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波音の彼方  作者: 時任渉
15/17

15.三角波

ロードバイクの青年と出会った瞳。

こっくりさんで予言されていたことを思い出す。

それは・・・

こっくりさん は

紙に

指定した書き方を記載し

はい 鳥居 いいえ

ひらがなを全部

その下に数字


その周囲を数人で囲み

赤インクのボールペンを

二人 右手で握り合う。


こっくりさん こっくりさん

いましたら 返事をしてください


と 唱えると 握った赤いボールペンが

勝手に動き出し

こっくりさんが様々な質問に答えるという

儀式が流行った。


帰り支度をしていると

クラスメイトが私を呼び止め

こっくりさんのボールペンを握ってほしいと

お願いされた。

家に帰っても特に用事が無かった日だったので

二つ返事で承諾した。


ボールペンが動き出し

周囲にいた女子生徒が

誰が自分の事を好きなのか とか

片思いの人と上手くいくか などを聞いていた。

ふと、女子生徒の一人が

せっかくだから何か聞いてみたら?と言うので

「将来 結婚する人の名前の頭文字を教えてください」

とあまり深く考えずに聞いた。

ボールペンが動き出して

こ の位置で止まった。


周囲の女子生徒たちが

こ・・・こ・・・

「そういう名前の人

 中学の同級生にはいないわ」


ということは、もっと先の未来で出会う

誰かの名前なのだろう、と思い

心の奥に刻んでおいた。


当時 流行っていた こっくりさん。

十円玉を使うことが多いようですが

中学では赤いボールペンを握り合う方法でした。

紙は赤い線がそれはもうぐるぐると描かれました。

動かしていないのに勝手に動いて

とても怖った、と瞳。

霊感強いからでしょうか・・・。

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