表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
脳内街  作者: situ
8/10

混線

街の至るところに取り付けられたTVアンテナ。

屋上、屋根、目に見える範囲に無数に。

錆び付き、汚れたアンテナたちは、今もどこからか、電波を受信している。

放送された番組を拾っている。

それを観賞する者がいようといまいと。

アンテナからアンテナへ、電波は伝わっていく。

そしてアンテナ同士が干渉しあい、混線し、奇怪な映像を作り出す。

朝のニュース番組。

「昨日○時から行方不明となっていた○○ ○ちゃん(5)の遺体が○○県○○市の○○池で発見されました。」

池周辺の操作の様子と、故人の生前の写真が映し出される。

「司法解剖の結果、死因は水を飲み込んだことによる水死。死後1週間ほど経過しているようです。」

司法解剖の様子が映し出される。

「それではさっそくいただいてみましょう。」

一口大に切り取られた紫色の肉塊にリポーターがフォークを突き刺す。

「口の中でとろけて、とてもおいしいです。」

画面に映る人々には、この行動が異常であると感じていない様子で、皆笑顔である。

この放送はアンテナの混線によるものだろうか。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