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布作り・ブタ肉の配布


満足したみたいだが周りの神にとっては災難だった。


 じいちゃんは田植えを終わらせた後

「豊穣の女神、明日は収穫できるかのぉ?」

農業神は「稲が加護で成長しても転移で稲を抜くなら収穫は可能ですが

コンバインで収穫するのは、田の水を抜き地面が乾燥するまで無理ですよ」

「強制的に乾燥させるのも稲と土によくないしのぉ」

俺は「じいちゃん、農業神様と豊穣の女神様は種もみを増やすために

今日は大変だったんだぞ。水を張った田んぼに転移で種をまいて成長させ

転移で稲を抜き取ってどろどろになる。それを何回も繰り返したんだぞ」

じいちゃんは「労働の楽しさに我を忘れておったのぉ。今夜はうまい酒が飲める」


 ツネさんは「創さん、ゴヘイ領のもち米も育てて

もう一回、田植えをするのはどうじゃ?」

「その手があったのぉ。豊穣の女神、明日はゴヘイ領にいくぞ」

俺は<流石ツネさんゴヘイ領の売り物は絶叫芋と

もち米しかない。絶叫芋はたくさん売れないことを分かっている>

ツネさんは「大麦の種もあるんじゃがの。ゴヘイ領の北を埋め立てて

北の森の中に石造りの塀を作れば大麦を植えさせてやるぞ。

もちろん大麦も分けてやる」ツネさんはニヤリと笑った。

「大麦じゃと~、よし分かった埋め立てと塀はワシに任せるんじゃ」


 当然のように今夜も宴会になった。

アスカ・サン・リョウコに囲まれて食事をしていると、

ヘファイトスは「服作りに必要ですから木綿の糸が出来たら分けてください」

俺は「布も必要ですね?」「それは大量にあるブタ革を使います」

俺は<強い糸がある>釣り竿を取り出しリールの糸を見せ

「木綿の糸では強度が足りないから、この糸はどうですか?」

ヘファイトスは「その釣り糸は何で作ったのですか?」

「スーさんの話ではオリハルコンです」ヘファイトスは驚き「え~」叫んだ。

その声に驚いたスーさんは「ヘファイトス、どうしたんですか?」

ヘファイトスは興奮ぎみに「この釣り糸で布地を作り服を作ったとします

素材がオリハルコンですから魔法陣を組み込むことが出来るんですよ。

本に載っていた着た人にサイズを合わせる服が出来るんですよ。

しかもオリハルコン以外の武器では傷も付けられない。

後はアイテムバックと水がどんどん出て来る魔法の水袋、

出来るはず無いと思っていました。

革に強力な魔法陣を書けば一度使えばボロボロです。

オリハルコンの布を裏地に使えばそれが出来るんですよ」


 じいちゃんは「その布でストッキングを作れば

ミニスカートでも危険は無いということじゃのぉ」

男性の神がみんな静まり生唾をのんだ。

工業神は「なんにせよ女性が安全になるのはいいことですな~」

俺は「アスカとサンはミニスカート禁止な」アスカは「家の中ならいいでしょ?」

「そうだな」リョウコは「あたいはどうすればいいんだい?」

「お前は空を飛ぶからミニスカートはやめろよ」

「あんたに家の中で見せてやるよ。見たいだろ?」

<見たいがアスカがいるときに聞くなよ>「そうだな」

じいちゃんは「サン、ばあさんの話によると簡単に布地を作れるらしいのぉ?」

