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ババーの頭と岩塩の魔獣退治



 僕の側まで来て人懐つこく「若い男だあんた幾つ」と言ってきた。

高校生女子で例えると容姿は中の上で美少女かと言われれば疑問だ。


 この少女は身長1メートル50センチくらい丸顔で頬がプニュ・プニュして

<指で突いたら気持ち良いだろうなぁ>服装は鳶職タンクトップは白でニッカボッカは緑そして地下足袋の色は茶、服の素材はテカテカしてて

絹に似てる触ってみたいが今はやめておこう。

「私はプリーテ・97歳よ彼氏いないよプリって呼んでね」<プリーティー17歳では?>

小屋の中からババーが「なにをサバ読んどるんじゃプリーティー17歳じゃろが」

プリーティーが「ババーもサバ読んでるくせに本当はバババーンじゃない」


 僕は話がよく理解できなかったが、このあと長くつづいた会話からまとめてみた。バババーンの『バーン』は四千歳を越えた時、名の後にバーンが付く、

したがってババーは二千歳のサバ読んでたわけで、ーと伸ばすのは負い目を感じたためだ。

プリーティーの『ィー』は百歳未満に付けらる。プリーティーは大人に見られたかったわけだ。

因みにエルフの成人は百歳で子孫が出来る。まぁお赤飯ってことだ個人差は当然ある。人族の成人が15歳とすると、プリーティー3歳未満なる。

超ロリコンの道を歩くところだった。

<危ねぇ~ババーを見たあとだから少し可愛いとか思ったよ>


 「じゃ俺は遠慮なくプリと呼ばせて貰うぞ」「いいよぉ~」プリが返事した。

<俺って生まれて初めて言ったよ、これから俺でいこうかなぁ>

「プリは、まだオムツ付けてヨチヨチ歩く年齢だろ?」

「オムツって何か分からないけど普通は生まれて直ぐに歩よ」

<エルフは成長が遅いから長寿なのでは?>


 『モンペー今の話し聞いてた~』

『も~あなたは可愛いんだから~ラノベの読みすぎ』


 『ここは危険な生物がたくさんいるのね、だから生まれて直ぐに立って歩くの』

『直ぐに歩けないことは残念な子ってことね。人族も生まれて直ぐに四足歩行をできるわ』『そして人族は生後一年くらいで二足歩行できるようになるのよ』

『元来エルフは木の上で生活してたから、あなたの世界で生まれたての子猿とほぼ同じよ』『あとで色々なことを教えて上げるわ、今は時間がないでしょ』


 僕が身動きしなくなったのでプリーティーが「ねえ、あんたどうしたの?」

「エルフは直ぐに歩くけるみたいだな勉強不足だった」

「プリは神託を受けてないのか巫女だろ?」

プリは「あ!忘れてたババー神がお小遣いくれるんだって、よかったね」

「プリーティーお小遣いじゃのうてお使者が来るって言われなかったか?」

「うん~そんな感じ~」ババーが僕を指差し「前におる小僧が神の使者じゃ」

「え~ねえアンタ神様だったのね、名前は歳は教えて~いいでしょ」

プリはハイテンションで飛んだり跳ねたりしていた。


 「俺は神ではなくて使者だな名は友広18歳だ」

「超カコイイ~神とお付き合いできるなんて~」「付き合わんぞ」

「いいでしょねぇ~」「幼児と付き合う趣味は無い、お断りだ」

「ところでプリ足場の上にある小屋には人が住んでるのか?」

「うん、そだよぉ私も住んでる~」


 俺は良い計画を思いついたのでババーに手伝いをしてもらうことにした。

「ババー俺たちは、これから岩塩の取れる場所の、魔獣を退治して結界を張ってくる」「そして明日の朝から三日後に足場を撤去しようと思う。

ババーたちは足場の住民を非難させてくれ、これは決定事項だ」ババーを脅した。

「小僧エルフは地面の上で寝るのは、イヤがるぞ」


 俺は怒った顔をして。

「まだ森は少しある魔獣が出ないようにしてやる三日くらい我慢させろ」

「ところでババーその小屋は鍵がついて無いのに自分で出られただろ?」

ババーが渋い顔をした。

「ババーは昔ねぇ」プリが話し始めたときにババーが「小娘黙ってろ」と威嚇した。俺は「プリいいからつづけろ」するとまたプリが話し出した。

「ババーはね昔ねぇ木と木の間が狭いところを通ったときにね」

「頭が大きいから挟まったわけ、それで何日もそのままだったのね」

「あの小屋のねドアの柱が恐いの~」ババーはご立腹で「ワシに恐い物などあるか~」と怒鳴った。俺も笑ったがスケさんカクさん笑いすぎ。

