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波音の彼方  作者: 時任渉
16/17

16.波打ち際

初めての文化祭


高校1年、初めての文化祭 の日。

当時 、吹奏楽部にいた私は

開催式の後に演奏することになっていて

バタバタしていた。

演奏が終わり、楽器を片付けて

もしかしたら 上川さんが来ているかもしれないと思い

あちこち探し回った。


ロビーのベンチに

一人ぽつんと座っていた

後ろ姿の男性を見つけた。

確信は持てないけど

思い切って声をかけた。


瞳 「あの・・・ 上川光一さん、ですよね?」

光一「あぁ、よかった

   会えないかと思っていた。

   来てみたけれど、どうしていいかわからなくて

   ここにずっと座っていたんだ」


心細そうな不安な顔が

少しずつ 明るくなっていく。


会えて良かった。


高校に来る途中で

文化祭のポスターを見つけて

来てみたと話してくれた。


数十分くらい話をして

別れた。


「手紙、書きますね」


嬉しそうに微笑んでいた。

当日の予定がわからず

伝えられなかったので

すれ違いにならなくてよかった、と瞳。

当時はスマホや携帯電話すら

高校生が持てなかった時代でした。

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