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神界法・ホーム



東領に帰るといつもの夕食という名の宴会が始まっていた。


 東領の宴会は始まっていたがいつもとは違い閑散としていた。

サンの話ではギルド食堂に神々と人々が流れたらしいのだ。

スーさんが慌てて神々にお金を配りギルド食堂ではお金を払うようにした。

お金を貰った神々は、今度は宿に泊まると言い出した。

スーさんは急いで宿泊料金を決め、宿に泊まる者から宿泊料金とは別に

チップをもらうようにした。

スーさん曰く「神々のお金を早く回収してこの騒ぎを収めたい」である。

俺は「何でも楽しもうとする神々の考え方を軽く考えていたな」

サンは「側に自分の部屋があるのに宿に泊まるなんて神だけだと思うよ」

「小さなことを大きく楽しむのが今世紀の標語らしいからな」

サンは笑い「神らしいね。私も何か見つけるチョン」「そうだな」

俺とサンは公園で倉庫に入っている物を食べることにした。

ホームの側は人気が高くいつも空いていないのだが、

今日はリョウコたち以外の神はいなかった。

 

 俺は「リョウコ、スーさんに俺の愛人になったって嘘をついただろ?」

「あんたさぁ、神界法の好色占拠法って知らないのかい?

あんたみたいな好色男が女性を占拠する、別名愛人法なんだよぉ~。

あんたが住む家を提供し、あたいが了承して住んだ時点で成立するのさ。

女性を数人愛人にする。側女と違うのはさ、女を同じ家に住まわせて

家に住む女性全員を占拠するからさ。

側女だとあたいらは浮気出来るけどさぁ~

好色占拠法では浮気は出来ないのさ、

あんた以外の男と関係を持ったら罪に問われるのさ。

創世神様の孫が知らないわけないよねぇ、あたいらを愛人と認めないなら

好色占拠法違反で訴えるよ。それから春も愛人ハウスに入居することを

あんたが拒否しなかったから、愛人になってるからね」

あたいたちとアレだ。アレな夜のアレだ。まぁ、ないと好色占拠法違反だからな」

リョウコは顔が真っ赤になった。


 サンは「友、好色占拠法を知らなかったの?」「知らなかった」

「それで二回しか会ってない私に竜宮城をプレゼントしようとしたのね?

