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迷宮都市のアンティークショップ  作者: 大場鳩太郎
断章
64/74

【ダンジョン階層別解説】

「やあ『古き良き魔術師たちの時代』へようこそ。

 もしダンジョンから持ち帰った未鑑定アイテムが――。


 おやおや今日は収穫ゼロだったんですか?

 成程、お化け鼠ハングリーラットの群に手荷物を全部食べられてしまったんですか。

 何とも運がないですね。まあそういう日もありますよ。

 さあ温かいカフェオレをどうぞ。

 いつものビスケットも御用意していますよ。


 もし宜しければ少しここでお喋りをしていきませんか?

 ダンジョンについて何かアドバイスできることがあるかもしれません」

所謂、箸休め回になります。


今回はダンジョンの紹介です。

物語中に登場した階層についての説明をしております。

未だ語られていない階層については説明を省いております。


また基本的に書籍版が公式のつもりなので、

WEB版とは若干差異があるかもしれませんが、その辺は御了承の程を。


【地上】

 黄金の林檎諸島(アヴァロン)の全域を指します。

 本島には迷宮都市があり、ダンジョンへ通じる正門が存在します。公式にはここで、組合(ギルド)から派遣された門番の立ち合いの元、入退場の手続きが行われる事になります。

 ちなみに裏門なる場所も多数存在しており、脛に傷のある者などはそちらを利用するようです。


~~ここから浅瀬と呼ばれる領域~~


【地下一階】

 探索者が最初に踏み入れる階層で、通称『掃溜め』と呼ばれております

 その理由については諸説ありますが、そのひとつは貧民窟が存在しており、前科者などが闇市を開いて商売をしている事が挙げられます。

 そしてもうひとつは探索者が不要と判断したドロップアイテムをあちこちに捨てるせいであちこちに塵の山ができていることです。その殆どは呪われていたり、役立たずなアイテムばかりですが、貧しい者にとって貴重な収入源になっており彼らが居座る原因ともなっています。

 モンスターは殆ど存在せずいても大蝙蝠(ビックバット)粘菌(スライム)程度のようです。


【地下二階】

 通称『小鬼の集落』。


【地下三階】

 駆け出しの探索者とって最初の試練となる階層です。

 ここでは灰粘菌モルドスライム)というモンスターが出現しますが、彼らは身体が鉱物でできているので武器での攻撃は殆ど通用しません。

 魔術師を仲間に加えることができた者、あるいは他を圧倒する膂力の持ち主の身がここを突破する事ができるのです。


【地下四階】

 通称『迷宮』。

延々と石壁の迷路が続く為、攻略には正確な地図作成技能マッピングスキルが問われる事になります。

 隠し扉が多い場所でもあり、運よく隠し部屋を見つけることができれば貴重なドロップアイテムが手に入る事でしょう。

 出現モンスターは巨大芋虫(ナイトクロウラー)亡者の金貨(クリーピングコイン)などです。


【地下五階】

 通称『共同墓地(セメタリー)』。

 苔の生えた湿り気のある硬い土の地面で、そこかしこに墓標が突き立てられています。墓標の下には棺桶が埋められており、なかにはドロップアイテムや財宝などが入っておりますが、同時に罠が仕掛けられていたりアンデッドモンスターが眠っている場合もあるので注意が必要です。

 ここにある嘆きの丘まで辿りつけた駆け出しの探索者たちは、最初のボスモンスターである『なげきしもの』にその資質を問われる事になるでしょう。


~~ここから沖合と呼ばれる領域~~


【地下六階】

 通称『樹海』。

 諸島ほぼ全域まで広がる地下樹林です。ここでしか手に入らない植物、果実などが数多く存在します。

 また昆虫系モンスターが独自の生態系を築いており、その殆どは大人しく余計な手出しをしなければ襲ってはきません。但し、繁殖期の殺人蜂(キラービー)にはくれぐれも注意しましょう。無差別に襲いかかってくるので大変に危険です。


【地下七階】

 通称『小部屋』。

 無数の小部屋によって構成された迷宮です。

 小部屋ではモンスターや罠、ドロップアイテムなどが配置されていますが、扉を開けるまで何が待ち構えているかは分かりません。

 それ以外にも稀に洗面所(ウォッシュルーム)居間(リビング)台所(キッチン)などの生活空間に出くわすという報告もあり、この階層で古き良き魔術師の生き残りが生活をしているのかもという噂がまことしやかに囁かれております。


【地下八階】

 通称『土竜の巣(ピットハウス)


【地下九階】

 通称『暗所(ダークプレイス)

 この階層は呼び名の通りあらゆる場所が暗黒に包まれています。

 何故ならここには暗黒苔と呼ばれる植物が群生しており、光源という光源を貪欲に飲み尽くしてしまうからです。

 ここを通るには、照明器具は必須アイテムとなるでしょう。そしてもし燃料を切らしてしまえば死ぬまで暗闇のなかを彷徨い続ける事になるかもしれません。

 極稀に悪戯妖精(レプラコーン)が出現するので注意しましょう。彼らは探索者たちから貴重なアイテムや、所持金などを掠めとる悪質なモンスターです。


【地下十階】

 ここには昇降機乗り場(エレベーターホール)が存在します。

 地上までお急ぎの方はこちらを御利用下さい。


【地下十一階】

 通称『踊り場』。

 踊る人形(コッぺリア)という自動人形(ゴーレム)が数多く出現する為にそう呼ばれております。極稀に彼女たちに混じって殺戮人形(キリングドール)が襲いかかってくるので注意しましょう。


【地下十二階】

 通称『蜘蛛の巣』。


~~ここから死線(デッドライン)と呼ばれる領域~~


【地下十三階】

 通称『死線』。

 ここより先はモンスターの凶暴性が増し、探索者たちの生還率が極端に下がる危険地帯とされています。

 『攻略組』と呼ばれるようなひたすら深い階層、ひたすら強いモンスターを求めて止まない命知らずでなければ踏み入れることはしない方が賢明でしょう。


【地下十四階】

 通称『古戦場』。

 かつての戦場で力尽きたとされている古兵の怨霊(レイス)たちが昼も夜もなく、果てのない戦争を続けている荒野です。

 一度(ひとたび)彼らに巻き込まれようものならば、生気を奪われ、正気を失った挙句、彼らの仲間入りを果たすことになるでしょう。

 またこの地の果てには『古城』があり、そこを通過する事で地下十五階に到達する事ができるようです。


【地下十五~十九階】

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~~ここから深淵と呼ばれる領域~~


【地下二十~二十四階】

 ????


【地下二十五階】

 前人未到の最下層。

 ここまで辿りつけたものは伝説の『魔女の大釜』によって、ありとあらゆる願いを聞き届けてもらえると言われております。

 それが真実かどうかを確かめる術は、貴方自身が探索者となってダンジョンに潜ること以外にはないでしょう。


実は34話にある人物紹介もさり気なく更新してあります。

そちらも併せて御覧下さい。

『迷宮都市のアンティークショップ』3巻、書き下ろしが2作ついて好評発売中です!

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