「任せるチョン」男性の神たちは「お~、それは楽しみだ」

男性の神たちは脳内女性ファッションをおつまみに宴会は大いに盛り上がった。


 翌日サンに工房が与えられ、俺はヘファイトスの指示通りに

釣り竿と絹糸のような柔らかさの糸が出るリールを10個作り壁に取り付けた。

釣り竿はサンに弾力が欲しいのでと頼まれ付けた。<今度、針金で作ろう>

糸の色は当然のように黒を指定された。

ヘファイトスは「この糸の長さはどれくらいあるのですか?」

「おそらく無限に出てきます」「本当に規格外の青年ですね。

ではサンちゃん伸縮性のある布地をお願いします」

俺はサンにオリハルコンを切れるハサミを渡し

「光精霊、サンに魔素の供給を頼む」「パパ任せて」

サンの魔法で瞬く間に布地が出来上がり、ヘファイトスは「ストップ」

布地を手に取り「最高です。絹より柔らかく滑らかです」興奮気味だった。


 アスカは「広、他の色は出来ないの?」

「あとは微妙な銀と金なんだ。オリハルコンに青や赤色を着けたいけどな」

「広、釣り糸に夫婦の絆が見えるのはどうやったの?」

「そうか、オリハルコンに色を着けなくても青や赤に見えればいいんだ」

俺は糸が青に見えるリールを作って「アスカ、この糸は青に見える?」

「見えるけど簡単に成功するとねぇ。

ここは夫婦が強力し合ってみたいな展開が欲しいわね」

ヘファイトスは「うん分かる。物作りは試行錯誤の連続でないとね」

アスカとヘファイトスは妙に共感し、物作り論を語り始めた。

サンは「他の色も作ってよ」赤・黄・緑・白を作り出した。


 工業神がミシンを抱えてやってきた。

「創世神様にミシンの製作を頼まれた。後は糸があれば使える

ヘファイトス、これをテストしてあと何台いるか教えてくれ」

俺は『モンペ、ミシン糸のイメージを』『準備してたわよ』

ミシン糸をセットで作り<リールでなくても、このイメージでもよかったんだ>

ヘファイトスはミシンと布・糸を抱えて自分の工房へ走っていきながら

「型紙~型神~、仕事だ」と叫んた。

俺は<ヘファイトスは大人だと思ったけど…型神もいたんだ>

サンと布地を作り「サン、後で白い布地も作らないか?」

「そうだよね、この布地は下着にもなりそうだからね。木綿も作るよ

下着が出来たら見せてあげる」「ありがとうと言っておくよ」

アスカは「サンちゃん、赤と白の糸でピンクの布地に出来るよね?」

「出来るよ」「ピンクのふとんを作って、今日はここに泊まらない?」

サンは「花柄のふとんにしない?」「それでもいいわ」

俺は「花柄が出来るのか?」「織姫に出来ない物はないよ」

オリハルコンの色々な布地を大量に作り上げた。


 後をアスカとサンに任せ。俺はゴヘイ領の塀を作った。

じいちゃんは領の北側を埋め立て、種まき機で大麦を植え始めていた。

ツネさんは「乳牛はこの領で育てるから大きい牛舎を建ててくれ、

あとでお前さんが乳牛をもっと捕まえてくるんじゃ。

それからブタ肉を切る鉄の包丁も頼んだぞ」

俺は「鉄の包丁がエルフ領以外には必要だったな」

「そうじゃ四人家族として、この領だけで六百本は必要じゃぞ」


 夜はアスカとサンが花柄のふとんを作ったので東領に泊まることになった。

アスカは「サンちゃんスケスケの生地は出来ないかしら?

