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【連載版】推し活にいきる転生少女は、推しヌイを流行らせたい  作者: あかさたなっちゃん


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3/13

3 開始前の盗み見

「エリナちゃん。今日も来てくれたのね」


 受付嬢のフーカさんが、私を見つけるや否や笑顔で、こっちこっち、と手招きをする。


――手招きをしてくれるってことは!!?


 足繁く通ったお陰で、仲良しのフーカさんの案内で、従業員側の通路を通って、アレン様を一目盗み見てから席に案内してくれる。


しかし、毎回ってわけじゃない。

サーカスの混み具合だったり、フーカさんの手が空いてるタイミングじゃないと難しいのだ。


 今日はアレン様が見れるらしい!

 うふふ!ラッキー!!

 幸先がいいわね。ムフフーっ。


「ここも来月までだから、エリナちゃんに会えなくなるのは残念だわ。折角知り合えたのに…」


 従業員通路を先頭するように、フーカさんが前を歩いて移動する。フーカさんが少し眉を落として言った。


 フーカさんは私より3つ歳上の22歳。


 紫色の髪をゆるフワに編み込みにし、片側に垂らしていると、何とも言えない色気がある。

 見た目の妖艶な雰囲気とは別で、性格は何でも話せる優しいお姉さんって感じ。


 サーカスに入り浸ってたのがキッカケではあるが、すっかり仲良くさせてもらっている。


 因みに旦那さんが、サーカスの団長さん。


「私も、フーカさんと知り合えて本当に良かったです。あと……お願いがあるんです。今日もし大丈夫なら、団長さんに会わせて貰えませんか?」


「えっ?うちの団長に??」


「はいっ!!突然のことでアポもなく、申し訳ないんですが、どうしても今日、会って話たいことがあるんです!」


 それはそれは前のめりになりながら、フーカさんに詰め寄る。


 私の勢いに、ちょっぴりビックリしながらも


「そ、そう……。講演終了して1時間後なら大丈夫だと思うわ。片付けが終わったら、挨拶回りに行っちゃうから、ほんの5分10分だと思うけど……、それで構わないかしら?」


「あ、ありがとうございます!!」


ガバっと勢いよく90度のお辞儀をし、フーカさんのの手を両手で握りしめ、ブンブンと振りながら感謝の言葉を何度も伝えた。


「も、もう!分かったから!まずは講演を楽しんでね」

 少し頬を赤くしながら、可愛らしくウィンクするフーカさんが、あまりに可愛らしくって、惚れそうになった。


 この大人可愛い姿が、きっと旦那さんを虜にしているのだろうと納得した。私も嫁に欲しいもん。


そして席に着く前に、そっと準備中のアレン様を覗く。


 ファーーーー!!!!!!


 今日も、推ししか勝たん!!!


本日の推しは、積み上げられた木箱の上に優雅に腰掛け、何やらカップを片手に持ち休憩している様子。あれは…ブラック珈琲と見せかけて、たっぷりミルクと砂糖が入ってるカフェオレなんだとか。



なんだ、その訳も分からないギャップ!!



どっから見てもクールなキャラなのに、甘党なんだって!(フーカさん情報)


チラっと通り過ぎる感じでしか見れないけど!私の鼓動はMAXまでアゲアゲだ!!


「エリアちゃん、席はここね」


……はっ!いつの間にか、客席まで着いていた。


ここは、団員さんの家族や知り合いの人が案内される、ちょっと奥まった席。


「フーカさん!有難うございます!!」


「いいのよ。私の友達でしょ?」


はにかみながら笑顔のフーカさんは、やっぱり可愛い!!歳上なのに、可愛い!!


「楽しんでね〜」


手を振りながら、去っていくフーカさんにお礼を再度言った。


 あぁ…フーカ姉さん尊い!一生ついていきますー!!


よし!!団員さんともアポの約束も取れたし、あとはサーカスを楽しもう。


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