宇宙陣
ヘルメスとメカケに帰った。
俺たちがメカケに帰ると、
じいちゃんは「ヘルメスちゃん、ばあさんが会いたがっておったぞ」
嬉しそうに「ダーリン、おばあちゃんに会ってくる」走って奥に行った。
じいちゃんはニヤケて「もうパンツをもらったから引き返せないぞ。
胸を打ついい言葉じゃったのぉ~。ヘルメスは友広好みの女神らしいのぉ。
ばあさんがお前とヘルメスが初めて会ったときにの、
友ちゃん好みのストライクど真ん中の子が現れて慌てているだけです。
アスカのときもそうでした。と言うておったわ。大当たりじゃったの」
俺にロリの趣味はない。あの言葉は何じゃったんかのぉ。プッ」
俺は<失敗した、天門台の家に結界魔法を掛け忘れてた。
参ったなぁ。じいちゃんの喜ぶネタを提供してしまった。
後でばあちゃんに報告してやる>
「アスカは分かるけどヘルメスは神界のトラブルを俺が引き受けただけだからな。
そんなことよりこれを見てくれよ」
水晶玉と大魔神が書いたメモを見せた。
じいちゃんは「加勢神の作った転移魔法、宇宙陣じゃ。
ワレワレのウチュウジンダで有名な加勢神が作った宇宙陣じゃ」
俺は「またギャクかよ。ワレワレハだろ?
これは異世界召還が出来る危険な魔法陣だぞ」
じいちゃんは「いいかよく聞くんじゃ。ワレワレノが正解なんじゃ。
いきなり、ワレワレハ検察官だ。と名乗るとするぞ。相手は敵意を感じるじゃろ?
そうするとのぉ、へ~、テンピンは仲間だけには合法なんですね?
こう返してくるわのぉ。じゃが、ワレワレの検察官だ。と名乗るとのぉ
俺たちを助けてくれる仲間なんだ。そう思うじゃろ?それにマージャンものぉ、
ワレワレはマージャンをテンピンでやっていました。合法です。
それよりの、ワレワレのマージャンをテンピンでやっていました。
法律では違法だけど仲間に頼めば合法かなぁ。
外出制限中のマージャンでもマージャン好きが
アピール出来て好感をもてるじゃろうが?」「確かに」
「ワレワレハカセイジンダなんて名乗るバカは神にはおらんのじゃ。
陣のことを皆の役に立つと思わせるために
ワレワレのウチュウジンダと紹介するんじゃ。
それにの、一人しかおらんのにワレワレは可笑しいじゃろ?
複数ならワレラでもいいじゃろうが?」
「そう言われればそうだよな」
「分かったかのぉ。お前は実際に聞いたわけじゃなかろうが?
ならワシのいうことを信じるしかないのぉ」
「ここからが大事な話じゃ。今まで色々な世界で民が悪政や悪党たちに
虐げられたことが歴史上何度もあるんじゃ。
それを神が指をくわえて見ているわけにはいかんじゃろ?
それでじゃ、民衆の中から次の指導者になる素質がある者を神界に呼んでの、
悪に勝てる武器と加護を与えて加勢したんじゃ。よく物語に出て来るじゃろ?
女神が夢に現れて予言と武具を授けてもらう話がのぉ、あれじゃ。
加勢神が作った宇宙陣で加勢するからの、火星人と呼ばれたんじゃのぉ
土星人とか木星人が地球にも出た話はないじゃろ?
ワレワレのウチュウジンは火星人だけじゃ。加勢神だけが神じゃからのぉ。
この宇宙陣は世界に英雄王を作り出すからのぉ
別名をキングダス・シンとも呼ばれておるんじゃ。
シンは勿論、神と書くんじゃ。出すはダムじゃないからの、気を付けるんじゃぞ」
俺は「重要な宇宙陣を大魔神がヘルメスに何で渡したんだ?」
「ばあさんが仕組んだんじゃ。若い女神に血筋のいい夫が抽選で当たりました。
最初は喜ぶかもしれんがのぉ。よく知らない男と一緒になるんじゃぞ。
一緒になる日が近付くとマリッジブルーになるわのぉ。
ヘルメスが長くジャワ島にいたのもマリッジブルーになったからじゃ。
ばあさんが苦労してお前の現れるところにのぉ
ヘルメスを先に行かせて運命の男にしたんじゃ。
宇宙陣は発動魔素量が足りないヘルメスにはタダの飾りじゃ」
俺は「騙して俺の嫁にするなんてヘルメスがかわいそうだ」
「マリッジブルーじゃしのぉ。それにの、
パンティー法を知らないイヤな男を狙って自分から今まで履いておった
パンツを渡す女神はおらんと思うがのぉ。
そもそもイヤな男との結婚抽選会に参加せんじゃろ?
アスカとヘルメスが昔から仲がいいのも
リョウコたちとヘルメスが昔から友達だったのも偶然かのぉ?
もうパンツをもらったから引き返せんのじゃ。良かったのぉ」
俺は<パンティー法と好色占拠法の被害者は俺だった>
「ヘルメスが使う魔法陣は何でもよかったよね?」
「そうなんじゃがのぉ、ばあさんは彼女にスーパー妻玉を見る才能があるのか?
