三増法師
<ワカメ村は後ろに森がある。オークがいるならなぜ襲ってこない?>
俺はスーさんと多過ぎるブタ肉をどうするのか?の話し合い。
スーさんは「生のまま倉庫に保存するとして、後はハムやウインナーに加工する
しかないでしょうね、各領にはバラ肉ですからバラ撒くしかありません
後は加工方法を教えて、自分達で作らせますかね」
「それと豚革はねぇ、ヨーロッパにある高級ブランドの革製品は
通気性がいいので豚革らしいですよ」
俺は「それは知りませんでした。革職人が欲しいですね?」
スーさんは「革の神様ですか?プレイ神でしょうかねぇ、
あの神を、この世界の住民に見せると違うことを覚えそうで怖いですねぇ」
<モンペに女王様を教えた神だな>「その神を呼ぶのはヤメましょう」
ブタはそのうち消費するだろうという結論になった。
俺は「俺は気になることが出来たから、後を任せてもよいですか?」
「遊んでいる神が大勢いますから、私も後を任せるつもりですよ。
友広君は好きなように動きなさい。その方が面白いことを持って来ますからね」
俺は「助かります」スケさんカクさんとワカメ村に転移した。
漁師は「神様、久しぶりですね、今日も男三人ですか?貝を貰ってくださいよ」
俺は「あ~、気になることがあってね、教えてもらえるか?
「オラで分かることなら、何でも聞いてください」
俺は「裏にある森にはオークはいないのか?」
漁師は「あ~、森に偉い僧侶様が住んでいるから、
オークはその森に近づかないのですよ。聞きたいことはそれだけですか?」
「なぜ、ここにオークが出ないのか不思議に思っただけだ。参考になった」
俺は<飛行で行くと上から見下ろすようで、僧侶に失礼だな>
僧侶と会うためにワカメ村から歩いて森へ入った。
漁師が教えてくれた僧侶の住んでいる場所に着いたが、雷撃で破壊されていた。
男が一人出て来て「お前たちはここへ何をしに来た?」
俺は「ここに偉い僧侶様がいると聞いて、会ってみたくてな」
僧侶の姿をした男性?が出て来て
「ごくう、その方たちに失礼があってはなりません。
あなた方がワカメ村に現れたと聞く神様ご一行ですね?」
俺は「そうです俺は神です」「やはり体に纏っているオーラが違います」
僧侶は「私は三増法師という者です。今日は何用でここに?」
俺は「少し向こうの森にたくさんのオークがいたのに
この森にはオークがいないことが気になりまして、村の漁師に聞いたら
あなた様がいるからオークが出ないと教えてくれたので会いに来ました」
僧侶は「そのことですか、私の名は三増ですからオークをこの錫杖で突くと
タコが二匹に変化するのです。隣の五食うは五を食べますから
ヨツヤまたはシスケ、シホウ、シケ、ヨンタ、シス、シスン、シニになるので
オークは大体死ぬか矢が四つ出てきます。あと三五乗サゴジョウという名の者と
おいちょ八回がおりますのでオークはここには近付きません」
俺は「流石、偉い僧侶様ですね、オークたちが元はブタで
おいちょかぶのルールで退治出来ることを、知っている方がいるとは思いませんでした。
ところで、この雷撃跡はポセイドンのバカが仕出かしましたか?」
「そうです、困ったバカでしたよ」
「俺が、お話のお礼に建物を建ててあげますから、希望があれば言ってください」
俺は粗末な建物でいいと言われたが、小さなお寺を建てて上げた。
三増法師は驚き「村で死んだワ亀を生き返らせた神で、
全能の神だと噂がここに届いていましたが、驚かされました」
三五乗とおいちょ八回が小さな木材を担いで慌てて帰って来た。
三五乗は「お師匠様、この建物はどうなされたのですか?」
「神様からの頂き物だよ」「えぇ~、おいちょ八回より大きな太っ腹ですねぇ」
三五乗は「お師匠様、女郎蜘蛛たちの建物もお願いしたら、いかがですか?
