46 上 下 空へ舞う そして、降り立つ(別名 空舞い落ちる流星群(笑)) 1
麗子の鼻血が止まり恥らうように麗子が消え入りそうな声で呟いた。
「・・・・・・御見苦しいものを見せて申し訳有りません。
それに、ブレザーまで血で汚してしまい申し訳ありません。・・・・」
俺は首を左右に振り、気にしてません。と示す。
それに、である。
「生きてれば鼻血を出すことも怪我をすることも、やっちまう(キンタ)こともある。それはしょうがない事だよ。
ブレザーについては元が黒というか紺というか目立たないし、大丈夫。気にしないで」
「ですが、助けても頂きました(キンタの暴走から)し、どうお礼をして良いか・・・・」
「お礼とか、いいよ。麗子さんだって、目の前で怪我した子が居たら助けるでしょ? その子にお礼をすると言われても、そのつもりで助けたわけじゃないから困っちゃうでしょ? だから、気にしないでよ」
数瞬、何かを言おうとしたみたいだったが彼女は頬を染めて最後とばかしにお礼の言葉が聞こえた。
俺は笑顔で「ハイ」と答えると、彼女の顔は真っ赤だった。
ついでに何故かコタツの顔は、複雑な表情をしていた。
「すみません。遅くなりました」
降板のほうからその男は現れた。
山田一尉である。
「まさか、校長先生が来られて、説明を求められるとは思ってもいませんでしたよ」
本当にまさか、面倒に巻き込まれたとか思っている口調で言うけど学校側としては普通で当り間のような気がするようなことをこの男はイケシャアシャアと言いやがる。
俺ははぁーと溜息を吐いて、山田さんに話しかける。
「山田さん、耳栓予備で持ってませんか?」
「? ヘルメット(パイロット用)を被ればいいのではないですか」
「そうしたいんですけど、一つは彼女に、これは絶対で、もう一つはそこの不詳の幼馴染に渡したいと思ってます。」
俺の返事に山田さんは麗子を見てから、キンタを見て少しばかし何かを考えたが直ぐに納得したのか、左胸ポケットからカプセルに入った耳栓を投げ渡してきた。
パシッと受け取りつつも、僅かに口角を上げてからかうように呆れるように笑っとく。
「いいですか?」
最初、山田さんは『何のこと?』みたいな顔をするが、直ぐにああ、ヘリの事ね。と直ぐに理解して、「構わない」と笑っていたが、パイロット席から牡鹿二尉が顔を出して苦言を呈してくる。
「いや、「構わない」じゃ、無いですよ! 構いますよ、一尉。ヘリがどれだけ貴重で神経質に成るか知っているでしょ。飛び立つ前にお祭りしたくないですよ!」
片目眼帯の牡鹿二尉が苦笑いをしながら本当に勘弁して欲しそうに苦言を呈している。
「い・・・いやいやいやいやいや!」
と、唐突に顔の前で手を左右に振って乱入するキンタだが、その行動に四人の目が一斉に向き、何故か戸惑いだしている。
内1人の視線が一つ消え、俺のズボンの裾を弱弱しく引く刺激を感じると上目遣いで麗子さんが俺を見ていた。
「どうしたの?」
「あのー、お聞きしたい事が・・・」
うんと頷いておく。
「飛行機の中で物を落とすのは、そんなに大変になるようなことなんですか?」
ああ、なる程ね。俺達が笑い話で話していたことがどう言う事なのか、その中で大変だと言う事がおしゃべりの中から感じ取っていたみたいね。
だから、ちゃんと答えてあげる。二人の幹部にメンチ切られながら幼馴染を放置して。
「日本のというか、ヘリコプターって基本的に多くの人や物を輸送する道具でもあるんだが、事故を起こすと物は運が悪いで済むけど、人が落ちると最低1年くらいは部隊全体暗くなる。
その要因が人的ミスによる物の脱落とかだと、本当に駐屯地全体が沈む。」
まあ、戦場地とかだと、毎日が命がけだからパイロットがピリピリしだし、兵隊の戦意が下がったりはするが、そこまでドヨンとした空気は逆に無いんだよな~。まぁ、別のヘリがそれで落ちたと聞いた時は乗るヘリ何回か怖かったけど。
下から上に上がってくる銃弾で兵やヘリが落ちる方がもっと怖い事が良くわかった。
そして、思った以上に部品不良でのヘリは落ちにくい。まぁ、プロペラに相当数の銃弾浴びないと落ちないのも事実だけど。
ふと遠い目をして、あの懐かしき数年前を思いだしそうになったら、再度刺激が着た。しかも、強烈な。
ウワァァァァァ!! と、無言で助けを求めるようにの○太君がドラ○もんに助けを求めるようにキンタが俺の胸倉にしがみ付いてきた。
「ど、ドラゴーン! 助けてよ、ドラゴーン(龍)」
いや、間違ってないけど、何か違う。だが、コイツのために燃える気もない。
くっそメンドくせぇな~と思いつつも聞いてやる。
「如何したの? 下らない事言ったら、頭使って殴るよ」
殴る気なの!? と驚いているが黙って待っていると、焦るように必死に喋る。
そして、後ろの幹部組みがきっと怖いのだろうね。
「コタツ、コタツ! おかしいよ。このパイロットの人片目眼帯だよ! 片目無いんだよ!! 確かに自衛隊のパイロットは優秀かもしれないけど、それでも片目のパイロットとか、駄目でしょう! 駄目だと賛同してよ~~~!!!」
うんうんと理解していますよー。と相手の言葉を肯定しながら、俺はキンタに後ろを向いてと笑顔でいうと、ハッ! と気がつき、
「な、殴る気だろ!!!」
俺の胸倉を前後に揺らして、四面楚歌の恐怖からの混乱状態。である。
「殴らない、約束するよ。
さっき言ったのは、何か面白そうだな~と思って言っただけだから、安心しろよ」
「ほ、本当か? 本当だからな! でも、何で後ろを向かないと駄目なんだ?」
疑心暗鬼でビクビクしているから、本気の視線でコイツの後ろを見てやる。
「いや、もう山田さんがめんどくさそうにお前の首を締め上げようと手の伸ばしてきてるから」
そこまでいうと、驚き怯えるように後ろを振り向くコタツ。
山田一尉は無言で腕を組んでいるだけ。
それを視認すると、あれ? という声が聞こえてくる気がするが奴の首に腕を通して頚動脈を決めて締め上げる。
「ハガッーァ!」と某ゲームのキャラクターの名前を叫び本気のジタバタをするが確り決っている為、外れる事は無く10秒ほどで四肢の脱力を見た。
その後、牡鹿二尉はパイロット席へ、俺と山田一尉は座席にキンタを運び、固定して、脱力したキンタにヘルメットつけるの面倒くさいからライナーと耳栓して放置することにした。
ヘルメットは山田さんに渡そうとしたが、手話で、
『可愛らしい、奥様(仮)と空の旅を楽しんで!』
満面な笑顔を浮かべて、目の置くが笑ってた。(殺)
そこに、玲子さんが立ち上がり綺麗なお辞儀で頭を下げた。
「ご配慮、ありがとうございます」
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今月はこれで終わりです。
来月いつになるか不明だけど最低1話は上げたいと思ってます。
ただ、勉強の本腰入れ始めたので今後の投稿は今まで以上に少なくなります。よろしく。
最悪来年の3月までなくなります。