「プリが小屋に突然現れたのは転移魔法か?」

プリが「あれはテレポートだよ、ババーに教えてもらったの

木の上から木を渡るのに便利だから皆使える~飛べるのは10メートルまでくらいとかいってた」

「ところで、なぜババーはテレポートで小屋を出ないのか?」

ババーが更に渋い顔をし、口に人差し指あて「シッ」とプリを威嚇していた。

俺は「プリ気にするな」とプリの肩をたたいた。

「あのね~ババーは重力魔法で頭を軽くしてるのね、でね魔法を二つ一緒には難しいのぉ」

「重力魔法を使わないでテレポートするとね、頭が下になって動けなくなるの、

慌てて重力魔法を掛け直すの忘れて、何度も危ないめに会ったから

テレポートは使いたくないらしいよ」

先ほどより更にスケさんカクさん涙目で腹を抱え声を出し「ウッワ~ハハッ~」豪快に笑った。

ババーが更に渋い顔をし止まり木を殴りつけた。


 「ババー俺が出してやるから頭に重力魔法を掛けとけよ」

「腹が痛いで御座る」とスケさんカクさんが豪快に笑った。

プリに「プリの前に出すからすぐに頭を押さえるんだ?」

スケさんカクさんが「もうやめて欲しいで御座る壷に入ったで御座る」

プリはイヤそうな顔をしたが「いいよ我慢する」と待ち構えた。


 俺は転移魔法陣を小屋の中に出した。

プリの前に出て来たババーが「小僧どもワシの生涯でこんな屈辱初めてじゃ」お怒りだ。

「それより皆のとこに行って説得してこいよ、一族の存亡が掛かってるぞ」


 プリとババーが森へと歩き始めたときにスケさんが「おつとめごくろうさんで御座る」

腹をかかえて地面を転げ回った。俺も少し笑ったが耐えた。<二人共笑いすぎ>

ババーは振り返り親指を下に向け、お怒りを表現していた。


 俺は「スケさんカクさん魔獣退治の前に少し休憩をするため、草原に戻ろうと思うけど」

スケさんが「それはいいですなぁ、ですがその前に拙者の眷属を偵察用にもう一人」

「それはいいね、岩塩の場所と魔獣がどれだけいるか洞窟になってたら

内部構造をモンペに知らせてあげて、情報が揃うまで僕らはお茶でも飲んでいよう」

二人が「良いで御座るな~」と嬉しそうにしてた<笑い疲れたよね>


 スケさんが召還魔法の詠唱を始めた「火車・バクチ」召還

おなじみのキャラが出現して「若様あっしの出番がね~かと思いやしたよ」

僕が「バクチご苦労さま、早速で悪いがモンペと念話出来るよね?」

「あっしは少しも苦労してませんが、モンペ姉さんとは念話できやすんで」

スケさんさっきの話しをバクチに伝えておいて。「はい」

「ちょっくら行ってきやす。若様もお気をつけぇなすって」

バクチは影の中に消えて行った。


 『モンペ、移動しようと思うけど元の草原がいいよね?』

『旦那様「メカケ」に移動してゆっくりすることをお勧めします』

『メカケってどんなの?』

『こちらは宿とか無いですから自分の家と思ってください

「メカケ」は創世神様のいたずら心です』

『すぐに入り口を出します』『ここでいいの障害物あるよ?』

メカケと書かれたドアが出てきた。

「ドアが出てきたスケさんカクさん中に入ろう」「これはまたなんと」


  中に入ってすぐに玄関そして靴箱「二人のわらじは脱げるの?」「これは幻影です」

「やはりかじゃクリーン使うね」自分を含めクリーン魔法を使った「二人は先に行って」

モンペが『玄関にはすでにクリーン魔法が仕込んであります』

『そうだったのか良い仕事してるな』<先に教えてよ>


 中は近代的な家の感じで玄関を奥に入ってまずダイニングキッチンは8人用

そして奥に10畳くらいのリビング会議室を兼ねているみたいで白板が置いてあった。

<こんな家に住んでみたかった>

リビングの右奥に廊下が奥へとつづいてた廊下から向かって左の側に部屋のドアが並んでた。

お金さん・空き部屋・バクチ・スケ・カク・五号~二号まで部屋があり

少し奥に進むと友広と書いたドアがあった、更に廊下を進むと突き当たりに大浴場があった。

僕は部屋の場所だけ確認してダイニングに戻った。二人は部屋の中を確認している。


 『モンペお金さんにエルフの状況を調査させて。メカケはこの世界の何処にあるの?』

『お金さんは、すでにババーたちの話し会いに張り付いてます。

ここは白竜のテリトリーであの盆地です。

ここへ来る魔獣や人もいません。これないが正解でしょうね』

