肥満薬・ゴーレム
イヤな予感がしたがメカケに帰り寝た。
そのまま宴会に残ったスーさんは、嬉しそうなじいちゃんに
「兄さん、この世界の酒はどんな味になるのか楽しみですね?」
「ワシは世界樹と御神木に実が出来るじゃろ?あれを酒に出来ないものかと
思っておったんじゃ。世界樹の実を神界に送り酒造することは出来んからのぉ
渡りに船じゃ。ここに必要な力を注ぎ込むんじゃ」
スーさんは「世界樹の実ですか?どんな味なんですか?」
「あ~、スサはまだ食べてないのか?倉庫にまだあるはずじゃ。食べてみろ」
スーさんは「私は果物に興味がありませんからねぇ」
世界樹の実を食べたスーさんは「兄さん、これを酒にですか?」
「そうじゃ。想像するだけで涎が出るじゃろう?」スーさんは微笑み「そうですねぇ」
じいちゃんは「その実は友広が強制的に実らせたからのぉ。
本当は秋に生る実なんじゃ。あと3ケ月もしないでまた実が出来るんじゃ。
世界樹だけで6万個ほど収穫できたからのぉ。
更に御神木を加えると酒がどれだけ出来るか分からんぞ」「いいですねぇ」
スーさんは「友広君はこの惑星に神々を降ろすのに反対なのでは?」
「それがのぉ、友広はこの世界に数を教えるため
計量関係の神を降ろしてくれと頼んできたんじゃ。
それでの、計量神が分身しても良心になるからいいだろ?そう言うんじゃ」
スーさんは「流石ですねぇ、兄さんの喜ぶポイントを突いてきましたね」
「その前はのぉ、弓神をこの世界の者に見せると距離を当てるのが
上手くなるから将来地図を作るのに役に立つと言われ、
許可したんじゃ。笑えるじゃろ?」「血筋が出ていますねぇ」
スーさんは笑いながら一冊の本を手に「友広君はドワーフが酒造りと鍛冶、
建築関係が上手いと思い込んでいますから便乗しましょう」
じいちゃんは「渡りに本じゃのぉ、本格的に飲む前に酒神と力神を
宴会に参加させるかのぉ、今のドワーフに斧を振り回す力はないからのぉ」
急な呼び出しなのに二神は大喜びで宴会に参加した。
酒神は「創世神様、酒を造るのには菌が必要ですがどうしますか?」
「この世界に持ち込んでいいか検査しての、他の世界から入れてもいいぞ、
もうすでに他の世界から菌を持ち込んだしのぉ。
パンを作るためにモンペがのぉ、ここは大陸の東ですからイースト菌を入れます。
と言ってのぉ、持ち込んだんじゃ」
スーさんは「モンペもやりますねぇ。ところで兄さん酒を造るのに
人手が足りません。近くにエルフが住んでいるらしいのですが、
この本によると仲が悪いと書いていますが、どうしますか?」
じいちゃんは「そんなことは無いじゃろ?聞いてみるかのぉ」
側にいたドワーフに「エルフたちと仲が悪いのか?」
ドワーフは「エルフとはブタフのことでしょうか?」
「まぁブタフでいい、そのブタフとはどうなんだ?」
「はい、ブタフは小さい我々を見下げて頭が大きく足が短いからと
バカにしてキノコと呼ぶんです」
カクさんは「マンドリンに踊らされてオガ屑を作ったのはドワーフで御座ったか」
スケさんは笑い「なぞが解けたで御座るな。明日、若に教えるで御座る。
あのブタフたちは肥満でブス顔をしているのに、人のことを言えないで御座るよ」
ドワーフは「そうなんですよ。ブタのような体にブヨブヨの頬ですからね。
テツロウは森肥満中と呼んでいましたよ。それに南の漁師たちはカバと呼びます」
スケさんは大笑いし「分かるで御座るよ。あれではカバ族エラー・フで御座る」
スーさんは「カバですか?放置しましょう」
じいちゃんは「肥満の原因に心当たりがあるんじゃ。
バクチ、エルフたちが錠剤の薬を持っていないか調べてくれ」「へい」
スーさんはじいちゃんにまた本を見せ
「兄さん、このゴーレムという物を作れませんか?」
じいちゃんは本を読み「重いものを運ばせるのにはいいかのぉ
手先が器用に動かせるかが問題じゃのぉ。まぁ作って人が増えたら
洞窟にでも捨てて後世の人々を喜ばせるかのぉ」
カクさんは「若は綿花を栽培したいらしいのですが、人手が無いと嘆いて御座る。
ゴーレムを作らせたらよいのでは御座らんか?」
スケさんは「若に作らせたら怖いで御座る。恐ろしい物を作るで御座るよ」
じいちゃんは「そうじゃのぉ、友広は自分の力をまだ理解しておらんからのぉ。
まぁ、ワシが作ることにするかのぉ」
一冊の本のお陰?酒のお陰でゴーレムをこの世界に誕生させることが決まり
この日の宴会は朝までつづいたのである。
翌日、アスカたちとドワーフの街にメカケから出ると
じいちゃんとスーさんが寝ずに何かを相談していた。俺に気付くとじいちゃんは
