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一念発起
次の日。
僕は君の姿を未だに直視できない。
一昨日の告白を後悔しかけていた。
ーー賭けなどしなければ良かった。
そう思うのは結果が今わかっているからだ。
自分は卑しい人間だろうか。
そうだろう。
誰だって今の僕の身になればそう思うさ。
ーーーー思春期なのだから。
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ただ、閉塞感が払拭できない。
君は僕の心を奪ってたんだ。
今ならわかる。
彼女になってくれなんて、そんな高望みはしないから、せめて会話するくらいの贅沢はさせてくれ。
目標が下がったもんだな、と思う。
だが、まぁいい。
また何気ない会話が出来ればそれで…
満足だ。
そう思って、君に声をかけた。