スケスケのネグリジェを着て広を楽しませるのよ」「あ、出来るよ」

俺は「それは結婚するまで待ってください。今でもギリギリの精神状態です」

アスカは「この生地は気持ちいいわね」サンは「今度スケスケの下着も作るよ」

「それもいいわね」俺は「結婚するまでやめてください」

<脳内スケスケ、イメージを早く消して寝るぞ>


 翌日から貨幣と包丁を作り包丁は三千本を用意した。

最初にブタ肉と貨幣を配るのは、お金に慣れている夢の島の住民からだ。

トラさん兄弟とさくらさん、そして町長さんが東領の商業施設にやってきた。

じいちゃんがトラさんたちに任せたから早めに来てくれたのだ。

トラさんは「青年、俺がきっちり仕切ってやるからな、任せな」

町長さんは「アホ、お前に任せたら大変なことになるわ」

「母ちゃん、俺は商業神様に色々と教わったんだぞ」

「ほならママは見せてもらいましょうか~。失敗したら承知せぇへんぞ」


 トラさんたちと打ち合わせをし春とエルフたちを手伝いに付けた。

エルフたちは新しい服を着ていたが本のエルフ衣装、襟付きノースリーブ

ミニスカートにストッキング<良かった。色は白と緑。アスカにも欲しいな>

春だけが黒い服に黒のストッキングだった。<春は断れなかったんだ>

トラさんのテンションが一気に上がった。「なぁ青年、空気が美味しいなぁ」


 夢の島の住民第一陣がやってきた。

トラさんは「さ~寄ってらっしゃい。見てらっしゃい。

皆様、本日の労働ご苦労様です。世界の始まりは創世神様。

今、あちらで見ていらっしゃる方が、この世界を創造なされたんだ。

驚いただろ?不正は出来ないよなぁ。神罰を受けるからなぁ」


 「さて本日はブタ肉を皆様に配ろうとお集まりいただきました。

お1人様につきブタ肉1キロ、5人家族だと5キロをばプレゼントいたします。

だが、まだ喜ぶのは早い。泥棒に追い銭と申しますがブタ肉に追い銭。

お1人様につき2千エン、5人家族だと1万エンを更にお付けいたします。

さ~、持ってけ泥棒!」場内が騒ぎ出した。「本当かい?」「神に誓って本当だ!」

「まだ良く聞けよ。初回の皆様には1家族によく切れる

鉄の包丁を1本お付けいたします。

向こうでわたくしの妹、さくらが今ブタ肉を切っております。

どうだ!スッパと切れる包丁、神コップ青年の作った包丁だ。

青年はオロチをスッパと切るもんなぁ。切れないわけがない。そうだろ?」

場内は「神の作った包丁って神器じゃないかい?」などとざわめいた。


 トラさんは「更に『うちは5人家族で子供が1キロも食べられないわ』

そういう方には1キロのブタ肉を返品いたしますと百エン2キロでは

2百エンで買い取らせていただきます。

どうだ!驚いただろ、盗品の買取りみたいなもんよ。毎日、神様に感謝しろよ」

場内の人々がじいちゃんに頭を下げ両手を合わせ拝んだ。

じいちゃんは「うん、うん」と満足げだった。

トラさんは「さ~、神様の慈悲だ。どんどん持ってけ泥棒!」

この口上をトラさん三兄弟が交代でつづけた。


 慌しいブタ肉の配布が終わり。町長は「あのトラが…」と泣き出したので

さくらさんが連れて帰った。トラさん兄弟は残り宴会に参加した。

じいちゃんは「トラさん兄弟、今日はご苦労じゃったのぉ。

お前さんらは明日から他領の配布もやってくれんかのぉ?」

「じいさんの頼みは断れねぇよな。やってやるよ」「そうかすまんのぉ」


 トラさんは酒に酔い俺とアスカ・サン・リョウコ・春が一緒にいるのを見て

「天に軌道がある如く、人それぞれに運命を持って生まれ合わせております。

皆様ご存知のようにわたくしには女運がありません。

しかし青年は女に愛される運命にあります。不条理というものであります。

青年、美人数名といってなぁ。青年は早死にするぞ。ちくしょ~

ワガ、運命の女神様~どこ~。花も~嵐も~♪」


 俺は「春、春に黒は似合わないと、明日から黒い衣装は断れよ」

リョウコは「そうだよ、明日はあたいが断ってやるよ。

今夜からあたいの家に泊まりな。愛人同士仲良くやろうじゃないか」

「よろしくお願いします」俺は「誰の愛人だ?」

「あんたは気にすることないさ。誰の愛人だってあたいらの勝手さ」

俺は「そうだな」<空気が重い>

トラさんは喜び「美人数名。青年は長生き出来そうにないなぁ」

家に帰りアスカたちに説教された。<不条理だ>


 翌日からゴヘイ領・西領・ワカメの各村・エルフ領とツダ塾の順に配布は終わった。





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