俺は「まさか遊女ではないですよね?」
三増法師は笑いながら「人を呼ぶときには、お兄さんとしか呼べませんから
遊女と同じですね。神様も女遊びに興味がおありですか?」「いえ」
俺は「サンという名の女性が、ここにお世話になっていませんでしたか?」
「サンはしばらくここに居りましたが、知り合いなのですか?」
「最近、知り合いました」それから三増法師はサンについて聞かせてくれた。
サンはポセイドンに付きまとわれていたようで、三増法師が
「あなたの嫉妬心を消してくれる人物を急いで探し、幸せになりなさい」
助言して逃がしたのだが、ポセイドンは怒り、ここと下の村に雷撃を落として
回ったのだ。「あなたに保護していただいたのですね、良かったです。
サンは糸を扱うのが天才の鬼でしたよ」「今度、連れて来ますよ」
俺はおいちょ八回に「先ほどから気になっていたのですが彦さんですよね?」
「何を言っているのかなぁ、私はほら若いでしょうが、違いますよ
本当に困っちゃうよなぁ~、院長と言われた方がまだましだよ」
俺は「良く似ていますよ」「まだ言うかなぁ、これだから素人は困るんだよなぁ」
俺が今日一番驚いた話は、タコを熱いお湯に漬けると蜘蛛になると言う話だ。
三増法師は「タコは虫なんです。蛸と書くからですよ。タコは模様を替えることが
出来ますから自分の色を知らないのです。だからお湯に漬けると自分が赤だと知り
八本足の蜘蛛になるのです。タコから変化した蜘蛛は、
私にはオスかメスかの区別がつかないので
女と郎どちらでもいいように名を女郎と付けました」照れて笑った。
ここの女郎蜘蛛はタコ糸を出すが、そのタコ糸は綿とは違い水に強いのだ。
蜘蛛は、その糸で八本の足を器用に使い布地を作ることが出来る。
ワカメ村の服は麻ではなく、タコ糸の布地を使っていたのだ。
ここの人たちは、その布地とタコ糸で作った網等を
ワカメ村に納めて生活しているのだ。
俺は<ハムを作るのにタコ糸が必要だ>
「俺にもブタ肉と交換でタコ糸を譲ってもらえませんか?」
「それは有り難い話ですね、いや美味しい話ですから是非に」
三増法師は「肉をお持ちなら豚革もお持ちですよね?」
「持っていますが何か必要なことでも?」
豚革は三五乗がなめし更に革製品を作るのが得意らしい。
三増法師は「三五乗の手は水カキですから、
ジャンケンをするとパーしか出せません。グーとチョキは無理なんですよ。
グーとチョキを出せないと本人はいつも愚痴をこぼしていますがね
だから彼の別名はグッチなんですよ。女性に人気の革製品を作るのが上手なんです」
俺は「実は向こうにいたオーク53万頭をブタに落として、
その肉と革を持っています。ですからその加工に困っていました」
三増法師は驚いて「私たちがオークが増えないようにしてきましたが、
処理するより早く増えるので、将来的にはどうしたものかと悩んでいました。
良かったです」「こちらこそ、人々を今まで守っていただき、
ありがとうございます」
更に、おいちょ八回はブタ肉の加工が得意で、ハーブをブタの鼻で嗅ぎ分けて
持っている。三増法師は「名がおい『腸ッハッかい』ですから得意ですよ」
俺は「五食うさんの筋斗雲はあるのですか?」
三五乗は笑いなから「よくご存知で、一番奥にいる女郎蜘蛛に五食うが
夜中に乗るから、金色の糸を出すようになったので金糸雲と呼ばれています。
モンキィーと五食うが夜中に泣きますよ」嫌らしい笑いをした。
俺は「責任神を連れてきますから、細かい話を詰めましょう」
ジャワ島に転移してスーさんを連れて戻って来た。
スーさんが話を詰めている間に、俺は三五乗に女郎蜘蛛の建物の要望を聞き
天井が高く全体的に広い小さな体育館のような建物を建てた。
女郎蜘蛛は人の大きさと同じくらいの胴体に手足がある感じだ。
スーさんは小声で「友広君といると面白いねぇ。あの三増法師さんはね
君の年代だと知らないでしょうけどねぇ。絶世の美女なんですよ。
友広君は口説かないでくださいよ。口説いたらアスカに言いつけますよ。
私に譲りなさい、いいですね」
「俺はアスカで手一杯ですから興味ありませんよ」
スーさんは「その言葉を忘れないでくださいよ」
何だか嬉しそうに闘志を漲らせた。
スーさんは「私たちは女郎蜘蛛を増やすためにオークを探して来ましょうかねぇ。
まだ残っているといいのですが」
俺は「おそらく西領の北から昨日の森までの間に、まだたくさん残っていますよ」
「そうですか、それではタコにする三増の武器をお願いします」
三増武器を作り渡した。飛行魔法で空からオークを探した。
オークを探して回っているとヒョウシさんの言っていた父牛を見つけた。
俺は<このギャクのモウし子を、どうしたら乳牛に変化する?>悩んだ。
オークを見つけて取り合えず20匹のタコを箱に入れて持ち帰った。
タコを少しぬるま湯に入れて沸かし続けると、
いきなり小さな雲がポンと出て、その後蜘蛛に変化するのである。
スーさんは「ギャグですねぇ、感動しましたよ。
兄さんには皆、秘密にしてくださいよ。
後は私に任せてみなさんは引き上げてください」
スーさんは三増法師さんと打ち合わせがあるからと、
嬉しそうに俺たちを追い出したのだ。
俺たちは夢の島で、もう一つの気になっている天帝の様子を見に行った。
スケさんは「天帝は搾られておそらくは骨と天の皮で御座るよ」
俺は「この島にご神木植えてフンケル皇帝を呼んだ方がいいな」
「そうで御座るな」カクさんは「見た方が早いで御座る。急いでいきますよ」
天帝は彦さんと二人で釣りをしているらしいので、
探して後ろに隠れて二人の会話を聞いた。
<あれ、彦さんがいた。本当においちょ八回の方が若い>
天帝は「あのねぇ、娘とここで君が釣り勝負なんて受けるから悪いんだよ」
「私は良かったですよウフッ、折さんと毎日ラブラブなんで、
神様グジョブですよねぇ。本当に感謝していますよ」
天帝は「君はねぇ、そういうことは親の前で言うことじゃありませんよ。
まったく軽率な男だな。そうだ君、うちの妻に何とかねぇ、
上手く三回で許してもらえるように頼んでくれないか?」
彦さんは「えぇ~、その年でさ、三回ですか?尊敬しますよお父さん、参ったなぁ」
「君は何か勘違いをしているようだねぇ。私はねぇ、鞭で毎日しばかれるんだよ」
彦さんは「お母さんにそんな趣味があったの、あ~、鬼嫁ですから似合いますよね」
「君は勘違いしかしないのかね、バカだねぇ、私はねぇ毎日調教されているのよ」
俺たちはこっそり引き上げてメカケに帰った。
<彦さんのおいちょ八回疑惑が晴れてすっきりした>
俺は<父牛を何とかしたい>考えて良い方法を考えだした。
誤字脱字がまだ多いのでごめんなさい。




