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波音の彼方  作者: 時任渉
7/17

7.さざ波

中2年になり

部に後輩が入ってきた。


中1とは違う

生活が始まっていく。


中2になり

赤浦夏生が席の隣になった。


授業中、消しゴムをカッターで削って

彫っていて私に見せてくれたり。


美術は相変わらず

学校でも群を抜くトップだった。


中1年の頃より

よく話せるようになっていった。


後輩が入ってきた。

もちろんゲートボールクラブにも。


おしゃべりで背が高い

伊佐本久美


小学校は違うのでよく知らない。

赤浦夏生ともよく話すようになり

なんだか仲間はずれになったような

寂しさを感じた。


昼休みに本を借りようと

図書室へ行った。

時代物が好きで現代語訳された本を

シリーズで借りていた。


長いテーブルの上で

男子たちがスリッパ卓球に興じている。


隅の方で

赤浦夏生が本を読んでいるのを見つけた。


「何 読んでいるの?」

「スヌーピー」

新聞に掲載されている4コマ漫画。

英語と日本語訳が書かれている。

「面白い?」

「面白いよ。シュールで」

シュールなんだ・・・。


その後、いくつか借りて読んでみた。

彼の言う通り、シュールだった。


本と学校生活の日常が

自分の居場所になっていった。

当時 耳をすませば の原作 漫画 が掲載され

好きな人の本を追うように

読んでいったことがあったそうです。


スリッパ卓球は

懐かしい人も多いのでは。

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