表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【連載版】推し活にいきる転生少女は、推しヌイを流行らせたい  作者: あかさたなっちゃん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/9

1 幼馴染

連載にしました。


「俺…必ずエリナの所に帰っくるから!それまで……待っていてほしい」


夕暮れの見える丘に、幼馴染のラルクから呼び出されて……今これ。


いやいや、そういうの興味ないんで!!


なぜかって?それはね!

私には愛しの【推し】がいるからなのさぁぁああ!!


私とラルクは幼馴染だけど、今までも惚れた腫れたとか、男女の関係とか、一切ない。


1度もラルクからは、好きだとも、付き合おうとも言われたこともないし、将来一緒になろうと、幼い時に約束した覚えもない…たぶん。

それなのに、ラルクは真剣な顔して私を見ている。


――どうしてこうなった………


こんな期待するような事を、このシチュエーションで言われたら、私じゃなかったら、コレ絶対に勘違いしちゃう案件よっ!!


『ラルクって私のこと好きだったの?』って!!


 しっか~~し!!


 絶対にありえない!!って、私は知っていますけど!私はそこら辺にいる、いたって普通の女の子なのを、私が1番よく知ってる!


赤茶の長い髪をいつも三つ編みにし、瞳もごく普通の茶色。村娘らしく動きやすい格好で、頬にはソバカスだってある。


自分を着飾るより、今は推し活が忙しいのよ。

むしろそっちにお金を注ぎ込んでいる。


それに!私とラルクって、ずっとバカなことばっかりやってきた仲間だし、ついこの前だって、ラルクも好きな子がいるって相談されてたし。


お互いに恋愛トークもできる、応援もできる間柄だったはず……ついさっきまでは……?




確か…先月は、隣町の花屋のサナちゃんにアタックするって豪語していたのに……。


 はっ!!

 まっ、まさかっ!!

 ……ラルク、サナちゃんにフラれたのか!??


 チ―――ン。……心のなかで合掌しておく。


ご愁傷様なラルクの都合は、どうであれ!



 ―――私には大切な推しがいるのだっ!!



漆黒の艶かな髪、キリッとした目元、クールな雰囲気を醸し出してるけど、たまに笑う姿にドキっとするギャップがたまらないのっっ!!


ラルクが隣町にサナちゃんに一目惚れして追いかけてる間に、私も運命の人と出会ってしまったのよ。愛しの尊き御方……。


 そうっ!!私の推し!!




  『  アレン様  』




あれは、忘れもしない3ヶ月前!!


すべての始まりは、ラルクと隣町に移動サーカスが来てるっていうんで、一緒に見に行ったのよね。


アレン様はサーカスの団員の1人。

猛獣使いをしている。いわゆるテイマーだ。


ステージのスポットライトがあたったアレン様は、あまりにも神々しくて目が焼けるかと思った……。


その日から私は、すっかりアレン様の虜になり、小遣いを握りしめ、仕事が休み日は全部アレン様を見に通った。

幾度となく通い、下手したら連日ってこともあった。

すっかりサーカスの常連客になり、受付嬢のフーカさんに顔を覚えて貰えたの!!凄いでしょ?!


それをきっかけで話しをするようになって、気の合う友人となったフーカさんと街で遊ぶようにもなった。


フーカさんは、私がアレン様推しだって知ってからは、関係者枠の席に友人として案内する時に、通路から、こっそりと舞台裏を見せてくれたの!


 猛獣のホワイトタイガーを愛おしそうに見つめ、優しく撫でて可愛がって微笑むアレン様をっ!!


 キャーーーーーーーー!!!


 もうっ!!好き!!


 好きすぎて滅亡する!わたしの心臓がっ!


 心臓ギュンって鷲掴みされっちゃったのよ!!


 推ししか勝たん!!一生ついていきます!!


 ――はっ!!


 今はそんな事を考えてる場合じゃないわねっ!


 そうそう!目の前のラルクのことよ。


ラルクは先日、教会の使者から『勇者』の称号を得て、明日から魔王討伐の旅に出かけることになっている。


普段は木こりをしてるラルク。


勇者を探しにきていた使者の水晶に手をあてたら、ピッカーンと光ったらしい!!

そして!私のポジションは勇者の幼馴染なのよっ!


色々と察した……。


何せ私には前世の記憶がある。


日本と言う国で、異世界や冒険者とか…!色々と当時流行してたからね。

私の第六感がビービーと警戒音を鳴らしているのだ。


こ、これは、ヤバいのでは??


討伐メンバーの王女と、勇者がいい仲になって、幼馴染の私が邪魔になって消されるって王道のテンプレだし。


それとも…王女を振り切り、勇者が故郷の幼馴染に対して、激愛ヤンデレ系になって戻ってくるモードってのも、…確かあったかな?


イヤイヤ、ラルクが私に激愛なんてあり得ない。


そもそも、どう転んでも…勇者の幼馴染って立場は、面倒な事には変わりがない!!



恐らくラルクは、故郷を離れるイベントで、自己陶酔してる感じよね!


お互いに、そんな恋愛モードの雰囲気になったこと1度もなかったのに……今日はどうしたのよ、もう!!


ラルクってば!!変なフラグをたてたわね!!


おかげで急いで身のフリを考えなくちゃだわ!!


こんなことを考えてるとは、微塵にもださずに、私はラルクに優しく微笑んだ。


「ラルク……無事に帰ってきてね」


幼馴染として、私はそう答えるしかなかった。肯定も否定もしないでおく。きっとこれが最適解だ。






 ああ…、今日の夕日は、やけに染みるわね……

短編から連載へと切り替えます。


エリナちゃん。

元気いっぱいで好きなキャラです。

書いていて楽しいキャラって愛着湧きます。


短編では回収しきれなかった伏線が沢山あるので、連載で続けていきますので、引き続きよろしくお願いします。


暫く短編の内容が続きますが、ご了承くださいませ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