︎ ︎ ︎ ︎ ︎
曇り空の下で佇み
見つめる海は孤独を攫い
波から見えるは幼い頃の私
無数に転がる複製された私の亡骸
腐臭漂う妄想をどけろと
そう願いながら
偽善の面を被る者が今日も手招く
無数の手
それから逃げる様に
無味なミルクの中に体を沈める
微睡み見えなくなるまで
ずっと
手首から垂れ流す愛
そこに苺を付け
口移しでそれを飲み込む
そんな夢で狂いそうになりながら
廃墟と化した心
狂えるなら狂いたい
でもそれはきっと
私自身が許してくれない
そして覚めれば
そこはいつもの仄暗い檻
館の中
シャンデリアに吊るされた水子
血と唾液で満たされたワイングラス
無数の蛆が集る数々のディナー
そんなテーブルの上には
腹部を食い破られ
腸を啜られ死した幼い頃の私が横たわる
それは腐臭漂う妄想が見せし幻想
そう自身に言い聞かせ
今日もまた今から逃げ続けてる
逃げた先には波打つモノクロの海
その光景など直ぐに忘れ
自他境界崩壊し
本当の自分と乖離した自分を作り出し
そこで一人目を閉じ
私は呟く
「︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎」
混ざる思考
現実と妄想
ゴシックな香りに身を揺蕩わせながら
頭蓋をかち割り
そこから咲いた花の名は
…………
こうしてまた一つ
私の亡骸が生まれる
それを曇り空の下で佇み
波打つ海を前に
一人私が見つめ
心を再び
暗晦の底へと沈める
腐臭漂う妄想だと
腐臭漂う
妄想だと
らくに
なりたい