知りたかったんじゃ。まぁ、女同士でショッピングがしたかったんじゃ。
見えれば魔素の供給は赤い糸で誰かさんとワシから奪えばいいからのぉ」
「あの水晶玉はスーパー妻玉と呼ばれてるのか?」
「ワシが宇宙陣で、ばあさんの買い物をさせられるからのぉ
ばあさんにワシはスーパー家政神にされたようなものじゃ。
それじゃ世間体が悪いからのぉ。
玉の名をスーパー妻玉にしたんじゃ、本当の意味は妻の使い走りの玉じゃ。
その家政神の仕事をお前に譲ろうと思うてのぉ。どうじゃいい話じゃろ?」
「俺がスーパーで買い物する家政神になるわけだろ?イヤだよ」
「スイーツ一つで土下座が回避出来るんじゃぞ。美味しい話じゃろうが?
ばあさんがのぉ、アスカとヘルメスちゃんにの、あの宇宙陣を使って
美味しいスイーツを食べさせてあげたいらしいんじゃ」
「あの宇宙陣で何でも持ってこれるけど、支払いはどうするんだよ?」
「お前はのぉ、地球じゃ大金持ちじゃぞ。
心配するなモンペに出来ないカード決済があると思うか?
欲しい物を買ったらモンペに頼むんじゃ。神のやることじゃ。
誰もそのことを地球じゃ不思議に思わんのじゃ。分かったらこれも頼むぞ」
埼玉県内にある店名と神界検査済の石鹸シャンプー、化粧品、スイーツなど、
ばあちゃんとツネさん用の買い物リストを渡された。
じいちゃんは「店名は指定されとるからの気を付けての、天命じゃからのぉ
ゴミになった化学製品の容器は、陽鬼神の春が安全に処分してくれるはずじゃ。
春はお前の妻になったからの、陽鬼神になったぞ。リョウコはガイド鬼神じゃ」
俺は買い物リストを見て「毎日少しづつだけど大変じゃないか?
じいちゃんはこの買い物を毎日やってたのか?」
「そうじゃ。楽しい仕事じゃった。お前に譲るのは惜しいのぉ」
<面倒なんだ。だけど面白い>
「仕方ないなぁ。購入した物は倉庫の中でいいだろ?」
「メカケも倉庫も変わらんじゃろ。ヘルメスちゃんに持って来させるんじゃ。
ばあさんが喜ぶからのぉ」
「分かった。ヘルメスを毎日俺のところに帰せよ」
じいちゃんは「ほ~、本音が出たのぉ」と喜んだ。
<しまった買い物に気がいって油断した>
俺はメカケの部屋で魔法陣をオリハルコン板に書き写し
ヘルメスを待っている間、モンペと支払いの話をした。
『モンペ、神だから大丈夫って本当なのか?』
『今まで手書き作業で支払いをしていたようですが、
古い神媒体の使用をやめて、二神数化すれば迅速な支払いが可能になります』
『モンペは何か欲しい物はないか?』
『まだ体がないから今何を買ってもらっても嬉しくないわよ』『そうだよな』
俺は<ヘルメスを待って猫かぶりカチューシャを着けてもらう
つもりだったけど遅くなりそうだな?公園に行くか>
俺は石柱を彫って絵を刻む作業を見ながら公園に来た。
ホームは「やっと来たわねぇ。エントがなぜ倒れないか?聞きに来たのね」
「それはもう分かったからいいよ。
北西十神剣がバランスを制御してくれるアイテムなんだろ?
仲間は押し流され土砂が上に乗って起き上がれなくなったから助からなかった。
剣の名が変わったのは、倒された、つまり倒木、東でトウ西ニ死だよな。
それで東西十神剣になったわけだ」
「あたしもアイテムって言っちゃったから気付いてると思ったけどねぇ
剣の名が変わった理由まで分かると思わなかったわよぉ。
それで、今日はあたしの剣を取りに来たんじゃないでしょうね?」
「イヤ、東西十神剣をもらったから、
俺には北西十神剣はもう役に立たないから必要ない。安心していいぞ」
俺は「それより聞きたいことがあるんだ」「何でも聞きなさい」
「この大陸の人たちに文字を教えた民族が白竜山を越えた北にいるよな?
例えば、絵字プト人とかさぁ」
「あんた、知っててあたしに聞いてるでしょ?絵字プッシュ人ならいるわよ。
絵と文字をプッシュした。絵と文字を推し進めた民族よ」
「知らないから教えて欲しい。そこは王国ではないのか?」
「あんた、本当は知ってるでしょ?
女王クレオンパントラっていう名のトラ柄のパンツを履いた、
らくがき好きな女王がいるわよぉ。女のくせに『おらパンイチだぞぉ~』
とか台詞を恥ずかしいとも思わずに言う女王よ」
「その王国にミサエと呼ばれる女性もいるのか?」
「チョット~あんた、勘でそこまで分かるの?あり得ないわよぉ
神に仕え毎日お祈りをする祭玉の女が全員ミサという名になったのね。
その中で絵が得意な千年に一人といわれる凄い祭玉が出て来たの、
それが祭玉仙人。その女が描いた絵をミサ絵と呼ぶのよ。
あんた、あたしをからかって遊んでない?もう教えてあげないわよ」
俺は<剣を集めてモンペの体を早く手に入れたい。今は動けないな>
「からかってないぞ。今すぐ絵字プッシュに行けそうにないから
今度行く前にまた色々と教えてくれないか?」」
「本当に知らないなら教えてあげるわよ」
俺は<猫かぶりカチューシャを着けたヘルメスが見たい>
メカケにヘルメスを迎えに行った。