「友広、お前が建設関係の神々に建物を作らせないで、
自分で作るから怒り出してのぉ、しかたないから別荘を作らせることにしたんじゃ。
ヘファイトス・計量神と一緒にジャワ島にいるから迎えに行くんじゃ」
俺は「ドワーフの能力を上げるのか?」「そうじゃ、早く行け」
ジャワ島へ行くと宝塚系の美人お姉さんが「ヘファイトスです。宜しく」
フレンドリーに話しかけて来た。俺は「宜しくお願いします」
ヘファイトスは「前の鍛冶神に会うため牢獄邸へ行ってみましたが
君が作った檻に使ったあの金属は何だい?」「鉄ですが」
「テツロウが自分の知らない金属で逃げられないと泣いていましたよ」
俺は「絶対に逃げられない鉄格子をイメージして作りましたから…」
「檻を作るのに伝説の金属オリハルコンを作り出したわけですね。
とんでもない青年と聞いていましたが驚きです。
私にオリハルコンの金床とハンマーを後で作っていただけませんか?」
俺は「後でどんな硬い金属より硬い物をイメージして作ってみますよ。
とりあえず皆さんを待たせていますので街へいきましょう」
「そうですね、オリハルコンを見て目的を忘れていました。行きましょう」
神々を連れドワーフの街へ転移した。
建設関係の神々は街を見て周り
「地球の中世ヨーロッパ風の建物を建てればいいのですね?」
スーさんは本を見せ「そんな感じですかねぇ。
まず建てるのは、あなた方の宿泊する建物です」
建設関係の神々はやる気満々になり「歴史に残る建設が出来るぞ」
俺は<この意気込みは怖いな。やはり神々がここに降りてくる>
「別荘はアスカとサンに任せるから話し合ってくれ」
アスカは「子象も入れる住居ですよね?」「少し大きくなっても入れるようにね」
昼食後に俺は「この世界に貨幣を流通させるために考えたから、見て感想を
お願いします」紙に書いた計画書を配った。
1.計量神様の力でこの世界の人々に数を理解出来るよにする。
2.神が作った貨幣を人々にブタ肉と交換出来ると伝え全領民に配る。
ブタ肉1キロを何塩にするのかを神と各領代表の話し合いで決める。
神に集まった貨幣は何度でも全領民に配る。
3.各領に自領以外の店を作り商業神に会わせた売り子に自領の産物を売らせる。
売り子と商品はバスで各領に送る。
予測・人々がブタ肉に飽きたら山の住民は魚介類を買うはず。
海の住民は芋等の食べ物を買うはず。
俺は「3番目は予測でしかないけどブタ肉の消費と貨幣の普及になり
各領で色々な物を食べられ、各領で新しい商品を作り出す可能性があると
思いますがどうですか?」
ツネさんは「良い考えじゃが、神がここまでやってもいいのかえ?」
じいちゃんは「今更じゃ。この惑星はワシが予測したより千年は遅れておるからのぉ。
作業支援用のロボット、この世界ではゴーレムと呼ぶらしいが作るつもりじゃ」
建設関係の神々は「それは面白い。機械神の宿泊施設も建てましょう」
じいちゃんは「そうじゃのぉ、工房と二階建て宿泊施設50棟も建てればいいかのぉ。
ヘファイトスには貨幣を作ってもらおうかのぉ。金と銀が必要になるのぉ」
ヘファイトスは「今朝、偽造の出来ない良い金属を見付けました。
オリハルコンですよ。友広君が簡単に作れるようですよ」
周りがざわめき始めた。「オリハルコンは伝説の金属で実在しないのでは?」
スーさんは「私の釣竿と剣はオリハルコン製ですよ。
友広君に竿はクジラを釣っても大丈夫と、常識外れなことを言われましてねぇ。
調べたんですがね、鑑定した金属神は非常に強く、それでいて伸縮性のある金属
オリハルコン以外考えられないと興奮していましたよ」
オリハルコンで貨幣を作ることが決まり、
じいちゃんは「友広は、この領の名を何にするかのぉ?」
「大工の棟梁から取り、東領が良いと思う」「いいのぉ、それで決まりじゃの」
突然現れたバクチは錠剤をじいちゃんに渡し「創世神様、錠剤の薬がありやした」
じいちゃんは「肥満薬マツコドラックスじゃ。バクチ詳しく説明してくれ」
バクチの説明によると将軍鳩胸と第一魔王が女性エルフたちに
マツコドラックスを配っていたようだ。
じいちゃんはモンペに将軍鳩胸の映像を送ってもらい。
「やはりハーレム神じゃのぉ」じいちゃんの説明によると一時期神界で
痩せる薬として女神たちに配られたらしいが反対に太る薬で
女神に顔の広いハーレム神に調査を依頼したが依頼を放置し
更に女神の水着コンテストを毎回妨害して二階級降格処分を受けたのだ。
ハーレム神が薬を作ったのではないかと疑い調査したが
神界でマツコドラックスを作った証拠が見つからず。
