ハッピーエンド。
こんばんは!
最後まで読んでいただけると、うれしいです!
華は走る。
ヒールがすこし走りにくいが、華は気にしない。
むしろ、いつもより速いぐらいだ。
着いたのは、いつもの公園だ。
あの時、いつも通りの時間に来てたら、太陽にであわなかったかもしれない。
あの時、太陽が鍵を落とさなかったら、しゃべるきっかけもなく、太陽の顔もしらなかっただろう。
そんなことを考えながら、桜が散りかけた並木道を走り続ける。
いつものベンチに着き、息を荒げながら、周りを見渡すが、太陽の姿は見えない。
華は、走り疲れ、ベンチに座る。
肩をおとし、すこしうつむき、華は泣きそうになった。
そのとき、華の携帯がなる。
太陽からだ。
「もしもし。」
華は震えた声で応える。
「俺、今どこにいるでしょう。」
太陽の明るい声が華の耳に届く。
「えっ...」
華が辺りを見回すが、太陽の姿は見えない。
すると、背後から声がした。
「こっちだよ。」
振り向くと、太陽が居た。
華は、立ち上がる。
太陽は、微笑むと、華の方へ向かう。
華も太陽の方へ向かう。
二人は、噴水の前でおちあう。
「華、俺。やっぱり華が好きだ。華には決まった人がいるのはわかってる。でも、好きなんだ。」
「太陽...私も好きだよ。家族を捨ててもいい。太陽がそばにいてくれるなら。」
「ずっとそばにいる。約束する。」
「うん!」
華と太陽は、抱き合い、唇を重ねた。
二人を祝うかのように、桜の花びらが二人の周りを囲んだ。
一方、結ばれたのは、二人だけではなかった。
大地と美奈だ。
美奈が、大地に惹かれ、猛アプローチしたのだった。
たまたま、美奈も、華や大地ほどではないが、一流企業の令嬢だったため、すぐに婚約者として認められたというわけだ。
四月下旬。
ウイルスは、いまだ世界を恐怖にさらし続けていた。
「華、あんま勉強しすぎんなよ。」
太陽は、携帯の画面にうつった華にしゃべりかける。
「大丈夫。太陽と同じ学校に行くって、決めたもん!」
そう、言い張る華は太陽にとってかわいすぎて仕方がない。
「そうだ、華、見て。」
そういい、華の大好物のスイーツをカメラにうつす。
その瞬間、華の目がキラキラと輝く。
「クッキーだ!おいしそ~!太陽がつくったの?」
「ああ。食べたい?」
「うん!」
華は嬉しそうにうなずくが、太陽は、みせびらかすようにクッキーを口の中に入れる。
「ん、うま。」
「太陽!」
「だって...家にいろって政府がいってるし...」
と、いたずらっぽく言い、もう一口食べる。
「めんどくさいだけでしょ!太陽のいじわる!」
と、華はほほを膨らませて怒り出す。
「冗談だよ。いまから、そっち行くから。」
と、太陽はやさしく言った。
最後の最後まで、読んでいただき、ありがとうございました!
至らない点も多かったと思います...
感想や、アドバイス、評価などを頂けると、すごく励みになりますので、どんどんお待ちしております!
これからも、小説を書いていきたいとおもっているので、よろしくおねがいします。
では、また!
澪。