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線香花火または打ち上げ花火、もしくは  作者: きなこともちお
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火遊びな恋が欲しい


花火のように勢いよく火をあげ、光り輝くようなそんな恋が


たとえ一瞬で燃え尽きてしまったとしても


「そんなものありません。」

後ろからシャツを少し崩して着ている男に書類で叩かれる。同期の山本夏向かなたが上司の愚痴を聞いて欲しいと呼ばれた夜の居酒屋。気づけばそんなことを思い始めている私、山里晴夏はるか。私達は入社歓迎会で共倒れしたいことからニコイチのように扱われている。根本的にタッグを組んで行う仕事柄、誰かとともに行動すること自体は珍しくないが、私達は仕事以外でも何かと一緒にいることが多かった。

でもその殆どが山本が愚痴を言いたい時か、私が彼氏に振られた時。そしてどちらも最後は共倒れのように飲んでいて記憶がない。毎回次の日に覚えていないことを連絡すると、あちらも覚えていないと返ってくる。

そして今日は愚痴の日だった。

「あんた、それ今日許可もらった書類でしょ。鞄の中に戻したほうがいいと思うけど。」

どうせ今日も忘れるほど飲むんだし、早めに色んな対策をしておく必要がある。夏向の手から書類を奪い、ファイルに戻し鞄に直行。きちんと整理整頓されている中身を少し覗くと、とある封筒が目に入った。


これ、なんだろう。


お酒が少し入った脳みそは判断を鈍らせた。視線に入ったその封筒を鞄から出し、表を見る。

”山本家親戚会より”

もしかして見ちゃよくないやつだったかも。と思いさっと元に戻す。

書類を取られて少し不機嫌になっていた山本が、鞄から顔を離さない私を不思議に思ったのか、動く気配がする。謝ろうと勢いよく振り向くと、目の前に山本の顔があった。

「あ、ごめん。もう、戻したから。」

一瞬合った目は下がってしまい、表情が読めない。

「山本?勝手に触っちゃってごめんね。ほら、飲もうよ。」

少し前のめりに山本が体制を取っているせいで、私は身動きがとれない。

どいてもらおうと、山本に手を伸ばす。男の身体を動かせるとは思っていないが、動きたいという意思表示くらいには受け取ってもらえるだろうと力を込める。

「えっと。山本どうした?本当に見ちゃまずかった書類とかあった?」

伸ばした腕を引き、今度は顔に伸ばす。何とか目を合わせようとするが、視線は一向に上がらない。

もしかして体調が悪いのかもしれないと思い、少し焦り始める。

「ごめん、本当は体調悪かったりしてる?私が先輩に怒られたから心配して、無理に声かけてくれたんだよね。ありがとう、でも、無理はしないでほしいかな。」

できるだけ優しく、声をかける。

ゆっくりと視線が上がって、強い眼差しを向けられる。言葉を続けられないほどにその目は鋭かった。

「山里さ、何か勘違いしてない?」

頬に当てた手に山本の手が重なる。咄嗟に引こうとするが、しっかり掴まれる。

「いつ気づくのかなって思ってたけど。流石にね。」

これは本当にあの山本なのか?少しおちゃらけていて、皆からの愛されキャラのはずでは?

なんて瞬間冷静に考えたけど、すぐにかき消された。

「火遊び、したいんでしょ?」


え?


後から少し手直し入るかもしれませぬ

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