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49 上 空へ舞う そして、降り立つ(別名 空舞い落ちる流星群(笑)) 3


 どのくらい不貞寝した頃だろうか。

 それは唐突に起きた。

 そう文字通り、起きた。

「っ・・・・・・・、うわぁぁぁぁぁああああああああああああああああああ!!!!」

 俺は半寝半起きの状態だったのだが、それでも唐突の事なので驚いて目を覚ました。

 まず、冷静に。というのは、戦場で一番必要なことは体験で知っている。それが脊髄レベルまで染みこみ若干くらい気持ちになりつつ俺は身体を少し丸めつつ対ショックに備えつつも回りを確認する。

 まず見たのは窓の外だ、誰かが騒ぐ=(イコール)墜落の可能性を考え、窓から見えるプロペラ、エンジン、地面までの高さ、身体に浮遊感があるかを色々な角度で外を見ながら数秒で判断する。

 プロペラ、エンジンともに不可思議な所や浮遊感といった感覚は起こっていないことを確認した。

 次に見たのは俺の肩に寄りかかっていたお嬢様だ。

 彼女は目を開けて、俺の腕にしがみ付き、不安な瞳で俺を見ていたことに気がつく。だから、俺はマイクを使って彼女に答える。

「落ちるとかはないから大丈夫。安心して」

「はい」

 俺の言葉で、安心したのか僅かなハニカミを見せ、俺に体重を乗せてくる彼女に小さいながらも胸のときめきを覚えた事は内緒にしておこうと思いつつ、山田一尉を見る。

 彼の俺と同様みたいで眼光を鋭くして、回りを確認し俺と一瞬視線があうが、直ぐに元凶はあれですというような視線を俺の従兄弟が座っている方を見て、教えてくれる。

 俺もその元凶を見た。

 どうも気絶から冷めてボケる頭あたりを監察し、恐らく奴の頭の中で、ヘリ飛んでる→あの片目のパイロット操縦→落ちるかもしれない。に成ったのだろうと推測されるような騒ぎ方を俺の親友はしているみたいだが、皆聞いて欲しい。あいつ、友達であり親友である前に俺の血の繋がりのある従兄弟なんだけど如何したらいいと思う?

 

 つーか、あいつ、パニック起こして嫌がる。未だに叫んで、暴れている。

 暴れて、シートベルト外そうとしている。

 自衛官は物心両方の覚悟をする。

 ついでに細くとして、物心とは、物が、いつ戦争になっても直ぐに出兵できるように装備を整えておく事。

 心がいつ戦争になっても戦いに行く覚悟と出陣し戦う覚悟、死ぬ、殺す、殺される覚悟を決めて置くという意味である。

 その上で、これ等の中に隠れた言葉が存在する。

 それは、賢くあれ。とある。物心としか書いてはいないが、必要な装備を整えると言う事は、その戦場(情況)に適した準備、知識が必要であり、戦う覚悟とは生き残る覚悟をするそのための知識を自ら捜し培えという意味も含まれる。

 だからこそ、俺はもっともあってはならない情況が起きないためにも自身に着けたシートベルトを外し、彼女へ「ごめん。ちょっと」と、言い行動を開始する。

 山田一尉もまさかの事態に備えて、バックアップ状態に入っている。

 そう、俺達が心配しているのは、何かをトチ狂って操縦席の方に行き、牡鹿3尉の邪魔をし、あいつのせいであいつがさっき言っていた通り墜落したら目も当てられない。

 じゃあ、奴に近づいて、対話を求めれば言いやもう一度落とせば良いと考えるだろうが、それ自体はナンセンス。

 パニック起こしてる奴に近づくのは危険である。

 良く海で覚えた奴を助けようと不用意に近づいたが結果、助けようとした奴も溺れる話があるじゃないか?

 あれは、溺れている奴は助かる為に必死のため回りの助けに来た奴への配慮や冷静な判断が出来なくなっていて、暴れながら抱きついたり、呼吸が楽になる為に相手を海に沈めて自分は浮上して様として、結果溺れるのだ。

 想像していると何気にえげつないが現実はこんなもんだが、今回は更にプラスアルファーとして言うなら、俺はあいつを閉め落としている手前的数十分前の前科が有り、記憶していれば(可能性大)今以上に暴れ、必要の無い怪我を負うことになるかもしれない。それは無駄な戦力の損耗になる。

 だったら如何するか?

 牡鹿2尉の操縦席に繋がる前に待機していればいい。

 あいつが拘束を解いたら、如何するか今現在はわからないが、もし操縦席の方に来ようとすれば俺の存在が目に入り、警戒して近寄って来ないだろうし、問答無用で近づいてくるなら取り押さえればいい。

 また、油断しているならバックアップ要員が横から取り抑えにきてくれるだろう。

 布陣としては今ある戦力で最大限である。

 さあ、後はどう来るか?

 続き来週の土曜日11時です

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