表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/50

11:00

「ごめん、わからない。」


俺が君に愛していると言葉を投げかけた後

帰ってきた言葉。


君と5回目のクリスマスを過ごせると思っていたが最近すれ違いが多くて喧嘩をしてしまった。


あの頃より君は大人びてとても素敵な女性になった。

だから俺が勝手に疑惑を自分の考えに植え付けてしまった。

そんな確証どこにもないのに。


「多分近くにいすぎてわからなくなってしまったの。少し一人の時間をちょうだい。」


と言われ喧嘩したまま連絡の取らない日々を数週間過ごした。


付き合ってから寄り添いすぎて存在自体が当たり前になってしまったのかもしれない。

人は幸福状態が一定期間続くとそれが当たり前になってしまう恐ろしい生き物。

俺もその一人だったんだろう。


車のエンジンをつけて、いつも通りラジオを流す。


[May happiness come to everyone who listens.

皆さんこんにちは。明日のクリスマスが終わるまでひとつまみの奇跡をお届けします。]


俺は君と会えなくなってから君の存在がどれだけ俺の人生を支えてくれたか思い知った。

お互い仕事の時間が合えば宅飲みをしたり、

休みの日は君の行きたい所に行くのがおれの日々の過ごし方だった。

会えなくても寝る前に少し電話をして君の声が聞けるのが嬉しかった。


だけど長い時間一緒に過ごしていると仕事の転機があって君は忙しそうにしていたね。

それで会えるペースが落ちてしまって、俺は寂しくなって辛く当たってしまったんだ。


情けない、君はそんなことする人間じゃないってわかっているのに。


[では、次の曲、クリスマスキャロルの頃には。あなたに幸多からんことを。]


懐かしい。小学生の頃から聴き続けてもう20数年か。

年月早いな。


もうクリスマスキャロルは流れているがまだまだ終わらないはず。


一応ケーキとシャンパンを2人分買っておこう。

連絡は取っていないが君が俺のことを想ってくれるなら会えると俺は信じている。


携帯も今より使いにくくて持っていない人もいた。

そんな時代もあったんだから俺たちが今年連絡を取らなくても愛していることさえ再確認できればきっと会える。


会えた時、君からの不満全て聞き入れるよ。

改善には時間がかかるかもしれないけど頑張るから。


俺は渡せるかわからないが君へのプレゼントにアクセサリーを見に行く。

1回目のクリスマス、あの時なにを選べばいいかわからなくて君を無理やりここに連れてきたことがあったな。


あの時は私のそばにいてくれればいいと言ってくれたんだけどな。


俺は彼女に似合いそうな指輪を選ぶ。

指輪は初めてプレゼントする。


君がいつ帰ってきてもクリスマスを楽しめるように俺は家で待つよ。

あの日君に告白をした時に着けていたネクタイをつけて待つ。


コツコツ…と俺の家の前で止まったヒールを履いただれか。


俺はずっと君のこと想っているよ。

一生に一度言うかどうか、俺はその言葉を君に伝えたい。


だからどうか帰ってきてくれ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