして
ハナフダはサブに回したままで
投入運用金額の割合を今まで通りにするのが正解であろう」
そんな事が世間話で語られ出した
とはいえイデンの投資案件でも投資資金回収して
10月中までにクローズすろ案件どうする?
まだ、やりたがるの いるだろうけど
といった事柄の検討会も最終決定段階になってきた
ブッシュからバナナに切り替えた時や
クリキントンからブッシュに切り替えた時のような
派手な前任者の経済政策で構築した投資案件なんか
全部、壊して新しく新規投資案件を構築しよう
というのは、パニック・ザ・2008
と呼ばれている100年に一度の大暴落・市場崩壊で
関係者も懲りて完全破壊はしなくなった
なので、クローズ作業を開始しての投資案件クローズ指示や
投資案件の縮小指示も、段階的で少しずつだ
反対するための反対意見やらが発生して
クローズ作業を開始したのが、いつなのか
部外者は気づかないくらいだ。
結局は多数決による採決で各項目が決まって、
段階的クローズ作業指示書がメールされてきた
もう来月には大統領選挙の11月。
時がたつのは早いもの、4年間なんて、あっという間だ。




