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【連載版】推し活にいきる転生少女は、推しヌイを流行らせたい  作者: あかさたなっちゃん


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9/10

9 推しとは

本日より連載版の話が始まります。

「できたっ!!」


ウルガの推しヌイを両手で掲げ、エリナは嬉しそうに微笑む。

これでアレン様に渡せる。きっと喜んでくれるだろうと思うと、ムフフと笑みが無意識にこぼれちゃう。


私…耐えられるかしら……。

目の前で嬉しそうに微笑む推し…。


ああああああ、今度こそ滅される予感しかしない!


だ、だめだっ!妄想でも、耐えられそうにない!


そうだ!フーカさんに渡してもらうように頼もう。そうしよう!!


私はフーカさんを探しに部屋から出た。だいぶサーカスの従業員用スペースの内部構造も覚えてきた。


「あっ!いた」

ちょうど、フーカさんの部屋へ続く道の途中で見つけることが出来た。思わず駆け寄る。


「フーカさん」

「エリナちゃん!もう大丈夫なの?具合は?」


フーカさんも私を見つけると、心配そうに駆け寄り、私の身体をペタペタと確かめた。


「はい!心配かけてすみません。それにフーカさんがアレン様に頼んでくれたみたいで………ありがとう御座います…それで、ちょっと、相談が…」


段々と内緒話をするように小声になって話しをする。


「うふふ、どういたしまして。もうあんな飲み方しちゃ駄目よ?それで、相談って?」


フーカさんも私にならって最後は小声になっている。


「じつは……」


私は今朝のアレン様とのやりとりを説明し、ウルガの推しヌイをフーカさんから渡して貰えないかとお願いした。

最後まで話しを聞いたフーカさんは、口元に手をあて、ニマニマと笑っている。


「エリナちゃん!それって、チャンスじゃない?」

「チャンス……ですか?」

「そうよ!告白する!」

「ブハッ!!ゴホっ、ゴホ」


思わず、吹き出してむせてしまった。なんてことを言い出すのかしら。

まともに対面する自信がないから、フーカさんにお願いしてるのに、……こ、こ、こ、告白!?


ムリムリムリムリムリムリムリムリムリ!!!

推し様は、尊いものであり、めでるものである。

よりによって告白なんて、恐れ多いです。はい!


「む、無理です。ただでさえ、近くにいるだけでも危険なのに、喋ることはおろか、こ、こ、こ、こ」


「エリナちゃん、それ鶏みたいよ〜」

クスクスっと笑うフーカさんを軽く睨むが、可愛らしく微笑むばかりで、まったく動じて様子はない。


「フーカさ〜〜ん、お願いします〜」

最後の手は泣き落とし!!


やれやれとフーカさんは眉尻を下げ、しょうがないわね〜っと優しく笑う。


「折角アレン君と仲良くなるチャンスなのに、本当にいいの?」

「い、い、いいんです。推しは、神なので!」


そういうものなのかしら?と首を傾げながらも、「分かったわ、預かるね」と、ラッピングしたウルガの推しヌイが入った袋を受け取ってくれた。


良かった〜。これで、アレン様に推しヌイが届く。


――推しヌイのウルガを胸に抱くアレン様……頭の中で想像が爆裂する。


ぬおおおおおおおおおおお!!

推せるっ!!推しヌイを優しく撫でるアレン様!


最高かよっ!!


やはり推しは、神だわ!!

ゆる〜く連載スタートします。

よろしくお願いします。

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