37話 閑話ぽい 空気を読むパイロット。 善
よっ!
待たせたなっ!
本編ではないが貼っとくz。 39話まで作ってあるが39話多分時間があれば変更するかもしれない。
でも、とりあえず、3話分1日、起きに上げるから。で今週の土曜日は上げないから。
よろ!!
ここに1人のパイロットが居た。
彼は数年前にあった戦争でヘリごとジャングルのど真ん中といっても過言ではない場所に、墜落をした経験をもっている。
しかし、その時の彼は生きていた。必至に地面に落ち壊れた機体から必至にはいずり出てきて気付いた。
左半分が見えないと言う事にだ。
男はまさかと思い震える手を左目に当てるとその空間にはないはずの違和感を覚える。それは左目、眼前5cmくらいのところに太いパイプのようなものが左目の奥へ繋がっていた。
男は気がつき、同時に嘘であったほしいと心のゆとりを忘れパニックを起こしたのだ。
嘘だ、嘘だ! 無我夢中でそれを向こうとあがいた、あがいて、あがいて激痛に苛まれるも抜こうと必至だった。
その必至が実った瞬間残った右目で取れた鉄の杭を見る。
そこには自分の目の慣れの果てが有った。
彼は戦場であることも忘れ声を上げて気を失ったのだった。
そして、彼はどのくらい時間かわからないがそれだけの時間が立ったころに目を覚ました。
右目で見える世界には数人の武器を持った男達が居た。そこから、ゆっくりと意識が回復し始めた。
おぼろげな意識から今の状況を把握しようと回りに意識を向ける。
自分が揺られている感覚が自分を刺激する。
その伝から背中の感触を感じ始める。両脇に何か堅いテツのような物と、布が下にめり込み落ちない柔らかさ、どうも簡易のタンカを作って自分を運んでいる。
そこまで考えた瞬間、思った。
コレは敵なのか、それとも見方なのか。そう思うと焦りを思い出すが、何故か身体は自分の失った目に手が伸びた。
すると、上から若い男の声が降ってきたのだ。
「ん。起きた様だね3尉さん。
目の方は・・・・・残念だったけど、生きてて良かったね」
私はこの戦場に似つかわしくない少年のような声のしたほうにゆっくり目を開け、向けるとそこには、まだあどけなさが残りこんな荒んだ戦場に似つかわしくない少年が居た。
彼はこちらの思っている事を先読みするように口を開いてくる。
「取り合えず、僕らは敵兵士じゃないよ。日本語に訛りもないっしょ」
彼は周りを警戒しながらそんな事を言ってくる。
私も、彼の言葉に、味方に拾われたことに安堵すると共に異常に若く見えるその兵士に思ったことをそのまま伝えた。
「た・・・助けてくれて、ありがとう・・・ゲホッ、ゲホッ!」
感謝を述べると同時に、喉がカラカラであることに気がつく。
「すいませんが3尉さん。今この場で止まることが出来ない。何しろココは敵軍の占領地内。責めて藪のあるところまで進まない事には下手に止まる危険は侵せない。
申し訳ないが、そこまで水は我慢して欲しい。」
少年はそれに気がつきつつも、冷静に私にいうのだった。そして、その言葉の中には率いている部下達を守る指揮官の表情が私には見えた。そして、彼はまだいうのだ。
「まあ、それまできついでしょうから、そうですね。滅茶苦茶酸っぱい梅干でも思い出して待っていてください。」
この敵地と言った言葉で回りの緊張が増す中、彼の一言に生唾「「「ゴクン」」」という音が私の耳にまで聞こえてくる。
それは回りも気がついたのかやんわりこの情況で苦笑いしている雰囲気が漂ってくる。
私は彼を良き士官だと認識したのはこのときだった。
そして、この部隊が味方だと理解して最悪逃げようとしていた気持ちが一気に下がり起きあがる気持ちも萎え目を瞑り待つことにしたのだ。
私がタンカで運ばれること30分近く続いた。
現在いる場所は空や平地からこちらを発見出来ない林の中にいる。
若干凹凸があり、この起伏が身体にはこたえるところがある。
少年は腰につけてある弾帯から水筒を取り外し、キャップを軽く水が零れない程度に緩め渡してくる。
「飲みすぎないで。口に一口分水を溜めたら、最低10分はかけてゆっくり飲んで」
言いつつ、私が樹を背にして座位の姿勢をとろうと起き上がろうとしてくるのを背中に手を回して起こしてくれる。
そこで私は初めてこの部隊の全容を知る。
ざっと100人の兵隊がいた。
その内、3分の1が負傷し、さらに3分の1は歩く事がやっとな戦闘不可能な兵士が居た。残りの3分の1は休憩したり、負傷者の手当てをしたりと不安を抱えても可笑しくない有様だったが誰の瞳にもこの情況から諦めるといった感情を見せる者はいなかった。
恐らくはココの柱が彼なのだろう。
直ぐに私は理解したのだ。いや、まだこの時は彼のことを本気で理解していなかったのだ。
休憩する事15分くらいがすぎた頃だった。
水を飲み僅かに安堵した。
安堵すると、左目の負傷が痛み出してきた。
手を当てると、自身の皮膚を触る感触が無かった。それ所か、柔らかな布が当てられているのにやっと気付いた。手当てをされていたことにもようやく気がついた。
それを考えて私は思ってしまった。私は・・・駄目駄目だな・・・・。
思っていると、私の元へ近づく陰がこちらに着た。
そちらを見ると、怪我はないようだが所々すりきれ赤黒く汚れた迷彩服を着た3曹の男だった。
その3曹の男は私に僅かな食糧と薬を持ってきて苦笑いを浮かべながら私に語るように話かけてきた。
「中々に落ち込んでいられますね。3尉。
・・・・ですがね、アレは特別な存在ですよ。自分を重ねるとへこむだけですよ
だから、今出来る事を考え行動する方が建設的ですよ」
3曹のその言葉は彼が自問自答して出した答えを私に言ってきているようだった。
彼はいうだけ言ってその場を歩いて去っていってしまった。
少年の方というと私が口に水を含むのを確認すると他の者がこちらに寄ってきて交代を述べてきて代わり、部下の様子を見に行ったが10分前、でも今の戻ってくる彼の瞳は真剣そのもので、近くに居た戦闘可能な上級の兵隊たちを呼び話し合いを始めた。