『バクチの調査が終わったら教えて』『はい』


 スケさんとカクさんがダイニングに帰ってきた。

「あの寝床は柔らかくて寝れるか心配で御座る」

「直ぐに慣れると思うけど寝れなかったら、マットを外した方が良いかも外し方は夜に教えるよ」

「かたじけない」

僕は「今度は何を飲む、お茶・紅茶・フルーツジュース・コーヒー牛乳もあるよ」

「ではフルーツジュースとやらを所望いたす」

キッチンからできるだけ大きなコップを出して、パックのフルーツジュースを注いだ。


 二人がガラスコップに感激しながら「こりゃまた旨い」

僕は「飲んでしまわないとダメだからどんどん飲んで」

と言いパックをテーブルの上に置き、リビングのソファーに寝転んだ。<疲れたな>


 ウトウトと仮眠してたらモンペから連絡がきた『旦那様、岩塩のあるところは

やはり洞窟になっていました。中の魔獣は熊こちらの名称はわかりません。

数は15頭それにコウモリが無数まわりが塩のためか虫類はいません。

構造は、ほぼ一本道で広さはかなり広く千百坪くらいです』


『モンペ作戦を立てた?』『当然ですよ、スケさんとカクさん聞いてますか?』

二人はジュースを飲んで、家の中を探検していたようだが『当然で御座る』

『まずは小屋のある場所に出てスケさんは人化を解除したのち

旦那様とカクさんがスケさんに乗り、カクさんが人化を解除できる広い所まで移動

あとは竜になったカクさんにフェンリルのスケさんと旦那様が乗り

岩塩のある場所に行きます。

説明が複雑でしたが頭の中で整理して下さい。意外と簡単です』


 俺はモンペに『この上に乗り上とかさ~移動作戦AとかBとかにパターン決めない?』

『それは私も思っていました。今度皆で決めましょう

今日はとりあえず後の説明をいたします』

『湖を越えて洞窟の入り口上空で、旦那様はスケさんに乗ったまま飛び降ります。

カクさんはできるだけ低くホバリングを皆さん重力魔法を忘れないように、

そしてカクさんは上空で人化魔法を、後は現地で伝えます』


 メカケを出て小屋を見たとき二人が笑い転げた。

<よほどおかしかったなんだなぁ、そうか二人共変化の無い生活してたんだ>

モンペの指示どうり岩塩洞窟の入り口に到着した。


 モンペが『ここからバクチが参加します。スケさんはバクチと共に影移動し

一番奥に行き殺気と咆哮を、そして旦那様は入り口に強力な雷撃魔法陣を展開

カクさんは雷撃魔法陣を抜けた魔獣を撃退してください。 

塩を血で汚さないための作戦です。以上です』

『良い作戦だモンペありがとう』


 バクチとスケさんが移動を始めた。

僕は雷撃魔法陣を広範囲に展開その後ろにカクさんだ。

スケさんの咆哮がここまで聞こえる、それと魔獣の鳴き声が聞こえ始めた。

弱い魔獣が情けなく、戸惑った鳴き声に感じる。

最初の熊が出てきた魔法陣の上で丸焦げになった、ビリビリと音がする。

<魔力を弱めよう入り口をふさいでしまう>

魔力を弱めると最初の熊を飛び越えて次々と出てきた。<もっと弱く>

ビリビリそしてドッサと倒れていった。更にコウモリは跡形も無かった。

<もっと弱くもう少し弱く>と思った。

そして、ひと際大きく2メートル近い熊が出てきた。するとカクさんが「これは拙者に」

その声に慌てて雷撃魔法陣を止めた。カクさんは熊の下腹に突きを一撃

巨体を背負い投げした、3メートルくらい飛んで木に当たり鈍い音がした。


 フェンリル姿のスケさんと影狼姿のバクチが出て来てブルブルと毛を揺すった。

二人は人化をして「弱かった歯ごたえがなかったで御座る」とスケさん。

「最初から向こうさんは戦う気なんてありやせんですからね」とバクチ。

熊はフェンリルの姿を見てかなり慌ててしまい壁に何度もぶつかったらしい。

熊の選別が面倒臭かったのでエリア『医大』に全部入れた。

『モンペ熊は全部エリア医大に入れたから解剖神が欲しい物を持って行くよう伝えて、

残ったのはエリア遺〇相続に入れたりできる?』

『旦那様出来ますよ。お金さんからババーがエルフの説得に難航しています。

と連絡をくれました』


<少しエルフを脅してみるか>妙案がうかんだ。




誤字脱字書き間違いに苦労してます。

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