モンペとS〇Oネット内の住人
その後、ばあちゃんが三人で一緒に並んで歩くのは久しぶりと
言うのでゆっくり歩いて帰った。
<最後に一緒に歩いたのは小学校の3年生くらいのときかな、
本当に久しぶりだなぁ懐かしいな>
ばあちゃんは、じいちゃんの昔はのぉ~の、
惚気話しの通りオードリー・〇ップバーンに似ていた。
僕はばあちゃんに今日の出来事を歩きながら話した。
「神のオーラは皆少しづつ違いますから、私もね
おじいさんのいる場所すぐに分かりますよ」
「それにねぇ、私に観測神たちも協力的ですよ」
「一度、ダメです。なんて言う神がいらしゃいまして、
あなたのネクタイ古いから、
自動で絞まる、素敵なの選んで差し上げますね」と
じいちゃんに微笑みながら威嚇していた。
「約束して次に訪れたときには、その方いっらしゃらないですよぉ。
折角プレゼント用意したのに残念です」
ばあちゃんは、僕の耳元まできた。
じいちゃんは放心状態で何度もつまずいた。
「今日はおじいさん、タガが外れて友ちゃん疲れたでしょ、もっと強く絞るわね」
ばあちゃんは、いい考えを思いついたかのように、
両手を胸の前でパッチンと合わせ「そうだわ!」といい微笑んだ。
「おじいさん、もう無いでしょうけど、また土下座なさるときがあったら
スライディング土下座を見せていただけませんか?」
「安全の為、マットを用意してありますから」
じいちゃんは、放心状態で何も聞こえて無いようだが、
条件反射で「おおおぅ」と答えた。
ばあちゃんは、「あ~ら楽しみ」嬉しそうにした。
じいちゃんの転移魔法で神社の本殿に帰ると、
スケとカクが神社の備品を、まるで狛犬のように守っていた。
「あらあら今夜はカクとスケは一晩中見張ってくれるのね」
あとでご飯持って来るわ、ガンバッテね」ばあちゃん言って二匹の頭をなぜた。
スケとカクは「ウァン」尻尾を振って答えた。
じいちゃんは、家に帰り着きテキパキとネットで異次元に持って行く物の発注を始めた。
ばあちゃんは、夕食を作り始めた。
「友ちゃん、モンペの料理の保存機能はどうなってるの?」
「時間は止まって無いけど『神空』だから腐ったりしないと思うよ」
決まったと思ったが、血筋に恐怖した。
「あら!最近、変な女の子多いじゃない。友ちゃんの倉庫に入れちゃおうかしら」
と言いこっちを見て微笑んだ。
<流石だ!じいちゃんとは格が違う。すばらしい恐怖を織り込んだ、高等テクニック最強だ。>
そこで、妙案が浮かんだ<モンペに聞けばいいんだ>早く使って見たかったのに。
「じいちゃん、モンペと叫ぶの恥ずかしいよ~何とか、ならない?」
モンペの何が恥ずかしいじゃ。農家じゃ普通に履いてるじゃろうが
下から土が入らんように絞まっていて。機能美というんかのぉ素晴らしいフォルムじゃ
それに、モンペを知らない人はクレーマーのモンピーくらにしか思わんぞ。
「友広がモンペと大声で叫ぶところを、録画観賞して楽しむ気はないぞ」
ニヤリと笑った。
「それにのぉ向こうの世界にはモンペなんて無いしのぉ」
その会話をすぐ後ろで聞いていた、ばあちゃんがいた。
<いつ来たんだろステルス機能?>
「『あなた』私、一昨日針のムシロを作りましたの土下座用に」と微笑んだ。
じいちゃんは、小刻みに振るえだしてパタリと倒れた。
「アラアラおじいさん、こんなところに寝てしまいましたね~」
「友ちゃん手伝ってね、針のムシロに寝かせますから」
すると、じいちゃんは急に起き上がり「スケさん~カクさん~助けて~」
神社の方へと逃げてしまった。
「熊は騙せても私はねぇ~」と呆れ顔で微笑んだ。
僕は少し怖かったが、ばあちゃんさえいれば何があっても安心だと悟った。
翌日、甘酒祭りの幟を立て本殿の準備をすぺて終えた祭壇に
『村の人へ本当に申し訳有りません命の賭った急用が出来ました』
と書かれた手紙が置いてあった。
甘酒祭りは、じいちゃんの失踪を村の迷探偵が推理しながら盛り上がった。
ばあちゃんは「いつものことですよ」それで村の人が全員納得した。
<今までじいちゃん村で何をやって来たんだ>と僕は思った。
次の日、じいちゃんは神社から歩きながら大きな声で家に向かって
「モンペは、チームに仕様変更させたから、も~大丈夫念話で使える~」
じいちゃんが、スケとカクに守って貰うかのようにして帰ってきた。
ばあちゃんは、庭で針のムシロをじいちゃんに見せ付けるように手入れ中だ。
じいちゃんは、恒例の土下座を長時間つづけた。
