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迷宮都市のアンティークショップ  作者: 大場鳩太郎
第一話 遠征事件
29/74

紋付きの壊れかけた鎧(未鑑定)

※階層の設定変更しました。アネモネの目的=十四階になりました。


「おや『古き良き魔術師(オールド)たちの時代グッド)』へようこそ。

もしあんたが探索者で、ダンジョンから持ち帰った未鑑定アイテムがあったらここに持ってくればいい。

細剣、薬瓶、長盾、指輪、帽子、書物、革靴、御札、どんなモノでもすぐに鑑定してやろう。


……まあだが今日のところは面倒なので弟子に任せるとしよう。

たぶんあんたの手にあるそのアイテムも付与道具(アンティーク)のはずだ」

「うわああああああああん、お兄さまああああああん」

 それは遠く懐かしい記憶。

 幼い頃、狩り場の森で迷子になった時の思い出。


「大丈夫。もう大丈夫だ。よく頑張ったな。偉かったぞ」

 何もできずただ泣きじゃくっていた自分を見つけ出してくれた兄はそう言って、かきむしるように乱暴に頭をなでてくれた。


「うえええええぇぇ。うえええええええん」

「アネモネ」

 兄が地面に片膝をつけ屈むと、手甲を外し、その白く細い指先で涙でべしょべしょの顔を拭ってくれる。


「うえっ……ひっぐっ……ひっぐっ……」

「ほら、あんまり泣いているとご先祖様に笑われちゃうぞ」


 そう言われ、しゃくりをあげながら見上げる。

 そこに兄がいた。


「君は『英雄の心臓』を引き継いだ、強い女の子なんだからね?」 


 太陽と同じ色の髪を長くのばした、優しそうな少年。

 彼はいつものようにすこし困ったような微笑みを浮かべていた。




 気がつくと、幼き日の光景はどこかに消えている。

 アネモネはひとりで延々と続く、薄暗い螺旋階段を下っていたことを思い出す。


「……ああ」

 ダンジョンに潜るようになってからは、いつもそうだった。

 何かにつけてこの白昼夢をみる。 

 答えの出ない自問を、無意味な仮定を、止まらない否定を繰り返しているうちに、昔の記憶が浮かんできてはまとわりついてくる。 


 でも、それも終わりだ。

 何故ならこの階段を下り終えた先には地下十四階が待っている。


「ようやくここまで辿りつけた」


 最近までの絶不調が嘘のようだ。

 何度か死にかけるような場面もあったが、運良く命拾いする事も出来きここまで辿りつく事ができた。

 きっと心が弱くなっていたのだろう。

 すべてはあの店の気まぐれな好意に甘えていたせいだった。


 この先に『未帰還者』となった兄がいる。

 今度は自分が探して、見つけ出す。

 手を差し伸べる番だった。



「ここが……」

 アネモネは辺りを見回した。


 地下十四階。

 そこは悪名高き『遠征事件』が起きた場所、モラウ公の側近として、同行した兄の行方が途絶えた場所にようやく辿り着くことができた。


 地平が見える。

 地下ダンジョンとは思えないほど広大な荒野がそこにある。

 足元には既に物言わなくなり土に埋もれかけた髑髏や、折れた矢などが転がっている。

 だがどこを見渡しても人影も構造物もなく、モンスターすら待ち受けてないようだ。


 見上げれば天井がない。代わりに黄昏に縁を染めた薄暗い暗雲が立ち込めた空が広がっているのは、おそらくは幻術か何か呪いの類なのだろう。

 だがそんな事はどうでもいい事。



「アネモネです! 参りました!」

 声を張り上げ、呼びかける。

 自分がここまで来たことを告げる。



 それは兄には言いたいことが山ほどあった。

 家督を放棄して、騎士団に入った事。

