SWザターン諸元
オリエンテーションの後、全員にホロウォッチが渡される。市販品とは違い、軍事規格のようだ。
SWザターンの情報閲覧が可能なようだが、階級や部署毎に閲覧出来る情報には制限がされている。
また、バイタルチェックもされ、情報は逐次CICに集められ管理される。
その他、乗員同士の通話や通信が可能で、量子通信によるインターネットも可能だが、発信する情報は全て検閲され、制限される。
ちなみに、量子通信は3年ほど前に確立され、爆発的に普及したのだが、遺跡の技術が使われているらしい。
乗員名簿を見てみる。乗員人数、4999名。
軍属2500名。 従属2450名。 研究員49名となっている。男女比率は2:1ほどだろうか。
修理工リストを見てみると、10人チームが3班の合計30名、何故かAチームのリーダーとして俺の名が刻まれていた。
修理班用タブに、SWザターンの諸元が書かれている。ジュンからのデータより詳細に記載されているが、UNKNOWNと書かれて詳細の分からない箇所もある。恐らく機密なのだろう。
以下、SWザターンの諸元だ。
『 Space Time Transition War Ship The Turn』
全長:911m 全幅:456m 全高:456m
基準排水量:UNKNOWN 満載排水量:UNKNOWN
主機:タンデムミラー型核融合炉
複機:蓄電池 蓄電容量:UNKNOWN
メインエンジン:LE-807スクラムジェット熱核エンジン
比推力:UNKNOWN 最大船速:20%
バーニアスラスタ:RPS13クラスター
兵装
主砲:46センチ3連装プラズマレーザー2門
副砲:23センチ光学レンズ式レーザー40門
対空:30mm12連ガトリングレールガン24門
魚雷:Mk-510核熱反応魚雷発射管8門
VSL発射管:200
その他:UNKNOWN
搭載航宙機
SF-1戦闘機33機
SF-1EX司令官用戦闘機2機
YM-26対地対艦攻撃機9機
MX-Z200電子戦機3機
DW-308内火艇4隻
元であるヴィーナス級とほぼ同じスペックではあるが、主砲の大型化やメインエンジン、バーニアスラスタ等が変更されているようだ。
出航までの間、俺たちは準備に追われていた。
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