これから独身女性に家を与えるのは禁止よ」

「もう失敗しないよ。アスカは好色占拠法を知ってるよな?」

「当たり前よ。アスカは竜宮城のときに怒ったでチョン」


 サンはリョウコに握手を求め「リョウコ、私は妻だけどこれからよろしく」

リョウコは握手をし「こちらこそよろしく。

あんた、話の分かるいい奥さんだねぇ。

これから仲良くしようじゃないか?」サンは「はい」春とも握手をした。

春は花が咲いたような笑顔で「不束者ですがよろしくお願いします」

俺は<サンはなぜフレンドリーになれる?アスカは怒るだろうな>


 ホームは「美しい光景ねぇ。あたし感激したわ。好きな男を分け与える

神の慈悲。素晴らしいわ」「俺の災難はホームからもらったかもな」

「あら、あたしのせいじゃないわよ~。

あんた自分の責任から逃げるんじゃないわよぉ」


 倉庫に入っているミタさんの作ったカレーを食べることにした。

リョウコは「なんだよぉ~、酒のつまみにならないじゃないかぁ。

愛人をちゃんと満足させないと好色占拠法違反で訴えるよ」

俺は倉庫からコンロと魚の干物とブタ肉を出して「勝手に焼いて食べろよ」

「あたいはさ、広島風お好み焼きが食べたかったよぉ~」

ホームは「菌をバラ撒いたのは、あたしじゃないわよ。

あれは一つ前の駅のホームだからね。

リョウコは「あたいさぁ、黄門様に出てくる越後屋饅頭の本物があるとは

思わなかったよぉ」

ホームは「あたしは黒革の手鳥に大食菌を上げただけよ。

毎朝、黒革の手鳥は東海岸三景の一つに朝日が昇るのを見ながら

大食いして喜んでるわよぉ。お腹を壊さないといいけど」


 その頃トラ矢ではシロシさんとさくらさんが慌ててやって来た。

「兄さん、神になるように僕の親父を説得してくれませんか?」

「え、シロシの親父も神になるのか?」

「兄さん、親父もって他にも神になる人がいるんですか?」

「見りゃ~分かるだろ?」「誰ですか?教えてください」

「バカだねぇ~目の前にいるだろ」「なんだ、おいちゃんですかぁ」

トラさんは怒り「さくらこいつと今すぐ別れろ!シロシは人を見る目がない」

さくらさんは「ひょっとしてお兄ちゃんなの?」

「ひょっとしなくても神になるのはこの僕ですよ。すぐに分かるだろ、普通」

さくらさんは興奮し「シロシさん良かったわ。お兄ちゃんでも神になれるのよ。

お父さんが『こんな私なんかが神になる資格はありません』なんて

こんなお兄ちゃんでも神になると知ったら言わなくなるわよ~」

「そ~だよ。さくら、こんな兄さん。こんな人でも神になれると知ったら

親父は辞退できない。こんな兄さんのお陰だな、さくら。

助かりましたよ、兄さん」

「へ~、こんな兄貴で悪~御座んすね。俺が神になった後で吠え面かかしてやる」

「お兄ちゃん、私は神になるような兄を持って幸せよ」

「そ~ですよ。僕たちのこんなは自慢の兄という意味ですよ」

「その気持ちを忘れるな」「勿論ですよ兄さん」

「まぁ謙神になる俺として今回は許してやるけどな。絶対に忘れるなよ」


 さくらさんは「おばちゃん、そのバッグ?」話題を変えた。

「あ~、あの子に貰ったんだよぉ」「おばちゃんにまで神器のバッグ」

おばちゃんは残念そうに小声で「さくらちゃんも貰ったんだねぇ」

シロシさんは「おばちゃん、そのバッグはこの島中のお金を集めても買えない

神器なんですよ」「えぇ~、あの子やっぱりあたしを口説きに来たんだよぉ。

どうしたらいいのかねぇ、さくらちゃん?」「おばちゃん心配いらないわよ。

私ももらったけど口説かれてないもの」残念そうに「そうかい」


 俺はなぜか悪寒がした。「ホームはその形状でよく倒れないな?」

「あたし達エントが倒れたら、起き上がれなくてその場でエンドよ。

エントは森を守るために生まれた精霊だから、

倒れない秘密のアイテムがあるのよぉ」

「よく考えたら、じゃべるなんて普通の木じゃないよな」

「水だけで生きていけるから、木に近いと思うわよ」


 ホームは「ところであんたが作った人形を見たんだけど

地面を掘ったり埋めたり出来るわね?」

「あぁ、今日は色々な動きをテストするためにな」

「あたしの仲間がさ~、ゴートがいる場所より更に北でさぁ、

土砂崩れで埋まったのよ。あの人形で助けてくれないかしら?

