15:00
「ねぇ、これ見て。」
「何?」
「なんか話題になってるラジオがあるんだって。」
「ふーん、なんで話題なの?」
「普通決まった周波数で放送されるんだけど、そのラジオは全ての時間帯バラバラで放送してるんだって。」
「なんか都市伝説みたいだね。」
「みんなが来るまで暇だし探してみようよ。」
「そうだね、暇つぶしにはなりそう。」
といって家にあるパパのお気に入りのレコードを聴く機械に付いているラジオを友達と一緒に弄る。
「なかなか見つからないね。」
「まあ、噂だから本当にあるかわからないんだけどね。」
「なにそれ!」
[ピンポーン]
インターフォンが鳴る。
「あ、みんな来たっぽい。私が出るね。」
「うん、よろ。」
ま、聞けないからパパのレコード借りて音楽流そう。
そう思い上に手をやろうとするとたまたま周波数をいじるつまみに当たる。
[May happiness come to everyone who listens.
皆さんこんにちわ。明日のクリスマスが終わるまでひとつまみの奇跡をお届けします。]
あ、どっかのラジオ局につながったみたい。
一旦これでいっか。
私はみんなの元へいく。
今日は友達が協力してくれて私の片思いの人を連れて来てくれた。
でもまともに目も見れないしちゃんと話せないでいる。
[では、次の曲、Santa tell me。あなたに幸多からんことを。]
「あ!わたしこの曲好き!」
「わたしも!」
「踊ろうぜ。」
「うん!」
みんなそれぞれ楽しそうに踊ったり会話を楽しんでいる。
さっきの友達も踊っている。
私は内気であんな人前で楽しそうに踊れない。
誰か私を誘ってくれないかな。
一人でソファでホットティーを飲んでいると、
目の前に片思いの人が現れた。
「みんなで楽しもうよ。」
手を出される。
「…うん。」
嬉しかった。初めて目を見て話せた。
片思いの人が私とずっと手を繋ぎながらダンスする。
恥ずかしいけど、こんなこともう起こらない。
その手が離れるまでこの時間を楽しもう。
片思いの人にリードされるがまま、一緒についていく。
「少し疲れたよね?あっち行こ。」
と言って出窓を椅子のようにして座る。
ぐいっと引っ張られ私はその人の上に座らせられる。
「意味、わかる?」
指を上に指す片思いの人。
上にはヤドリギの飾りがあった。




