第三章 謎の少女
午後1時
茜が映写室に辿りついた時悠希と信介はまだ木下を探していた。
二人は二階の廊下にいた。
信介「木下の奴は本当にどこに行ったんだよ」
「絶対見つかるはずだから探そう」
「そ、そうだな!」
二人が廊下を歩いてると誰かの叫び声が聞こえた。
「うあああああ!!」
信介「も、もしかして木下じゃないのか?」
「きっと理科室の方からだ!」
悠希達は急いで理科室の方へ行った。
理科室の扉は開いていて中へ入るとそこには三匹のゾンビ達が生徒を食べていた。
ゾンビ達は二人に気付き立ち上がる。
信介「おい、嘘だろ 木下じゃないか」
その三匹の中には変わり果てた木下の姿があった。
ゾンビ達は信介達にのそのそと近づいてくる。
悠希「そんな..おい、信介逃げるぞ!このままじゃ俺たちはやられる!」
「駄目だ!木下を置いていけない!」
悠希は信介の腕を掴み無理やりでも信介を連れて行こうとする。
「馬鹿な事言うな もう、あれはもう木下じゃない!」
信介は手を振り払う。
「分かってる!でも俺はあいつの為にもしてやらないといけない事があるんだ!」
信介はその場にある椅子を持って、ゾンビ達の方へ行き二匹のゾンビ達をふっ飛ばす。
残りはゾンビ化した木下だけだった。
「木下...許してくれ!」
信介はゾンビ化した木下を椅子で叩きつける。
動かなくなるまで叩きつけ続ける。
ゾンビ化した木下は倒れ動かなくなる。
「俺のせいでお前は..本当にごめんな...」
そう言って信介は木下の額に手を当て涙を流す。
ゾンビ達に食べられていた生徒の死体が起き上がり信介に近づこうとする。
「信介!危ないぞ!」
悠希は近くにあった椅子を持ちゾンビから信介を守る。
「す、すまない悠希」
「大丈夫」
沈黙が少しの間続く。
「なぁ、悠希 俺はどうしたら良い?このまま死ぬのか?」
「馬鹿な事いうなよ 信介 絶対に木下はお前が生きる事を望んでいるだ」
「そ、そうだよな..戻ろうか悠希」
二人は映写室へ戻ることにした。
悠希達が映写室に戻る途中一人の女の子がいた。
悠希「あれ?君は?」
悠希が声をかけるが少女は何も言わず逃げて行った。
信介「なんだ?」
「お、追いかけよう信介 あんな小さな子がこんな場所にいたら危険だ!」
二人は逃げた少女を追いかけに行った。
女の子は二階に上がって行った。
悠希達は二階に上がって彼女を追うが見失ってしまう。
悠希「あれ?どこに行ったんだ?」
「おい!あれ見ろよ」
廊下の奥の方から8匹のゾンビ達が迫ってきた。
「に、逃げるぞ悠希!」
「でも、あの女の子はどうする?」
「あの子を探していたら俺達がやられちまう!」
二人は一度一階に降り映写室へ戻る事にした。
映写室のドアの前へ辿り着き和也を呼ぶ。
「和也 悠希だ 開けてくれないか?」
「良かった 戻って来たのか! 今開ける」
ドアが開く。
そして中に入る。
「茜と祐奈!無事だったんだな!」
「ま、まあね!でも悠希も信介も無事で良かった!でも木下は?」
信介「木下は..あいつは..」
悠希は事情を話す。
深雪「そんな..嘘でしょ」
「木下さん...」
悠希達は少しの間落ち着くまで休むことにした。
時間が少したった後深雪は脱出の方法を思いついた。
「ねぇ、みんな!学園長室になにか脱出できる方法が見つかるかも!それともしかしたら学園長がいるかも」
悠希「学園長室か..確かになにかありそうだな」
祐奈「でも、学園中怪物だらけだよ..このままここにいようよ」
深雪と悠希以外は映写室から出るのが怖かった。