お礼に倒れない秘密を教えて上げるわよ」

「ゴーレムで土砂を除くのは時間が掛かるしエントを傷付けるから土砂ごと

どこかに転移させた方がいいと思うぞ」

「そんなことが出来るのねぇ。でも地盤沈下が原因で土砂崩れを起こしたから

深さが分からなくても大丈夫?」

「深さが分からないのは問題だな。範囲がイメージできないとエントの体半分だけ

を転移させる可能性もあるからな。一度現場を見に行くよ」

「お願いしてもいい?」「いいぞ。倒れない秘密は魅力的だしな」

リョウコがよっぱらって絡んでくる前に俺とサンは別荘に帰った。


 俺たちが寝ようと寝室に入るとヘルメスがメカケから出て来た。

ヘルメスは「リョウコの家にお泊りして来る」

俺は<好色占拠法を知らないと危なかった>

「ヘルメス、夜、出歩くのは危ないからここに泊まれ。

これから先リョウコの家に行くのは禁止な。俺は許可しないぞ」

「いいの?おじゃまじゃない?」「大丈夫だ。なぁサン」

サンも好色占拠法に気付いたようで「大歓迎です」

俺はその後のヘルメスの誘惑に負けなかった。


 翌日、ホームの仲間が埋まったと思われる場所に来たが

広範囲で地盤沈下が起きたようで埋まった場所が特定出来なかった。

<少しずつ掘ったら土砂が上からまた落ちるな。

土砂を強化するか広範囲を転移だな>

『モンペ、地盤沈下と思われる範囲を全部転移させて、

一時的に置く場所が問題だな』

『あなた、海岸の方に移動して』『分かった』

海岸に行くと海の波に岸壁が侵食されて至る所に洞窟があった。

モンペは『これが地盤沈下の原因ね。広範囲で空中に転移させて

空中の町でも作りますか?』『それも夢があっていいな』

『子供なんだから~、サポートしますよ。私の魅力を

あのチビッ子にも見せたいですからね』『じゃ、やるか、夫婦の共同作業』

『では、まず侵食のある地層を海岸から奥へ広範囲を強化して、

それからあなたは上空に移動ね』


 モンペの指示通り地層を広範囲に強化し上空で待機した。

『次は段差がある範囲に火精霊を配置したから段差のある所を

火を目安に強化して土砂の部分は予測して多めに強化して』

火が見えた所を目安に淵をなぞるように強化した。

『あなた、今度は重力魔法を維持させるために下へ降りて

御神木を植えてください、20本は必要です。

その後、転移させたい高さに移動して転移魔法で地面を転移』

俺は適当な間隔で御神木を25本植えて上空で自分の目の前に指定範囲の土地を

地上3百メートルくらいの高さに転移させた。

『モンペ成功だ。自分のやったことに感激したよ』

『あなた、島を浮いた状態に保つ機械をイメージして島の中央下に転移させるの

後で島を動かせるようにシミュレーターのように外部操作機能を付けるのよ』

『分かった』島を浮いた状態に保つ機械を転移させ

コントローラーを手に空中の島を移動させることに成功した。


 カクさんが飛んで来た。「やはり若で御座るか、先に報告してくだされ」

「俺もこんなことをやる予定じゃなかったんだよ。成り行きでこうなった」

スーさんとスケさんもやって来た。「また面白いことをやってますねぇ」

俺は「丁度良かった。浮島の上に魔獣がいるから退治するのを手伝ってよ」

スーさんは「魔獣が落ちても困りますからねぇ」「あ、結界を張ってなかった」

俺は結界を張りみんなと魔獣を狩って回った。


 スーさんが「景色の良いところでお茶にしませんか?」

「そうですね」一番端に着くと浮島が惑星の自転に置いていかれたことが

分かり東領の北まで慌てて移動させた。

スーさんは喜び「ハプニングですねぇ。どうしますか?」

俺は「今日は無理ですが、マーカーを設置してそれを追わせるしかないです。

今日植えたばかりの御神木では魔素量が心配です。

今夜はここに残って時々浮島を動かすしかないです。

魔石で魔素を補給することが出来れば、地上の御神木から離れられるのですが…」

スーさんは「それでは今日はここで宴会をしましょう。

建物も作らせましょうかねぇ」

スーさんに呼ばれた神々が「これはいい」と口々に言いながら

楽しそうに作業を始めた。俺とスケさんカクさんは交代で浮島を移動させた。

カクさんは「油断すると直ぐに置いていかれるで御座る」

俺は「釣り糸でその辺の島に繋いで来るよ。

考えたら浮島の重量は大したことないからな」

俺は釣り糸で島と繋いた。<また地球の知識が邪魔になった。

魔法の世界になれないとな>

当然のように今夜はこの浮島で宴会が始まった。





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