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最終話


それから8年後……


とある日曜日の午後、私は伶奈ちゃんに呼ばれて瑛太と出会った公園に娘と来ていた。娘の名前は莉華りっか3歳になる。


公園でしばらく莉華と公園で遊んでいると伶奈ちゃんがやって来た、伶奈ちゃんも子供を連れていている。名前はりょう君だ。


「ほら莉華! 涼君が来たよー!遊んで来な」


「わぁーい!涼くーん!」


「あ!莉華ちゃん!」


私の娘と伶奈ちゃんの子供が遊ぶのを見守りながら私達はベンチに座る。今ではすっかり伶奈ちゃんは美人ママだ。私も負けてないと思うけど。


「莉華ちゃん可愛いねぇ。どっちかって言うと凛ちゃん似かな?」


「性格はパパ似だと思うけどね、涼君とは凄く仲良いものねぇ」


「涼なんて大きくなったら莉華ちゃんと結婚するんだってこの前言ってたよ、3歳なのにませてるよね」


「あはは、莉華も涼君大好きみたいだしそうなったら凄いね!」


あれからいろんな事があった。大学卒業後、瑛太は遂に私達から1人を決め結婚しようと申し出た。


だけど私達はどちらかが想いが叶わなくても大切な友達のままでいられた。それは瑛太と伶奈ちゃんと私がちゃんと分かり合えてたからだ。


今は私と伶奈ちゃんの子供が私と瑛太が出会った公園で仲良く遊んでいる。それを見ているとなんだか運命めいた物を感じてしまう。


これからも伶奈ちゃんとはずっと仲良くしていけるだろうなぁ。2人は遊び疲れたのか私達の所へ来て寝ている。


「凛ちゃんも変わらずに相変わらず美人ママで旦那さんも鼻が高そうだね」


「伶奈ちゃんに言われたくないなぁ、嫌味に聞こえるもん」


「あはは、本当だって!」


夕方になり公園の横に一台車が止まった。迎えに来るよと言っていたので来たんだろう。


「莉華、起きて? パパが来たよ」


莉華はその言葉にパチっと目を開けて目を擦りながらキョロキョロと辺りを見渡しガチャッとドアが開いた車を見つけてパパァーと勢いよく向かった。


「ほら、莉華走ると危ないぞ?」


可愛い我が子が飛び付いてきたのが嬉しくて愛おしそうに抱き上げる。私と伶奈ちゃんもそれを見て微笑んでいた。


「迎えに来てくれてありがとう、瑛太」


「瑛太君、久しぶり。元気そうだね。莉華ちゃん瑛太君が来て本当に嬉しそうね」


「待たせたな凛。それに久しぶり伶奈、伶奈も涼君も元気そうだな。凉君伶奈にそっくりで可愛いな」


瑛太は凉君の頭を優しく撫でた。


「だよね、伶奈ちゃんに似てるから涼君将来凄くモテモテになるよ」


「だったら莉華ちゃんもじゃない? 瑛太君、涼ね、莉華ちゃんと同じ幼稚園に入りたいって言ってたからその時はよろしくね?」


「ああ、涼君と一緒なら莉華も大喜びだろうからな」



大学卒業後、瑛太は私を選んでくれた。伶奈ちゃんはその後それが瑛太の決断ならと言っていたけどやっぱり悲しい気持ちはあってカフェでバイトしていた時にそんな伶奈ちゃんの様子を見て心配したお客さんがいたのだ。


前からその人は伶奈ちゃんの事が気になり伶奈ちゃんに逢いにカフェに通ってた。そんな気持ちが通じたのか伶奈ちゃんはめでたくその人と結ばれた。


そして私達もその人と仲良くなりたまにこうして家族ぐるみで会っている。

今から伶奈ちゃんの旦那さんの家に瑛太らと行って来る所なのだ。


私達3人高校時代からずっと途切れず続いてきた縁、今度は私と伶奈ちゃんの子供達が繋いでくれる。


将来付き合って本当に結婚しちゃったりしてね。そうなったらとても嬉しいなって思う。


莉華、涼君あなた達もこれからいろんな経験をすると思うけど私や瑛太、伶奈ちゃんがしっかり見守っているからね。










fin










長い間ご愛読頂いて本当にありがとうございました。皆様の感想、ご意見本当に嬉しいです。


そして新しい新作「ヨハン様!私エルザが貴方を立派な勇者にしてみせます!」を公開中ですのでよろしかったら見てやって下さい。コメディ要素が強いラブコメになっておりますので今までの私の作品とは少し感じが違うかもしれませんが気に入ってくれたら幸いです。


またこの作品のスピンオフ的でメイン人物はかわりますが「家出少女の嘘と恋」も執筆中なのでお暇があればお読み下さい。読んでいただきありがとうございます。

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