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波音の彼方  作者: 時任渉
6/17

6.白波

小学校を卒業し

中学校へ。

部活動も始まり

二人の関係はさらに変わっていく。

小学校を卒業し

ほとんどの生徒は同じ中学へ入学する。

中学校までは徒歩では遠いので自転車通学。

ヘルメットをかぶり

晴れなら制服、雨なら体操着に着替えて

雨合羽が規則だった。


中学には3つの小学校から生徒が集まる。

新しい顔、馴染の顔

新しい担任の先生。


赤浦夏生と同じクラスになった。

中学でも多少生徒との衝突があり

学級委員だった私に担任の先生が

赤浦夏生の動向を見ていてほしい、と

言われたこともあった。

問題児のように思っていたのだろう。

少しずつそうした衝突も減ってきていて

いつの間にか話題にはならなくなっていった。


4月の終わりに部活動の見学が始まった。


写真部に入りたかったけどなかったため

吹奏楽部を希望。


だが・・・


流行していた風疹に感染し

数日学校を休んだ。


課題だった美術

校庭の風景を描いていたが

桜が葉桜になってしまっていたので

書き直して提出した。


その時、美術の先生と

赤浦夏生が熱心に何か話しているのを

見かけた。

絵が上手いから?

その時は何も気にかけなかった。


風疹が治って

部活動はすでに希望を締め切られていて

友人がいる卓球部に入ることにした。


その時、男子の卓球部に

赤浦夏生がいて

理由は特に聞かず

入部していたんだな、と

その時は思っていた。


私は汗っかきなので

季節が梅雨、夏になるにつれ

大量の汗と体力不足が重なり

かなり疲労していた。


通学 部活動 で

夜中に足がつることが多くなり

寝不足の時もあった。


部活動を続けることに不安があった。


練習も素振りばかりで

卓球台での練習はわずかな時間しかもらえず

秋の新人大会は1回戦で敗退。


これを機会に部活を辞めることにした。


中学校に帰宅部はない。


生徒の不良化を防ぐため

何かしらの部に所属しなくてはいけないという

学校の規則があり

週に1回のゲートボールクラブに

自動的に入部。


10人もいなかったゲートボールクラブは

顧問の先生が多忙なため

ほとんど活動がなかった。

そこに赤浦夏生も入ってきた。

卓球部を退部した理由も特に聞かず

クラブもほとんど活動がなく

集まってはすぐに帰る、ということが多くなり

家も同じ方向だったから

一緒に自転車で帰ることが多かった。


その日あったこととか

明日の小テストのこととか

なんでもない日常の話をしながらの帰り道が

ただただ心を穏やかにした。


中学校

部活動全員参加 は

生徒の不良化を防ぐのが目的 だったそうです。

なるべく学校にいる時間を多くし

帰宅させる、という。

なので 帰宅部 はありませんでした。


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