 遠征軍などという馬鹿大公のくだらない思いつきに賛同した事。

 失敗して、多くの人たちに迷惑をかけた事。自分を除け者にしてダンジョンに赴いた事。

 その責任を問いただし、なじり、うんざりするまで説教してやろうと思った。


 その為にアネモネはこの地を訪れたのだ。

 はるばる海を越えて迷宮都市まで足を運び、命がけでこのダンジョンに挑んだ。どんな危険をも省みず。怪我を負おうとも、何度も何度も探索を繰り返したのだ。


「兄様! アドニス兄様! どこにおられますか!」

 繰り返し兄を呼んでいると、幼い頃に戻ったような錯覚を覚える。

 あの森で迷子になって泣きながら兄の名を呼んだ時の事がまた頭をよぎった。


 ぉぉぉぉ……。

 アネモネの声に答えるように遠くから声が聞こえてきた。


「……なんだ?」


 おおぉぉ……。

 それは無数の声だった。次第に近づいてくるようにも思えた。 


 おおおおおぉぉぉ……。

 地平の向こうから何かが見える。

 それは赤い何か。

 布のようなものが無数にはためいている。


 おおおおおおおぉぉぉ……。

 ゆっくりとだが確実に何かがこちらに向かっていた。


 無数の足音。人かモンスターか。いずれにせよ大人数。

 姿を現すのも時間の問題だった。



 まるで負け戦からの帰還途中であるようだった。古めかしい鎧を纏い、錆びた弓や、刃のかけた剣、折れた槍などを携えている彼らのなかには酷いけがを負っている者が多くいた。足を引きずるくらいならいい方で、片腕が千切れかけていたり、無数の矢に腹を貫かれている者までいる。


 誰も彼もが、生気のない青い顔をしていたが、その目だけは何故からんらんと輝き、狂気じみた笑みを浮かべている。

そして例外なく全身が薄ぼんやりと透けていた。 


 彼らは無数の怨霊(レイス)だ。

 実体のない下級のアンデッドモンスターで、恨みのこもった魂だけの存在。故に物理攻撃は通用しにくく、逆に相手からの攻撃で怪我を負う事はなかったが、触れられる度に生気を吸われたり、気力を消耗させられたりする事になる。

 戦えない事はなかったが厄介な相手だ。

 何よりこの数ではまともにやりあえそうもない。


「……とんでもない数だな」

 アネモネは顔だけを出し、その様子を見ていた。


 それは千人にも及ぶ規模の怨霊(レイス)の行軍だった。


 どうやら身を隠して正解だったようだ。

 アネモネは行軍の進路から外れた、なだらかな丘陵の途中にある窪地に移動していた。ここなら距離もあるので鉢合わせしたり、見つかったりする心配もなく、やり過ごせるだろう。


 アネモネは地下十四階が『古戦場』と呼ばれる所以を思い出す。

 彼らは恐らく大昔の戦争で死んでいった者たちだろう。

 自らの死を自覚しないまま、このダンジョンに連れて来られて、終わりのない殺し合いを繰り広げているという噂を聞いたことがあった。

 不用意に怨霊たちに近づいたものは、その戦いに巻き込まれ、気が触れてしまい、気がつくと戦列に加わってしまうそうだ。



 お腹のあたりからきゅるるるううという鳴き声のような音が聞こえてくる。


 アネモネは仕方なく食事をする事にした。

面頬を下ろして荷物から取り出した携帯食料を口にする。水気なく塩辛い干し肉と乾パンを咀嚼して、水で流し込むだけ。味気ない食事だった。

 ビスケットが食べたいと思った。味付けのないものプレーンでも構わなかった。


「……」


 そういえばあの人はどうしているだろう。

 帰り際に『仲間をつくれ』と無理を言ってきたので、つい素っ気ない態度をとってしまった。彼はたぶん自分の事を心配してくれたのだろう。今さらになって申し訳ない事をしたと思った。他にも断り方はあったはずだ。