悠希「ここにいても危険だ 俺達全員で力を合わせれば何も怖くない」
茜が悠希の言葉を聞いて深雪のアイデアに賛成する。
「悠希の言うとおりよ!さぁ、あんた達三人もビビってないで学園長室に行くわよ!」
全員で学園長室に行く事になった。
学園長室は四階にあり六人ともそこに辿り着きドアを開けて中に入る。
そこには誰もいなかった。
深雪「あれ?学園長がいない!どうして?」
信介「まさか 学園長は俺達生徒を置いてって逃げたんじゃないのか?」
深雪「何を言っているの!?私のお母さんがそんな事する訳ないじゃない!」
和也が深雪を落ち着かせる。
「まぁまぁ、落ち着け深雪 とにかく脱出の方法を探そう」
悠希達は何か脱出の方法を探しだす。
その頃樹が保健室で目を覚ます。
「ん..うっ..君は?」
樹が目が覚めると椅子に10歳ぐらいの少女が座っていた。
「あ、こんにちわ!目が覚めたんだ 良かった」
樹は撃たれた所を確認したら包帯が巻いてあった。
「それね 私が巻いたんだ!なかなか大変だったんだよ」
「そ、そうか ありがとう!君 名前は?」
彼女は指を頬に当て考える。
「う~ん..レ?ル?なんだっけ? 忘れちゃった!えへへ」
「え!忘れた?」
女の子は名前を思い出す。
「あ、そうだ!レミリアだ!」
「レミリアか!いい名前だな!レミリア 聞きたい事があるんだ」
「ん?なぁに?」
「俺をここまで運んだのは誰かな?」
レミリアは考え始める。
少し時間がかかったけど彼女は笑顔で答えた。
「わかんない!」
「そうか 分からないのか」
「うん!わかんない!」
樹はなにかなにかを思い出す。
「そうだ!俺はまだ生存してる生徒を見つけたんだ!合流しないと!」
「そうなんだ!一緒に行くよ!とりあえず上着て」
樹は着替えてレミリアと一緒に茜達を探す事にした。
「そうだ君はどうして...ってあれ?レミリア?」
樹がレミリアに何か聞こうとすると彼女はいなくなっていた。
「保健室か?」
保健室にもいなかった。
「危険だ探さないと!」
廊下へ出るとゾンビが四体もいた。
「な、どうしてゾンビが?いなかったはず」
樹はサイレンサー付きの銃で四体のゾンビを倒した後にレミリアを探しに行く。
その頃悠希達は園長室で脱出の方法を見つける。
深雪は脱出方法らしき本を読んでいた。
深雪「学園のどこかに脱出できるドアがあって開ける為には2つの鍵が必要みたいよ」
悠希「でも何処にその2つの鍵が?」
深雪は本のページをめくる。
「あった!一つは図書室の奥の本棚にある生物達の本にもう一つは家庭科室の食器棚の中にあるみたい」
茜がある作戦を提案する。
「六人だったら手分けして行かない?」
和也「お、その方がいいな!で?どうする?」
茜が少し考え出す。
「そうね....私と祐奈と悠希は図書室で 深雪達は家庭科室ね」
祐奈「茜ちゃんと一緒!でもどうして?」
「祐奈は本に詳しいからよ さぁ、行こう!」
和也が学園長室の棚に武器を見つける。
「お、良い物見つけたぞみんな!斧とハンドガンだぞ!ってハンドガンは一つかよ」
悠希「お、さすがだな」
深雪「斧はちゃんと六人分だけどハンドガンだけ一つのようね!ハンドガンは和也が持った方が」
深雪は和也にハンドガンを手渡す。
「ラッキー!俺さ銃が好きなんだよな!」
茜「使えるわけ?」
「当たり前だろ これでもまと当てゲームの達人さ!」
そうして六人は和也以外は斧を持ち三組に別れて鍵を探しに行く事になった。
そう、この悪夢のような学園から脱出する為に...