それ以上の処分にならなかったのだ。
俺は「鳩胸はエルフだったよ?」スーさんは「リョウコはエルフですかねぇ?」
「リョウコはエルフでは無いのを忘れていました」
じいちゃんは「友広とヘファイトスは女性エルフを閉じ込める
鏡の部屋を作るんじゃ。ヘファイトスは事件のことを覚えてるじゃろ?」
「はい」「友広はヘファイトスの指示に従うんじゃ」「分かった」
ヘファイトスは「逃げられないようにオリハルコンで作ってください。
鏡の加工は私がいたします」
鏡の部屋を作りながらヘファイトスに聞いた話によると
マツコドラックスを使用した女性は自分の姿を見みることが無くなり
鏡と水溜まりを恐れるようになる。男子に効果は無い。
偶然、自分の姿を見ることがあると自分ではない、鬼だと恐れるのだ。
鏡に映る自分の姿を鬼ではなく自分だと自覚させると痩せ始めるらしいのだ。
ヘファイトスは「ハーレム神から交際を申し込まれた女神が
断るとマツコドラックスが送られて来るので、
マツコドラックスの犯人はハーレム神だと言われていました」
俺は「ヘファイトスさんも交際を申し込まれましたか?」
少し恥ずかしそうに「えぇ、君を白馬の王子が迎えに来ました。
と恥ずかしい台詞を堂々と言うんです。呆れて笑えましたよ」
俺は「彼の持っていた魔剣の名は魔剣白馬だったんですよ」「笑えますね」
「ヘファイトスさん、ハーレム神だから第一魔王がいるなら
第二・第三といますよね?」「いませんよ。第一婦人は奥さんでも無いし
第一婦人はいい男を見ると従順になって、素直になるんですよ。
君には素直になったでしょう?」
「そういたします。お許しを。と素直に言われた気がします。
その時に気持ち悪いと思いましたよ」ヘファイトスは笑い「やはりね」
ハーレム神は前から宝塚に入るのが夢だったらしい。
<確かにハーレムだよな。それでアノ人のマネをしたんだな>
俺がオリハルコンの建物と部屋を作りヘファイトスが中を
鏡に加工して完成させた。ヘファイトスは「この建物に使ったオリハルコンを
後で私にくださいね?」「役に立つならどうぞ」
じいちゃんが完成した建物を見て「これでいいじゃろう。捕まえにいくぞ」
スーさん、じいちゃんも参加しエルフたちを数分で捕まえた。<過剰戦力だよな>
じいちゃんはハーレム神を前に「マツコドラックスは誰が作ったんじゃ?」
「水戸様がどうしてここに?」怯えて気を失った。
「バクチとお金ちゃんはのぉ、ここにある物を回収するんじゃ、
倉庫に入れておけばいいぞ」「あいよ、任せてくださいな」
東領にエルフたちを連れて帰りアスカを見せ鏡の部屋に入れた。
女性エルフたちは「ギャ~、鬼~」中で叫びパニック状態になった。
肥満の原因は水膨れらしいので彼女たちは中で泣き叫び
そして汗をかくと治るらしい。女神は鏡の部屋に一日閉じ込めれば治るので
地上の者は三日閉じ込めて様子を見ることになった。
計量神は心配し「地上の者に副作用が出なければいいのですが」
俺は<やはり良心だな>
じいちゃんは水を掛けハーレム神を起こし
「お前にいい仕事があるんじゃ」ハーレム神の周りに魔法陣が出来、
ハーレム神はゴーレムになった。「どうじゃ、ハーレムがゴーレムじゃ。
後で仲間を作ってやるからのぉ、ハーレムが出来るぞ。
ゴーレムの指令が欲しかったんじゃ。AIを開発するのには時間が掛かるからのぉ
丁度良かったんじゃ。母星とサンに頼んで心の制御システムが入っているから
もう悪い事は出来んぞ。まぁ、千年は働いてもらおうかのぉ」
この後、新しいゴーレムが登場し、ハがゴに変わったゴーレムはハチゴーと呼ばれ
東領の神々にバカにされるのである。
マツコドラックス事件が解決し、御神木を植えて回り精霊を呼べるようにした。
ヘファイトスに約束した金床とハンマーを作り「どうですか?」
ヘファイトスは金床をハンマーで数回叩き「最高だよ。
私は前から鍛冶神は鍛冶が出来ないとダメだと思っていてね。
これを使って本格的に勉強するよ、ありがとう」嬉しそうだった。
俺は火精霊を見せ「この精霊を使えば火力を思い通りに出せると思いますから
名でも付けて可愛がってください」「ありがたい後で名を付けるよ」
ヘファイトスは「貨幣のデザインは白竜山と世界樹でいいのかい?」
「お願いします。神の誰かを描いて粗末に扱われたり
反対に大事に扱われるよりも気軽に扱って欲しいですからね」「確かに」
神々はジャワ島に宿泊するので送り、俺たちもメカケに引き上げた。
コロナ騒動でテンションが下がっています。異世界へ飛びたい。




