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14歳 〜初恋の記憶〜  作者: でいぶれーく
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自問自答の中で

僕はどうにも、

周りに流されていたようだ。

 

クラスのカップルに対して、

羨望の眼差しを向けてたのだろう。


だからといって、何の計画性も持たず

玉砕した僕は愚かだと言わざるを得ない。


いや、中学生だし…玉砕覚悟の告白

なんて珍しくもないさ。

と、自分を慰める。


思春期なのだ。

もの思いに耽るのも悪くない…と

心中で語る自分はどこか惨めだ。


それら全てが悲しい自己肯定である事に気づいていたからだ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

気まずい。

人生で初めての告白は黒星を飾った。

その事実は受け止めているが、

問題は、失敗したあとの行動を考えていなかった事だ。


当然ながら、いつもなら平然と出来た

会話もうまく切り出せない。


閉塞感だ。

告白というのは、一種、賭けだった。


賭けに買った場合は、

当然ながら「勇気」に対する「彼女」

が対価として払われる。

 

ただし負けた場合は、

「勇気」を反故にされるだけでない。

「仲のいい友達」から「気まずい人」

へとクラスメートを変貌させる。

 

大体、だ。

元の関係に戻れるはずがないのだ。

中学生というのは、まだ子供だ。

「しょうがない」と割り切れるほど

精神的に強くないのだ。

 

いや、割り切れるようになっては

もう告白そのものに重みがなくなるの

だが。

 

そんな事を考えているうちに1日が

過ぎる。


他愛もない会話、君の笑顔を思い出す。

寂しさ、を認識した。


時間が過ぎれば、元の関係に戻れるのか。

この気まずい関係のまま、同じクラス

で過ごすのか。

 

その日はあまり寝付けなかった。

「君」は思ってた以上に、

僕の心の居場所を占有してたらしい。

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