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【プロットタイプ】教祖にも師範にもなれる。信者にだけはなれない

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

ゆらりぃはさっさと相談室か、ラジオ開いて欲しい。

需要あるよ。

夢を見られなくなった。そう痛感したのは、歯の浮くような台詞や、クサイ台詞に凍り付いたから。背筋がむず痒くなって、氷水を頭から浴びせて欲しくて、ひたすら身体中を掻き毟る。

もう私はひたひたとした冷たい現実に、心まで渡してしまったのだ。


瑠衣と諭羅の三人で何時もの様に喫茶店に訪れた。情熱的なタンゴのメロディが流れる店内は、賑わっており、私達以外の会話もわさわさと聞こえて来る。

そこで熱い珈琲を啜り、ただ必死に自律神経を狂わせていた。夢を見られなくなった自分に恐らく物凄く傷付いたのかも知れない。

「そー、瑠衣たんにも言ったんだけど、歯の浮くような台詞とか、クサイ台詞? ほらキザな言葉って奴を言われると、もう身体中痒くなっちゃって、『氷水浴びせてくんない!?』って瑠衣たんに叫んじゃった。『馬鹿かお前は。心臓発作で死ぬぞ』って言われて〜」

私にとってカフェインとは、アルコールと似たような物である。酩酊感を与え、血流を促進し、ただ気持ち良くなる。脳内が毒性だと判断しないからこそ、つい手が伸びやすくなる。

瑠衣はその姿を見て、手近にあった私の分の水を引き寄せて、目の前に置いた。『水でも飲んで頭冷やせ』ということらしい。

「悪ふざけじゃ今回ないからさぁ、真面目な相談だから毒抜きした言葉で、色々言って欲しい」

「大人になったんだよ。単純に」

諭羅は静かに珈琲を傾けながら、淡々とそう言った。目は聡く、人を傷付ける様な憎悪は含まれていなかった。

「女の子って時期は違えど夢を見る生き物だよ。幼少期はお姫様になりたい。思春期は少女漫画みたいな恋したい。其れが発展して溺愛系が流行ってると私は思ってるよ。自分がどれだけ駄目でも全肯定されたいって言うの、言い方悪いけど子供しか許されない願いだから。

でも現実ってそうじゃない。一人の人間として相手も自分も接する以上、やっぱり理想とは違う。それを君は受け入れられる段階まで漕ぎ着けたんだ」

「『気にするな』とは言ったんだがな。『嫌なら見ることはない』と。だが論点がズレそうだから、俺は話を切り上げる事にした」

瑠衣の冷ややかな視線が私を捉え、次に諭羅を捉える。それを見ていた諭羅は静かに笑った。

「賢明な判断だね」

「ゆらりぃが優しい」

「悪ふざけじゃないみたいだからね。誠意ある言動には誠意で返すよ。其れに私はこっちの方が向いてるからね」


その夜、ショート動画でこんな一文を見つけた。

――教祖にも師範にもなれる。でも信者にはなれない。其れは自分の理想じゃないから。

「ああー!! ゆらりぃ!!」

「鏡花、まさか今から連絡するんじゃねぇだろうな」

鬼電をしようとして、瑠衣に止められた。

昨日のラジオネタ、本当はゆらりぃが真面目に行って、真面目に終わる感じだと思ったんですよ。

それこそお便りとか、お悩み相談とか開いて。


需要あるよね!? ※読者様を脅迫する作者。


まぁ鏡花がやったら、あんな感じで地雷なしの方向けの話だと思うんですが。


ゆらりぃってさ、理想が頗る高いんだよね。

他者に対してもそうなんだけど、自分に対しても。

だからあんな、鏡花に対してモラハラ紛いにグチグチ言えるんだけど。

自分が出来てるところしか、グチグチ言わないから。


そんでもって『理想の自分』の中で、他者に狂わされる自分は理想の自分じゃないんですよ。

人はどれだけ心酔しようが、理性狂わされ様が構わないけれど、自分がそうなるのが見てられない。

※親しい人がそうなったら釘刺しそうだけど。


だから教祖にも師範にもなれる。でも信者にだけはなれない。だからずっと苦しいんだけど。

狂ってしまえば楽になれるのに。

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