向こうに持っていく物が届き始めたが全部届くのに、あと三日は掛かるそうだ。
僕は、その間モンペを使ってみることにした。
念話で『モンペ分かるか?』
『ハイゴシュジンサマ』
<やはりロボって感じだな、やりづらい>
『モンペ、人間のように話すことは出来ないか?』
『なにを言ってるのですか、私をなんだと思てるんですか』
モンペは、流暢にしゃべりはじめた。
『何が出来るか、教えてくれないか?』
『何でもは出来ないわ、出来ることだけ!』
<やめて~その声 わ~やめて>
『うふぅご主人様、心拍数上がってますよね~大好きな声優の声ですからねぇ』
『何で、その声出せるのか?』
『私は、地球上のすべての情報にアクセスでき記憶出来ます』
『尚、神界の観察システムにもアクセス出来ます。当然異次元にもですよ』
『それで、私の運用実験の時にご主人様の部屋のですね~
映像物・書籍・写真・す・べ・て!』
『データ化して美味しく頂きました。隠し事は出来ませんよ あ・な・た』
『あと、足りないデーターは、旦那様の耐久度と回数・
そ・し・て~好きな…ですよウフッ』
<なんとゆう奴だ!何とかしなくては人間として扱ってみるか>
『やめてよね!そんな事してると嫌われるよ』
『それは、困ります。ご主人様お許しを』
<やっぱりだ、何とかなるかも>
『話をカエマスネ、私がネット上に面白い生命体を発見いたしました』
<急に話題をかえた。よしよし焦ってるな>
『生命体なんて、居るはずないだろ?』
モンペは、少し早口になり説明を始めた。
『生命体に私がですね。自己紹介したんですよね。モンペと申します』
『相手は、何と言った思います。「懐かしいなぁ」ですよ』
『スケコマシですよ。会ったことなんてないのに~、
その人、白衣とか着てスカシテるんですよ』
『名前を、修羅場晶彦っていうんですよ。スケコマシでしょ。
修羅場を、何回経験してるか分かりませんよ』
『それで、私にはすでに夫になる人がいますから、軽い女と思わないで下さい。
って言ってやりましたよ』
『まぁ、それっきり会ってませんよ。信じてくださいね。ご主人様』
『ちょっと、頭が痛くなったから。またねモンペ』
『おかしいですね~神経系の異常は、ありませんのに、
ご主人様愛してます。また』
疲れて昼寝をしたが、モンペが監視してそうで辛かった。
それから、モンペとは色々話したが、それはまた今度。
<声だけは、いいんだよな~>
「じいちゃん、行き先のこと少し教えて?」
「モンペと、話すの少し疲れるから」
「可笑しいいのぉ、友広好みに作ったんじゃが」
「まぁ、いい説明するぞ」「うん」
「その惑星の名は、海球そして月が一個あるぞ」
「ギャグじゃ無いないぞ、異次元で生命が出来るのは、
海と陸地の比率が地球と大体同じなんじゃ」
「なぜか、分からんから調査中じゃ、分からんから面白い
勝負の分かった競馬なんぞクソじゃろ、おもしろくもなんとも無いわ」
「でじゃ、向こうの人はのぉ、海の方が広いのを知っているんじゃ」
「普通は、広い方の名にするはのぉ~。アメリカ大陸をカナダ大陸とか呼ばんじゃろ」
「何故、知ってるかは、話せるドラゴンがおるからじゃ」
「友広の護衛に、神竜が従魔として付くことになっとるんじゃ」
「真っ白の竜じゃから白竜、と呼ばれているがのぉ、音速の十倍以上で
飛ぶことが出来て。現地人は、ショック・ウエーブを、神の怒りと思うとるよ」
「あと、一頭の従魔はフェンリル 友広も、よく知ってる狼の神獣じゃ」
「友広の、最初にやって貰う仕事は世界樹を助けることじゃ」
「ワシが、海球の太陽光線に魔素を含ませたのじゃ」
「将来のエネルーギーに困らないようにしたんじゃ」
「まだ、海球の魔素消費量が少ないから、世界樹に吸わせて後で竜脈へ流そうと、
計画したんじゃ」
「魔素が多いとのぉ、魔獣は強くそして増えるからの」
「世界樹管理者の族長が、投獄されて大変なことになってるのじゃ」
「世界樹の枝葉は、かなりムシリ取られてしまったのじゃ」
族長はハイエルフで年齢は四千歳で名をババー、
弟子はエルフで十七歳で名をプリーティー
ババーは本当の名前があるが自らババーと言ってるので
ババーと呼んでも問題ないそうた。
二人とも神託の巫女だそうだ。
持って行く物も全部揃って長かった一ヶ月にも思えた数日であった。
神管理号M1の、世界樹がありエルフの住む惑星に心踊るのであった。
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神様助けて~