理想の理想の彼氏が出来た。けれども彼氏にはストーカーがいた。止めなければ。だってそうしないと失敗しちゃう
どこかに良い男は落ちてないかな〜
月曜日
理想の男と出会った。
コレが一目惚れ
恋に落ちる。
今日は運命の日だ。
日記をつけ始める事にしよう。
火曜日
彼の事を考える
それだけで私は幸せになれた。
産まれてきて良かった。
水曜日
告白が成功した
彼氏になる
木曜日
最近嫌ぁな事に気がついた。
彼氏が言うには……
私の彼氏をつけまわす女がいるそうだ。
彼を追い回すストーカーの存在を知る。
馬鹿な。
何時も彼氏を監視していたのに全然気がつかなかった。
金曜日
ストーカーを発見する
土曜日
ストーカーを捕まえました。
警察に引き渡す。
日曜日
ストーカーは……
彼氏は自分のモノだ。
彼と私は付き合ってる
ストーカーは前世からの約束だとわめく
とても不愉快だ。
月曜日
彼氏に言い寄る別の女を発見する
火曜日
その女をつける
水曜日
その女が彼氏に言い寄るのを確認する。
バレない様に女を観察。
間違いない。
私の彼氏につきまとう女。
次のストーカーだ。
木曜日
新たなストーカーに彼には彼女がいる。
との情報を知られる。
まだ彼女が私だとはバレてないが……
金曜日
ついにストーカーと鉢合わせする。
土曜日
ストーカーに捕まる
何故か私が警察に突き出される
日曜日
彼氏は私の彼氏だと主張するも
彼氏からは否定される。
最近の私の行動や日記を見られる
それがストーカー行為の証拠とされる
私の彼氏は私を裏切った。
第二のストーカーと、つきあうそうだ。
いや
今や私が第二のストーカーとして、警察の御厄介になる身だった。
こうなってみて初めて気がついた。
私が警察に突き出したストーカー壱号は
彼氏の元カノだったのだろう。
彼氏は元カノに飽きたのだ。
もしくは新しい彼女のが気に入ったのだ。
そしてストーカーとして元カノを捨てた。
たぶん面白半分で……
私もアッサリと同じく飽きて捨てられた。
たった一週間で飽きられた……
私はストーカー壱号と同じ運命。
ストーカー二号となった。
私を捕まえた彼の現彼女。
私は彼女の事を恨んでいた。
しかし……全てのからくりに気がついた今
私は彼女に同情している。
彼女も私達と同じ運命をたどる。
彼女はストーカー参号として捕まる事だろう。
そう言う運命だ。
私の元彼氏、彼は最悪だ。
彼は顔だけ良くて他は最低。
彼は今までに何人の元カノを、面白半分に罠にはめたのだろう?
人間は同じ事を繰り返す。
必ずや、彼の今カノも私達と同じ道をたどる事になる。
この人と付き合えばどうなるか?
自分の前任者、カレの元カノの現状を観察すれば、カレと付き合ったら、自分がどうなるか?
自分の未来が、ほぼ分かると言うものだ。
付き合う相手の親を見れば相手が将来どうなるかも、ある程度わかる。
のと似ている。
コレは恋愛だけで無く、仕事でも何でも同じ。
自分の前任者が、どの様な運命をたどったかを調べ考えなければ、自分は、きっと自分の前任者と同じ轍を踏むことになる。
それが嫌ならば自分が賢く、前任者の事を調べる程、用心深くならなければならない。
私は恋に舞い上がって、前任者
彼の元カノの事を調べなかった。
彼の元カノが、どの様にフラレたか?
どうなったか?
調べなかった。
だから私は彼の元カノと同じ運命をたどった。
同じ轍を踏んでしまった。
前任者と同じ失敗をしてしまった。
月曜日
私は厳重注意を受けて警察から解放された
警察からしこたま怒られたが解放された。
前科はつかなかった。
特に悪質性も無いし証拠不十分
彼に出会ってからの期間が短いのが幸いして罪にはならなかった。
しこたま無実の罪で怒られてプライドがキズ付いてしまったけども……
それから……
しばらくして……
私を裏切った元彼を見つけた。
元彼を追いかける……
私の手にはナイフがある。
怪物と戦う者は、自分自身が怪物にならない様に注意しなければならない。
私はふと我に返った。
私より前に一体全体、何人の女が元彼にハメられたのだろう?