 謝れば許してくれるだろうか。

 彼に『また来て下さいね』と去り際に言われたのを思い出す。

 このまま引き返して、帰った――。


「……やめろ」と自分に警告を発する。

 また余計な事を考えている。また心が弱くなっている。

 すぐに冷たくしなくてはいけない。意識を鋼のように研ぎ澄まさなくてはいけない。

 頭を振ると気持ちを切り替え、再び面頬を上げる。


 目の前のことに集中しなくてはいけない。

 アネモネは再び外の様子を確認する為に、窪地から慎重に顔を出してみる。


 行軍はまだ半ばだ。

 そのなかに怨霊(レイス)たちとは毛色の違う者たちが混じっていることに気がつく。群れを率いるように旗を掲げ、甲冑を鳴らしながら歩を進める騎士のような格好をした連中だった。

 どういうわけか彼らは姿が透けていなかった。実体があるようだ。


 よく見れば兜からのぞかせた彼らの顔は異様に頬こけ、本来両目のある位置はくぼみ虚空と化している。屍鬼や骸骨などよりも生前に近い姿、能力を有した中級のアンデッドモンスター――幽騎(ワイト)のようだった。


 アネモネは、彼らの掲げているぼろ切れとなった赤い旗に注目した。何故ならそこに見覚えのある黒塗りの紋章が入っていたからだ。


 火輪の内側に佇む蜥蜴の紋。

 それは本来ならダンジョンに存在しないはずのもの。火輪は、西国王族の出自を意味し、なかにいるのは火蜥蜴――モラウ公爵家の家紋であることを示していた。

 それは兄が参加した『遠征軍』が掲げていたはずの旗のようだった。


「……」

 アネモネは鼓動が早くなるのを感じる。

 もし見間違えでなければあそこに兄がいる可能性がある。

 


 だがここからでは、騎士団の様子がよく見えない。もう少し近くで様子を見なくてはならなかった。

 場所を変えるべきだろうと判断し、地に身体をつけたまま匍匐する。腕だけを使って極力音をたてないように、より近い場所にある窪地へ向かった。



 兄は妖精のように美しい容姿をしていた。

 物憂げで優しげな青年だった。


 だが彼は英雄というものに、恋い焦がれていた。

 少年であれば誰しもが思い描くだろう理想に――

 大人になれば現実を知る事で忘れるはずの幻想に―ー

 溺れていた。


 その夢は、まるで呪いのように日増しに彼を蝕み、ある日、日常から引き剥がした。


 領地を叔父に預け、モラウ公の騎士団に入った。

 それから側近として遠征軍に参加した。

 向かったのは、海を隔てた遠い地にあるというダンジョン。

 それは幼い頃、いつか二人で冒険をしようと約束した場所だった。


 勿論、兄はその時に大いなる挫折が待ち受けていることを知る由もなかったろう。だが知っていたとしても足を止めなかったかもしれない。

 例え自分が『未帰還者』となる身だと知っていたとしても。



 幽騎(ワイト)の騎士たちに守られるように囲まれる人物がいた。

 どうやらこの怨霊たちの行軍の将たる立場の者のようだ。

 他の骸骨の騎士たちと同じように実体があり、甲冑を身に着けていたが違う点がふたつある。

 まず馬を闊歩させていること。

 それから首から上が虚空であること。


 首なしの騎士(デュラハン)だ。それは伝承やお伽噺に登場することもある高位のアンデッドモンスターだ。遭遇したものはたちまち命を奪われてしまう事から、『死を予言し、それを実行する者』と謳われる程、恐ろしい存在だった。


