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青と黄色  作者: 澪。
2/10

影。

急速に縮まっていく華と太陽の距離。。

しかし、そこに邪魔者が。。

最後まで読んでいただけると嬉しいです!

四月初旬。桜は満開だ。

華と太陽が出会ってから、はやくも二週間がたとうとしていた。

「おはよ。」

華が太陽の前に現れる。

「おはよう。」

華と太陽は、毎日公園で会うようになっていた。

二人で汗をかくのが日課となりつつあった。

今日も二人で公園を走り始める。

華は、横にいる太陽をちらっと見て、

「太陽、競走ね!」

と、無邪気な笑顔をみせ、猛スピードで走っていった。

太陽はびっくりしながらも、

「おい!ずるいって!」

といいながら、追いかける。

華は、走るのが速い。

が、太陽も負けじと追いかける。

いつものベンチの手前で、太陽は華を追い越した。

「いぇーい!」

太陽はベンチに着くと、喜びながら華の方へ振り返った。

「俺の勝ち!」

そのとき、走っていた華がつまずいた。

「あっ!」

太陽はとっさに華を守ろうと、華を抱き寄せる。

二人同時に倒れこんだ。

太陽が華に覆いかぶさっている。

「華、大丈夫か?」

「うん。ごめん。」

「ん。」

太陽と華は、自分達の状況を理解し、見つめ合いながら、固まった。

吐息と胸の鼓動だけが二人に時間の経過を伝える。


太陽がはっと我にかえり、慌てて起き上がった。

「あっ!ごめん!」

華も、顔を真っ赤にして、起き上がる。

「ごめんね!怪我してない?私、どんくさいね(笑)」

「もう、びっくりした。」

二人が笑い合う。

重なる胸の鼓動はまだ大きく鳴り響いていた。



その様子を一人の男が動画で撮っていた。。

「へぇ。そういう感じなんだぁ。華ちゃんはおれだけのもんなのに。許さない。」

と、目を見開いて、狂気的に笑った。


翌日

太陽はいつもの時間に公園に着いた。

華はまだ来ていない。

一人でボールを触り始める。

すると、誰かが太陽にぶつかった。

「うわ!」

太陽が転び、ボールは転がっていった。

太陽はすぐさま起き上がるが、もうぶつかった人はいなくなっていた。

ボールは転がり続け、太陽から離れていく。

「最悪。。」

太陽はため息をつきながら、とぼとぼと歩きながら、ボールを拾いに向かった。

その後ろで、太陽のカバンをあさる男。

太陽の携帯を見つけると、操作しようとする。。

しかし、ロックが解除できない。

「おい!」

太陽がボールを持って、戻ってきた。

「なにしてんだよ!」

男は慌てて、太陽のスマホを投げ出し、走って逃げて行った。

太陽はすぐさま、スマホを拾い、男を追いかける。


それと入れ違いで華がやってきた。

ベンチには、太陽のカバンの中身が飛び出し、散乱している。

しかし、太陽の姿はない。

「なにこれ。。」

茫然として、立ちすくんでいると、太陽が走って戻ってきた。

「太陽!どうしたの。。これ」

太陽は息を切らしている。

「ああ、今、男にカバンの中、あさられてたんだ。多分、俺にわざとぶつかったんだと思う。

携帯見ようとしてたけど、解除できなかったみたい。ほら。」

太陽は、ロック画面にエラーが表示されているのを、華に見せた。

「なんでだろうね。でも、太陽が無事でよかった。」

「うん。華も気を付けてね。」


普段通り、走って、バレーをし終え、帰るときになった。

「今日、送ってくよ。朝の件もあったし。」

「ありがとう。」

二人は並んで歩く。

不安からか、沈黙が続く。

太陽は、沈黙を破ろうと、話始める。

「華ってさ、好きな人とかいるの??」

「好きな人?んー、秘密。」

華はすこし悲しそうにほほ笑んだ。

「秘密かよ。」

「太陽は?」

「俺は、、いないよ。」

太陽は、とっさに目線をそらしながら、言う。

「そっか。」

華が立ち止まる。

「ここでいいよ。ありがとう」

「あ、そう?じゃあ、気を付けろよ。また明日。」

「うん、また明日。ばいばい!」

華が笑顔で手を振り、角を曲がる。

「俺の好きな人は、、」

華の見えなくなった、道をぼーっと見ながら、呟く。

華は、角を曲がり、薄暗い一本道を歩く。

すると、電柱の影から華の前に男が現れた。

「華ちゃん、、」

「どちら様ですか?」

華は、眉をひそめて尋ねる。

「ひどくない?僕だよ。徹だよ?」

徹と名乗った男は、狂気的な目で華を見つめる。

「あの、、私、あなたのこと知らないんですけど。。人違いでは?」

徹は、華の言葉で笑顔を消した。

「華ちゃん、ひどくない?僕たちは愛し合ってるんだよ?あの男のせいでおかしくなったんじゃないの?」

徹は、華にゆっくり近づいでいく。

華は震えながら、後ずさりする。

「もしかして、朝のやつ、あなたが?」

「そうだよ~。あの男が華ちゃんに悪いことするから。ちょっと懲らしめてやろうと思ったんだけど、、

だめだったよ。ごめんね、でも、僕が守るから大丈夫だよ。」

徹はどんどん華を壁に追い詰めていく。

華は、恐怖で逃げ出すことができない。

「太陽、、助けて。。」





徹に追い詰められ、絶体絶命の華。。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

アドバイスや評価など、いただけるとすごい喜ぶので、お待ちしてます!

毎日投稿をすることにしました!夜八時です!

ではまた明日。

                           澪。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 読みに来ました! こういう、明らかなる悪役? 敵役? が出てくると、この先どうなるのか気になります。 [気になる点] 少し違和感があるので思ったことを。 ・改行したあとの文頭は一字開ける…
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