表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
83/90

揺れる瑛太


長浜を泣かせてから長浜は俺に更に棘がある態度になってしまった。まぁ当然そうだよな。


「なぁ」


「…………」


「なぁなぁ」


「………………」


真っ直ぐを向いて講義を聞いていた長浜

は俺がウザいのか斜めを向いて顔が見えないようにした。


「広瀬ってさぁ……」


広瀬という言葉を言った瞬間ピクッと長浜が反応した。わかりやすいなこいつ。

試しにそこまで言って黙ってみる。


「…………」


「瑛太が何よ!?」


「広瀬ってたまにお前の事見てるよなぁって」


「え! 柊君もやっぱりそう思う!?」


なんて現金な奴。広瀬の事だと御構い無しなのな。さっきと全然態度が違うじゃねぇか、少し興奮しながら俺に確認してくる長浜に呆れつつ岸本と広瀬を見る。


広瀬、お前本当はどっちが好きなんだ? 岸本か?長浜か? 岸本の権限を広瀬が持ってるみたいなもんだ。お前がハッキリしてくれないと俺と長浜も動けないんだぞ?


「ねぇ! 聞いてんの!?」


さっきは無視してたくせに広瀬の話題となってうるさい長浜に俺はまた閃いた。


「そういえばさ、長浜ってショートにしてから前より似合ってるけど広瀬ってデコ出してる方が好みなんだって」


「え? そうなの? 私そんなの初耳だけど?」


「岸本と話してるのチラッと聞こえてさ」


「ふぅん?」


長浜は俺の言ったことを本気にしたのか広瀬にそんな自分を見せて好かれたいのか前髪を指で摘んでいた。その光景を見て俺は内心笑いを堪えていた、本当に長浜って広瀬で回ってるな。だけど自分も岸本の事で似たような事をしているとは……


次の日になり通学すると俺が言った通り長浜は髪を分けてデコが見えやすい髪型になっていた。おお、俺が適当な事言った割にはなかなかいい感じになってるじゃないか。だけどまんまと嵌った長浜にまた笑いを堪える。


早速長浜は広瀬のもとへ行った。いつもは遠慮して少し離れているけど広瀬に近付きアピールしてるので俺は聞き耳を立てる。


「わぁ、凛ちゃん可愛い。その髪型も似合ってるね! ねぇ瑛太君?」


「え? うん、いいと思うよ」


「ほんと!? 瑛太がこういう髪型好きって聞いたからやってみたけどよかったぁ」


長浜はとても嬉しそうにしてはしゃいでいるが広瀬がそんな事言った事ないけどと言うと長浜はキョトンとして俺の嘘に気付いたのか騙したな?と言う目線でこちらを睨む。


「あんた…… また私を弄んだでしょ!?」


「い、いや、別にお前だって喜んでたじゃねぇか? それは俺のお陰だろ? それにあの2人の仲に自然に入れたろ!?」


「うるさい!」


おいおい、結果的に褒められたんだから結果オーライだろ?と思ったがその後長浜に思いっきり足を踏まれた。









_________________________________________










「最近あの2人仲良いねぇ」


伶奈が少し後ろに居る凛と柊を見てそう言ったので俺もチラッと見ると確かになんか楽しそう?なのか?


確かに…… なんか仲良いのか? この前凛の事泣かせといて仲良いのか? そもそもやっぱり柊と凛ってかなり仲が良い?すると凛と目が合った、凛はなんか驚いている? 俺に小さく手を振り俺はそれに笑顔で返す。


「気になる?」


俺の顔を両手で押さえて自分の方へ伶奈は向けた。伶奈、講義中にそんな事するのやめてくれ、周りの視線が痛いから…… そもそも伶奈は元から頭が良いが俺はちゃんと受けないとヤバイかも。


「ねぇ?」


伶奈がツンツンと俺の肩を叩く。


「さっきの話題なんだけど気にならないわけないよねぇ?」


「え? なんで?」


「だって私も気になるもん。凛ちゃんの事が気にならないわけないじゃん? でもって瑛太君もきっと気になってる。どうかな?」


ああ、確かに気になる。俺ってそんな事まで伶奈に見抜かれてるのか…… と言うより俺が凛の事気になって伶奈的にはいいのかな?