彼は沢山の女の怨みをかっているに違いない。私は手の中のナイフを見る
私より前の彼女達はナイフで彼に突撃しなかったのだろうか?
もしも私よりも前に、ナイフで突撃した元カノがいたとしたら?
彼は何故平然としていられるのだろうか?
そこ迄考えてゾッとした。
彼は何かしらの対策をしているに違い無い。で無ければ、私の様な元カノ達の誰かに、とっくに刺されてるはずだ。
私はまた短絡的に事を運んで失敗をしようとしてる。
その事にギリギリで気がついた。
気がつけなかったら、また短絡的に突撃してた。
そして何らかの方法で、彼にまたハメられたに違いないんだ。
急に怖くなって、何もせずにその場を離れた。
私の元彼は頭がおかしい。
酷い人間だ。
それは間違いない。
なのにそんな人間に執着する私も、またおかしくなってはいないだろうか?
私も何かを間違ってないか?
そう思って一旦落ち着く。
落ち着いて先ず調べる事にした。
頭のおかしい人間へ執着した女ストーカー達はいないか?
彼の過去の女がらみの犯罪話が無いか?
ネットで探してみた。
この辺りで起こった犯罪事件。
そこには、とてもとても悲惨なストーカー女達の末路があった。
彼にハメられたに違い無い女達のおこした犯罪事件が沢山沢山見つかった。
危なかった………
もうちょっとで私も、わけもわからないうちに、犯罪者になってしまった彼女等と同じ運命をたどるところだった。
同じ轍を踏むところだった。
たぶん彼はサイコパスだ。
元カノをストーカーにしたてて喜んでいるのかも知れない。
……
私は痛い目にあったけども、少し賢くなったと思う。
何事につけても、きちんと自分の前任者を調べる知恵を身に着けた。
もう……失敗した前任者と同じ失敗をする事は無いだろう
油断をしない限り。
人は失敗して少しだけ賢くなる。
幸せになる為に
あの元彼氏は、私が幸せになる為の生贄
だった
と
感謝しておこう
彼は生贄、供物、
そう思えば腹もたたない
ほうっておいても、こんな事を繰り返している元彼は、いずれ捕まるだろうし。
そう思ったが、私が調べた前の被害者の資料をまとめて、一応警察に届けておいた
私に注意した警察は信用できなかった。
と言うか嫌いなので、
県警のホームページ宛にも同じ資料と、事件のあらましを書いて送っておいた。
これ以上、被害者がでるのも後味が悪いし、コレでも彼が捕まらなかったら、これ以降は警察の責任だし。
少なくとも私の気持ちに整理がつく。
その後、彼は捕まった。
それは……良い。
ただ、ふと思う。
私はダメ男の元彼を警察送りにした。
次にまた、もしも私がダメ男とつきあったら?
私はまた、ダメ男を警察送りにしてしまうのでは無いだろうか?
そんな事は無いと思う。
今回が特殊なケースだったと思う。
思うのだけれども……
もしかしたら元彼も、初めは今の私のような境遇にいたのかも知れない。
それがエスカレートして、あんな次々元カノを逮捕させる怪物に成り果てたのかも知れない。
私は元彼を見てる。
元彼の様になんてなりたくない。
元彼と同じ轍を踏むのはゴメンだった。
解決策として一番簡単な方法は、私がダメ男に引っかからないこと。
しかし、考えてみれば、
今回の事件。
私はダメ男に騙された。
私の男を見る目を養う経験にはあんまりなってないかも知れない?
つまり私が次にしなければいけない事は、よい男を見分けるのに長けた人を探して、その轍を踏むことだ。
悪い前任者の轍を踏まないのはモチロン大切だけど、それよりも大切なのは良い前任者の轍を踏む事だと思う。
良い男を探すのもモチロン重要だけども、良い男を見分ける術を持った友人を探す。
その事も重要なのかも知れない。
そんな友人が私にいれば、そもそも駄目な元彼との付き合い自体を止めてくれたのかも知れないのだから。
私の知恵は私のモノ
しかし良い友人の知恵も私のモノになり得るのだから。
でも良い友人を手に入れるのと、良い男を手に入れるのは、どっちが難易度が高いのだろうか???
結局、何処かに良い男や友人が落ちてないかな〜とか、馬鹿な事を考える。
少なくとも良い男だけで無く、良い友人も落ちてないかと探すようになった分、探せる確率は2倍になった。
つまりは私は以前より2倍は賢くなったのだ
オシマイ




