猫じゃらしという無料のもふもふ
こんにちは〜! 聖属性エッセイスト、ひだまりのねこですにゃあ。
この小説家になろうには、私が尊敬する素晴らしい絵を描くユーザーさまが何人もいらっしゃいます。
その中で、動物を描かせたら天下一品、これ以上可愛くなんて無理だろういう上限をいとも簡単に超えてくる、商業キャラが裸足で逃げ出す作品を次々と生み出している方がおられます。
今日もその方のあまりに可愛いイラストを見てしまい、居ても立っても居られないので、敬意を表して、今日は猫じゃらしのお話。
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猫じゃらし、本当の名前は「エノコログサ」、漢字で書くと「犬子草」あるいは「狗尾草」。文字通り、犬の尻尾に似ているから付いた名前だと言われている。
猫じゃらしという呼称は、関東中心らしいので、他の地域の場合はどう呼んでいるのか、気になるところではあるけれども。
ちなみに、英語だと「Foxtail Grass」「Green Foxtail」なんて呼ばれていて、こちらは狐さん。どちらにしても、モフモフの尻尾であることに変わりはない。
猫じゃらしは、猫を楽しませることはもちろん、葉は猫草としても使用可能で、モフモフな穂の部分は、貴重な食物繊維の補充として野良猫に食べられている。まさに猫さま御用達の完全植物といっても良いだろう。
私も一応ねこなので、子ねこの時は、猫じゃらしを毛虫に見立てて遊んでみたり、眉毛や髭にしてみたりして遊んだ。成ねこになった今も、無料のモフモフとして相変わらずお世話になりっぱなしで、足を向けて寝ることなどできない。
ところで、皆さまは猫じゃらしを食べてみたことはあるだろうか?
日本古来の『五穀』といえば、米・麦・豆・粟・黍 だが、実は猫じゃらしは「粟」の原種であるので当然食べることが出来る。
現在は野鳥の餌にしかなっていないけれど、飢饉のときには食べられていた歴とした穀物なのだ。
せっかくなので、簡単な食べ方を書いておこう。
①近所で猫じゃらしを取ってくる(種類にもよるが、穂が大きくなって、粒が見えるもの。青くても大丈夫)
②指で軽くこすったり、穂を叩いたりして脱穀する(乾燥させるとやりやすい)見た目ゴマっぽい。
③ふるいにかけたり、水に浮かせたりしてモフモフな毛を取り除く。
④フライパンで焦げないように適度にかき混ぜながら、香ばしい匂いがしてくるまで炒める。
塩を一つまみ振って出来上がり!!
肝心の味だが、ポップコーンに近い香ばしさ。ただし、食感は硬い。例えるなら弾けずに残った粒のままの奴をそのまま小さくした感じだ。本当は粉にした方が香りも立つが、正直面倒くさいので、そこまでしなくてもいいだろう。
どの種類でも食べられるが、粟との交配種である「オオエノコロ」が大きくて食べ甲斐もあるし美味い(個人的な感想)
ミネラルも豊富で低グルテンなので、近い将来人気が出るかも……いや、さすがに無いかな。