第1章
団塊の世代が,一斉に定年を向かえ高齢者と呼ばれる人口も年々増え続けている。
今,その人達の余生の過ごし方,が変わりつっある。
慣れ浸しんだ家を売却し,纏まった現金を手にして,賃貸に暮らす人が増えている。 子供の近くに引越し,田舎暮らし,都会暮らし,海外暮らし,また昔旅に訪れた観光地や温泉街など様々だ。 私は賃貸業界に勤めはや来年で20年が経つ。消費者の動向をいち早く察知してきた昔は高齢者と言うだけで,家主さんから断わられた,だかそれか普通に感じた。
中で死なれたら嫌だから,部屋が汚くなる、家賃滞納になるから等,様々だ。
まさに家主さんが入居者を選べる時代だった,しかし現代は供給過剰で空室も長くなり、入居者が決まらなくなっている。
家賃を下げたり,ペット可にしたり,和室を洋間に変えたり、それでも決まらない部屋も沢山ある。だから高齢者が入りたいと言って,簡単に断る家主さんが少なくなってきた。 まだローンの残債があり,持ち出しは避けたいと強く考える人が多くなったのだ。逆に子供達が嫁ぎ,広い一軒家に住んでいる親達も高齢になり2階に上ることさえ,つらくなり,一階生活を余儀なくされている。 もちろん先祖代々の土地家屋を護り継承して行く事にこだわる方々も沢山いる。これからの世代は果たして,生まれた土地にこだわるかはわからないこれからは高齢化は年々進み,逆三角形の様になる。
老人ホームで暮らす事も、一長一短だ。
確かに介護面では安心だが,周りにいる人が老人ばかりだと,その分老化に拍車がかかるはずだ。
若い人達と何時も接している老人は,なぜか若い、若さを感じるものである。
この先,世の中の賃貸事情は間違いなく,明暗がハッキリとなる。
特に単身用の間取りは,長期空室が目立ってくる、少子化の影響は強く、学生専用や女性限定なんてまず空室になる。
じゃあどうすれば,満室になるんでしょうか? 幾つか方法はあります。
是から書き記す事はあくまでも、現在の賃貸事情や世の中の流れを踏まえた提案にすぎません,ただやった事により,満室になる物件も必ずや有ります。
一つは,ペット可にする事です,先ほど、少子化について触れましたが,子供の代わりにペットブームが到来し,ペット可物件の人気が上がります。 二つ目の提案は,室内のリノベーションです,変わった室内に変更する,例えば畳を洋間に変え,室内の明かりは、スポットライトにしたり,防音効果を高め,カラオケや音楽が気軽に楽しいめる空間を提供する。 次は、高齢者向きに改装する,バリアフリ-は当然,ウオシュレットのトイレ,風呂はゴエモン風呂似にし、手摺りもイタル所へ設置,インターホン変わりに、ホットラインとして警察,消防,家族へワンタッチで連絡出来るなど、かなり費用を投下するので,新たに建て替えた方がいい場合も有ります。 まぁ他にもありますが、この辺にしておきましょう。 このあとは次の章でお話しします