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【連載版】推し活にいきる転生少女は、推しヌイを流行らせたい  作者: あかさたなっちゃん


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6/10

6 条件

「じょ、条件とは?」


「試しに、ここにいる残りの1週間で、どれだけ売れるのか…それを見極めてから、君を雇うかどうか決めさせて貰う。それが条件だよ。もし売り上げが10万リブいかなければ、この話は無かったことにする。いいね?」


10万リブ……。この世界のお金1リブ=1円の価値と一緒だ。なので、1週間で10万円分稼がなくちゃいけないことになる。


因みに針子の見習い給料は月12リブ。それを1週間で10リブかぁ……。


―――やるしかない!!いや、やってみせる!!


それに、この世界には推しヌイっていう文化はない!!


これこそが、私が転生した宿命だと思うの!!



【この世界に推しヌイをバズらせてみせる!!】



「わかりました!やります!絶対に達成させてみせるんで、見ててください!!」


「厳しいこと言うかもだけど、期待もしているんだよ。僕個人としては、フーカと仲良しのエリナちゃんのお願いを聞いてあげたいけど、サーカス全体として考えると、どうしても厳しくなっちゃうんだ。すまないね」


「いいえ。チャンスをありがとうございます。頑張ります!」


ふんっ!…と拳を両手に作って気合いを入れた。


「この後出かけなきゃだから、詳しいことはまた明日。開演前に来てくれるかい?」


「はい!宜しくお願いします。時間を作って貰いありがとうございました。失礼します」


挨拶をして部屋から出ると、心配そうにフーカさんが待っていてくれた。


「エリナちゃん、お話できた?大丈夫?」


「フーカさん!ありがとうございます。……私どうしても、ここで働きたいんで頑張ります!!」


トランクをギュッと握りしめ、ニコッと元気よく笑う。


「ええ?!!エリナちゃん!!団長に相談って……ここで働きたいって話だったの?」


「はい!そうなんです!お題を出されたので、それをクリアしないとですが…」


「……エリナちゃん…あなた……私が知らないだけで、実はすごい運動神経の持ち主だったの……?それとも……身体がグニャグニャ柔らかいとか??」


「ち、ちがいますよ!サーカスに出るほうじゃないです!!」


手をブンブンと振って全力で否定しておく。


「でも…、それじゃ何なの?」


「フッフッフ。見て驚かないで下さいね〜」




本日2度目のジャジャーーーン!!


トランクを開けて中のグッズを披露した。


「っっっふぁあ!!!!!可愛いぃぃぃぃ〜!!」


「でしょ~~??」


「こ、これは!!すごいわ~~!!」


フーカさんは目をキラキラしてグッズに釘付けだ。


「こ、こ、これは……!!もしかして……!!」


「そうです。団長ウサギです」


ギン!っとフーカさんの目が1点を見つめて血走っている。


「このサーカス団をモチーフとした商品を販売させて貰おうかと思って、団長さんに話しをしてきたんです。」


そして、お題として1週間10万リブを売り上げないといけない事をフーカさんに説明をした。


「買うわ!これ!」


団長ウサギを指差し、フーカさんはテンションMAXだ。


「いえいえ!フーカさんにはいつもお世話になってるんで、とうぞ持っていってください」


「ダメよ〜!ちゃんとお代金は払うわ。そしたら私がエリナちゃんのお客一番乗りでしょ?だから買わせて」


「…フーカさん。ありがとうございます。だけど、まだどれを幾らで売るかも団長さんと相談してないんで、明日まで待って貰えませんか」


「わかったわ。うふふ。エリナちゃんってこんな特技があったのね〜。絶対に売れると思うわ〜。受付でも宣伝して応援するわね。」


「ありがとうございます。よろしくお願いします」


グッズ一覧表とかが受付にあると、お客さんにも認知されやすいかもと、話が盛り上がった後に帰路についた。


今日はサーカスの近くにある宿をとった。帰りながら、家から持って来てある在庫についてあれこれと考えを巡らす。


カラーハンカチ(刺繍あり)は1枚 800リブ。


雪兎のノーマルマスコットは1体 2000リブ。


推し仕様(8人と1匹)のマスコットは1体 2500リブ。


缶バッチや胡桃ボタン(刺繍あり)は1つ 500リブ。

ちょっと頑張れば買えるっていう値段設定にした。


白、黒、ピンク、青、緑、赤、黄色、オレンジのメインメンバーのカラーとウルガに雪兎。


宿に帰るついでに、夕飯とグッズの材料を街で追加で購入した。


そして、今夜は宿に戻ってから紫のフーカさんバージョンのマスコットを一体縫い上げた。


これはフーカさんにプレゼントしようと思う。


フーカさんには、団長さんウサギとペアで部屋に飾って欲しいなって。


2つの推しヌイが並んでいる姿を想像しただけで、ニヤニヤしちゃうよね。

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