 だがアネモネが食い入るように見ていたのは、首なしの騎士そのものではなく、それが身にまとっている甲冑の方だった。

 その右胸の辺りには掠れかけた模様があった。

 見覚えのある家紋。

モラウ公爵家のものとは違う、だが西国貴族の証であるそれは、胡桃の実を断面にした形状で、左右に剣と盾が収まっている。

 彼女が生まれた時から身近にあったものだった。


 『英雄の心臓ハートオブヒーロー』。

 たった一太刀で百人を刻み、剣と矢と炎をものともせず、馬のように万里を駆けことのできる能力。

たった独りで戦局を変え、英雄に、そして貴族にまで成り上がった英雄が持っていたとされる加護。

その功績を讃えたそれは、アーバンライト家の家紋だ。


「兄……上……?」

 あれは紛れも無く兄が寝るとき以外、いつでも身につけていた甲冑だ。

 彼は事あるごとに胸に刻まれた家紋を撫でる癖があり、一度だけ、アネモネはどんな意味があるのかを問うたのを思い出す。


『縁担ぎみたいなものさ。こうやって触れていたら恩恵にあやかれるだろ?』そう冗談めかして彼は言った。


 加護。ごく稀に子孫が受け継ぐ事があることがあるというそれを兄は誰よりも欲しがっていた。だが結局得たのは、妹の方で彼のものにはならなかった。



 首なしの騎士(デュラハン)がそっとそれ(・・)に触れた。

 それは撫でるように――。

祈るような所作で――。

縋るような仕草で――

 生前だった頃の癖を反芻するように、胸の家紋に触れてしまった。



「……ああ」

 アネモネはその瞬間、心の何処かで何かが崩れるような音を聞いた。

 嗚咽が漏れそうになる。

兜のせいで口元を押さえる事ができないので、必死に食いしばり堪える。 


 アネモネは信じていたのだ。

 兄がまだ生きていることを。

 彼がまだ無事な身である事を。

 再会すれば、いつもの困ったような笑顔を自分に向けてくれることを。 

 

 だがそれはもう確信に変わってしまった。

 行軍の中心にいる首なしの騎士――それがかつて兄だったことに間違いはなかった。 



 フジワラは大量の資料の束をめくって、めくってようやく探していたものを探し当てる。


 それは『組合』が正門を通過した探索者の名前を控えた写しだ。数年前の日付が記されたそれはまさしく遠征軍の名簿に相当するもの。

ずらりと並んだ氏名。

その右隣に付け足された文字の殆どが『未帰還』。違う場合があっても『死亡』ばかりで『生還』はない。

 上から流し読みしていき、途中に見覚えのある姓を見つける。

 それは――。


「うおっほん」

「っ。すいません。つい読みふけってました」

 フジワラは我に返って資料から目を離した。


「ユーの知りたい事は分かったのかね?」

 カウンターを挟んだ先にはユービックがいる。ちょび髭の役人然とした小男だ。持参したカップと受け皿を使い、立ったまま優雅な仕草で珈琲を飲んでいる。


「ええ多分。わざわざ持ってきて頂いて有難うございました」

「うむ。それは何よりである」


 資料はユービックに依頼したものだ。

 彼はたまにこの『古き良き魔術師(オールド)たちの時代グッド)』に訪れては、世間話をしにくる『組合(ギルド)』職員で、そのつてから『遠征軍事件』の情報を集めて貰ったのだ。


「このお礼は――」

「結構。ミーはいつも通り、ユーと他愛もない世間話をしにきただけの事。そうだろう?」

 要は、『何も要らない。資料を貸した事は内密にしろ』という事らしい。

「ユーには以前、厄介事の解決に協力して貰った。その借りを忘れるミーではないよ」ユービックはちょび髭を扱きながら、つまらなそうにそう言った。

「有難うございます」

 フジワラは素直にユービックの好意に甘えることにした。


 資料を汚さないように棚の引き出しにしまう。

 なかには『閲覧禁止』とか『持ち出し厳禁』などの押印がされたものもあったが、それは見なかった事にすべきだろう。


「だがね。何だって今更『遠征事件』について知りたがる?」

「それは、知り合いが関係者だった……ようなんです」

「そうか……うむ……それは……何というか、その……御愁傷様であるな」

 ユービックは苦い顔をして、言い淀むように、そう言った。


 探索者たちを管理する立場にある『組合(ギルド)』にとって、『遠征事件』は今もなお頭を悩ませている問題だ。当時の参加者に対しては、悼む気持ち以外にも、複雑な思いがあるのだろう。


