14話 上 8 解決
遅く投稿すまぬ
・・・・・・・・・・・。
僕はほんの数年前の思い出を思い出していた。
そして、ふと気が着く。
あれ、もしかして蹴られたのって・・・・・・(正解(半分))
僕は思い出した事に戦慄を覚えつつ、親友に尋ねてみた。
「あのさ、コタツ」
「ん?」
「ちょっと、昔のことを思い出して・・・もしかして、僕を蹴ったのって君? それで居て、原因は僕だったりする?」
僕はまさかね? そうであって欲しくない。又あのときの修羅場を経験するなんて・・・辛い。と考え聞いている。
彼の答えは以下になる。
「そうだね、それもある。その場合、俺がというより周りの男共がな、暗号でいうならSNKとなった為MDDって、言ってわかるか? 覚えているか?」
疑うようにあからさまに忘れているだろうというように僕に返答を返してくる。
がここで注目は疑うように暗号を言う事や女の子絡みで蹴ったと言う事ではない、それ以外の理由が有って僕を蹴ったという事だ。
僕はつい最近彼に掛けたと思われる迷惑ごとを考えてみる。
帰り途中、女の子に囲まれ僕だけプレゼントを貰う。
遊びに行った時、時折誘拐されかける事がある、その時に一緒に攫われたりすることか・・・・いや、でも最近はそれは起きてないから違うとして、うーん・・・解からない。
しょうがない、聞くか。
「あ、あのさー・・・怖くて聞きたくないんだけど、僕はコタツに何をしたんだ?」
この一言が僕を恐怖に叩き込むことに成った。
「知りたいかい?」
笑顔が怖い。長年の感で怒りは大分無くなっているのはわかるけど、この表情の時はほんの少しの事で一気に噴火するときがあるから下手な口は入れられない。
僕は「う、ゔん」と少し上ずりつつも頷く。
呼吸を深く吸い心を落ち着けて彼の言葉に耳を傾ける。
「事の大元は昨日、」
僕は首を縦に振る。
「お前、インターネットの書き込みで自分の事を書かず、俺のことを書いたよな?」
首を先ほど同様に縦に振る。あの事だと思い当たる節がある。
「その後、お前、ゲーム内の自己紹介文で、【頑張れ】とか書いてあったけど、俺にリアルで連絡一本入れないで、ゲームをやり出したよな。この、連絡をしなかったというのが今回の蹴りの引き金だったとさ」
・・・・・・・・・! コタツが喋り終わるまでに昨日初めて始めたVRMMOのゲーム中に何かしたのかと思っていたら、初っ端の自己紹介で僕は琴線に触れて居たなんて、僕は唖然として固まってしまった。
だって、そうでしょ。蹴った大元の理由がしょぼ過ぎる真実に僕は開いた口が塞がらないよ、本当!
でも、コタツはそれ以外に何かしら有って怒っているという感じはしない。
となると、これで終わりだが正直そんな理由で蹴られたかと思うと納得は出来ない。
けど、ここは我慢する。
だって、報告連絡相談は大事だと、ある時期からコタツは口を酸っぱくして教えてくれていたし、何かしらの僕に関わるまずい事についてよく教えてくれて命や身が助かった事がかなりある。
それを考えればしょうがないのかな? と考えていると僕と一緒についてきた女の子達が蹴られた理由の暗号以外の大体の理由が解かり、それに憤りを感じているのか僕の制しが入る前にコタツに怒り声を上げた。
「あん(た!)・・・・・」
「うるせぇ! 黙れ!」
が、その言葉を制すように殺意の篭った視線を女の子達に向け相手の言葉を被せるような、冷気が籠もった言葉を吐く。
女の子たちは先ほどの怒り具合よりも更にどす黒いオーラを放っているコタツに慄いてしまっているみたいだ。
終いには殺し文句を発するコタツを見る。
「俺とコイツ(キンタ)の間で話し合いが前もってされているんだ。その上コイツは納得の上で飲み込んだ。
これ以上俺に何かいうならテメェらがコイツの顔に泥を塗る行為になるんだぞ。好きだ。好意が有るっていうなら言葉選んで喋れや!」
女の子たちはこの言葉に「うぐっ」と小さく声を洩らした後僕の顔を少し見てから、三人とも僕から離れて行った。
そして・・・・・。
「いや、お前も行けよ」
冷めた親友の言葉に僕は寂しさを思う。
「コタツ、言葉が冷たいよ」
寂しいという思いを乗せて、彼に話しかけた。が彼は、眉間に皺を寄せ、
「いや、HRの始まる時間だぞ!」
何を勘違いしてやがる? と含んでいるみたいだった。
親友の言葉に気が着き教室の前にある時計を見ると、丁度朝礼が始まるチャイムの音が鳴ったのだった。
そして、気が着いた。
雄一郎君がいつの間にか居なくなっていた事に。