そこの所がよくわからない。伶奈ってそういう所あるよな。今といい昔といい…… そんな伶奈は俺の顔をジーッと見てニコニコしている。


「瑛太君私が何考えてるのかわかんないなぁとか思ってるでしょ?」


なんで俺が考えてる事わかるんだ?


「あれ?やっぱり正解? だって瑛太君顔に出てるもん」


「まぁ気にならないって言ったら嘘かなぁ、それにあいつなんか急に遠慮してくるようになったし」


「じゃあ凛ちゃんが遠慮しなくていいように瑛太君は凛ちゃんにもっと自然に接してあげた方がいいんじゃない?」


え? 俺って凛にそんな態度…… 言われてみればとってるな、なんか何やっても凛を傷付けるような気がして。この状態だってそうだろうし。


でも伶奈はなんで俺と付き合ってるのにわざわざ凛の事を気にさせる事を俺に投げかけてくるんだ? 友達として?それも少し違うような気がするし。 伶奈は意味ありげに俺に微笑んだ。








_________________________________________





おまけ


いきなりですがご指摘あったので簡単なキャラ紹介です。






瑛太 どこにでも居るような大してイケメンでもなくそれほど顔が悪いというわけでもなく、身長は175前後の平凡な男子。そして鈍感属性。友達作るのは得意じゃなくて少し浮いてるような独特の雰囲気がある。


凛 小学生の時にたまたま居合わせた瑛太に大事なブローチを探してもらってから瑛太に恋をするようになった。小学生の頃は髪型は三つ編みで大きめの眼鏡を掛けていて瑛太に気付かれなかったが中学生になり髪型をミディアムボブに変え眼鏡も外しコンタクトにし、高校からは髪色を暗めの茶髪にした。小顔で目元ぱっちり二重で目力があって顔立ちもハッキリとし少し勝気な印象をした美少女。元が可愛かったので急にモテ出したが本人は瑛太の事しか眼中になし。高校を卒業してからは肩にかかる髪を首筋が見えるショートにした。柊に騙されてデコが見えるように髪を分けたが瑛太の評判も良さそうなのでそのままにしている。


伶奈 瑛太が高校に入り一目惚れした。凛とは違いおっとりとした感じで目元も優しく鼻筋もスーッと通り黒髪ロングで清楚な感じの美少女だけに色気がある。身長は凛より若干高い162前後でスタイルもいい。成績優秀、スポーツも万能な高スペック。だが瑛太も人見知りするが伶奈も人見知りタイプで奥手な部類なのでどこか瑛太と波長が合って一緒にいると落ち着ける存在。凛と同じく瑛太大好きで見た目よりも意志が強い。現在は時が経ち大人っぽくなり魅力も増した。


柊 無愛想イケメン。 身長も190近くでデカい。もう少し陽キャラになればかなりモテるのだけど本人は陰キャ気質なので損をしている。 一途に伶奈を追い掛けて飛び出したが瑛太という邪魔者のお陰で周囲をかき回す事になってしまった可哀想な奴。


奈々 瑛太の妹だけど全く似てない。どちらかといえば凛系な顔立ちで勝気な感じは凛と少し似ているのでモテている。なんだかんだで兄思いで当初は凛より小柄だったが高校3年になり凛と同じくらいの身長に。髪の毛も伶奈と同じくらいで腰辺りまで。



サブキャラ ここら辺はチョイ役なので割愛。


新村啓 「美少女に抱きしめられて+」の主人公 女にしか見えない外見を持つ。柚が恋人


朝日奈柚 「美少女に抱きしめられて+」

のヒロイン 過去の体験からヤンヘラ気質で時々怖い


鮎川鈴菜 「美少女に抱きしめられて+」のキャラで柚の友達


飯塚春人 「あんたなんか大っ嫌い」の主人公 椿の彼氏


姫野椿 「あんたなんか大っ嫌い」のヒロイン 春人の彼女、訳あって白石家に住む。


足立優 「人見知りの俺と積極的な彼女と……」の主人公 奏の彼氏


白石奏 「人見知りの俺と積極的な彼女と……」のヒロイン 優の彼女




揺れる瑛太ですがいつも揺れていますね(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