13話 上 下 7 後
僕とコタツは一緒に職員室を出た。
結果としては無罪放免だった。コタツに居たっては先生に僕の股間蹴り上げた話以外は良くやった的に肩を叩かれていた。
僕もありがとうと肩を叩きたかったが後でお礼を言うときにする事にする。
「ちょっといいか?」
それは教室に戻る為に廊下を歩いているときに言われた。
「ん? なに」
聞き返しておく。
「ああ、ちょっとこっちこい」
冷静で淡々として半年くらい前から急激に大人びた親友について行く。
そして、部屋に入り壁越しに・・・・・【ドン!】と音を鳴らし、怒っているときに眼つきで僕の股下に足入れて睨んでくる。
僕は股間を蹴られたときのことを、新しすぎる記憶で思い出しし恐怖する。
「ヒッ!」
「この際だから言っておく。
俺はお前の親友で幼馴染で、兄弟だと思っているから嫌いにはなれないが・・・・・、
お前のモテル所や、鈍感な所や、モテル所や、好意を向けられて気が着かない所、モテルというのに美味しいところを盛っていく、その上苦しい事や辛い事を知らないお前が大嫌いだーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」
胸倉を掴まれガクガクと僕を揺すり発狂し、投げ捨てるように胸倉を放して来る。
僕は首元を押さえて、オエーっと床に跪く。
それから、僕の後ろ背で恐らく見下ろすように腕を組んでいるだろうコタツがいう。
「俺はお前の親友だからな! 困った事があったら助けてはやる。だが、覚えておけよ、お前が筋の通らない事をしたり、今日みたいなことに俺を巻き込んだり、なりそうだったら尻を蹴り上げるから覚えておけよ!」
この言葉に何故か軽口・確認の為にも僕の口から声が出る。
「こ、股間ではないんだね」
「(さっき)正直、股間を蹴り飛ばして思ったんだ。
流石に股間はやり過ぎだなって、だから、最悪肛門を蹴り飛ばす。」
やばい、尻から肛門にグレードアップしてる。が、口で言ってもらえるように頼んでみよう。
「蹴る前に口で言うってのは駄目なの?」
「はっ? 世の中そんなに甘くねーぇんだよ! 自分の身は自分で守るためにも気をつけながら生きやがれ! 生きる為にもっと考えろや、この馬鹿野朗!!」
僕の最後の一言に暴力は振るわないものの暴言と鬼気迫る台詞で怒鳴ってくる親友を見つめ、僕は自分のお尻を押さえて向かってくる親友から遠ざかり、彼はこの部屋のドアを開け1人で教室に戻っていくのを見送ったのだった。
次でヒロイン登場
1か2話投稿で休みます。