 珈琲を飲み終えたユービックは「資料はいつ返してくれてもいい」とだけ告げ、立ち去った。

彼を見送った後で、フジワラはもう一度、資料を引っ張り出してくると先程の探索者の名前を控えた写しを確認する。


「……」

 見つけたのはアドニス・L・アーバンライトという名前。アネモネと同じ姓を持つ人物だ。所属は当時、遠征軍を指揮していたモラウ公の部下で、騎士団の団長となっている。

 アネモネがダンジョンに潜り探していたのは彼に違いないだろう。

 恐らくは従兄弟か、兄妹。


 名前の隣には、その他大勢と同じ『未帰還』の文字。それはダンジョンに入り、百日間が経過しても戻ってこなかった事を意味する言葉だ。決して『まだダンジョンで探索を続けている』という意味ではない。


 統計上、ダンジョンで探索者の死亡が確認される件数はかなり低い。何故なら、ダンジョンのなかでどれだけ人が死のうが、それを確認し、報告できるものが戻ってこない限り『未帰還』扱いとなるからである。


 だからこの『未帰還』という言葉には『確認できたわけではないが、まず間違いなく死んでいるだろう』という意味が含まれていた。


「……」

 フジワラは溜息を付き再び資料をしまう。

 それからこのところ顔を見せていない孤独な探索者の無事を祈った。



 鑑別証『体力増強の甲冑(役立たず)』


『汝、覇道の使徒に告ぐ、日に一度その血を二千五百六十七滴捧げよ――さすれば世界は、血潮()に、肉体(からだ)に、臓物(はら)に、強靭さを、逞しさを、活力を与えよ、すなわちサラバンの大樹の如くあれ』


 何らかの事故か戦闘によってかなり破損状況がひどいようですが、どうやら体力(スタミナ)を増強してくれる効果のある付与道具(アンティーク)のようです。胸にあるかすれかけた紋章は後付けされたものですね。


 さて『なあんだ。体力が上がるだけなんてわりと地味な効果だなあ』と思ったそこの貴方。たぶんこの付与道具を侮り過ぎています。

 何故ならダンジョン探索において、体力こそ、何にもおいても重要視される能力だからです。


 何日もろくに休まず歩き続け、常に周囲に気を張り巡らせ敵襲や罠に備え、時には仲間が眠るなか見張りをし、時には手に入れた重たいアイテムを(または傷ついた仲間を)担いで動き回り、モンスターと遭遇すれば全力で命の取り合いをする。

 それらはすべて探索における必須科目ですが、こなすには相当な体力を必要とするのです。例えどれだけ力自慢でも、どれだけ魔術が得意でも、体力がなければ探索者としては二流、三流以下のままでしょう。


 これを身につければ、どれだけ動きまわっても疲れない、へたばらない、元気に活躍することが可能です。体力がない方も、体力に優れている方もダンジョン探索がぐっと楽になって、今まで以上の結果を出せることでしょう。

 また戦闘時などにおいては、毒や麻痺効果の攻撃に対しての抵抗力のボーナスがついたり、体力が尽きることがないので全力で戦い続けることができたりする効果もあるようです。

ええ何気にお役立ちのアイテムなのです。


 但し、己の力を過信しないようご注意ください。

あまりにも全力を出し続けることができるせいで、何でもできると勘違いしてしまう事がありますが、決して限界を越えた力を出すようには設計されておりません。

 貴方は英雄になったわけではない。

その事を忘れず、くれぐれも身の丈を外れた行動は控えるようお気をつけ下さい。


以上が、アネモネと兄、アドニスとの再会の経緯である。


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